【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、円安背景に先物の買い戻しが加速 (9月11日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22469.78
高値 22667.85(14:59)
安値 22457.10(09:01)
大引け 22664.69(前日比 +291.60 、 +1.30% )
売買高 13億4410万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1171億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は291円高と大幅続伸、先物主導の戻り足でほぼ高値引け
2.米株市場はNYダウ安もナスダック指数など高く、ドル高・円安も追い風
3.業種別には石油のほか、医薬品、食料品などディフェンシブが買い集める
4.週末のSQ算出控え、海外ヘッジファンドの先物買い戻しが全体押し上げる
5.日経平均寄与度の高い値がさ株買われるも、値上がり数自体は全体の半分
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは59ドル安と続落した。米中貿易摩擦への懸念から、ボーイングやアップルなど中国関連株が売られ指数を押し下げた。
東京市場では、為替のドル高・円安などを背景に先物市場への買い戻しが加速、日経平均株価は高く始まった後も次第高の展開で300円近い上昇をみせた。
11日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが続落したものの、ナスダック指数など他の主要指数は反発、外国為替市場で1ドル=111円台半ばまで円安が進んだこともあってリスクオンの流れが加速した。海外ヘッジファンドとみられる大口の買いが株価指数先物に入り、これに合わせて現物株市場も大きく上値を追った。石油株が買われたほか、医薬品、食料品などのディフェンシブストックが買いを集めた。また、日経平均寄与度の高い値がさ株が買われ、ほぼ高値引けとなる強さをみせた。週末にメジャーSQ算出を控えていることもあって、前場は様子見ムードで商いも低調だったが、後場は膨らみ東証1部の売買代金は2兆円台を上回った。もっとも値上がり銘柄数は全体の50%強にとどまりTOPIXの上げ幅は日経平均と比較して小幅だった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇、任天堂<7974>も買われた。トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>なども上昇した。東海カーボン<5301>、リクルートホールディングス<6098>が高く、日立製作所<6501>も買い優勢。ライクキッズネクスト<6065>が急騰、ヘリオス テクノ ホールディング<6927>はストップ高となった。ネオス<3627>も活況高。三桜工業<6584>は一時値幅制限上限に買われた。
半面、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>が値を下げ、スズキ<7269>も軟調。TATERU<1435>がストップ安に売り込まれ、レノバ<9519>も一時値幅制限いっぱいまで値を下げた。インターアクション<7725>、サニックス<4651>も大きく値を下げたほか、ダブル・スコープ<6619>、アウトソーシング<2427>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、アステラス <4503> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約112円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は太陽誘電 <6976> 、日揮 <1963> 、安川電 <6506> 、スズキ <7269> 、コナミHD <9766> 。押し下げ効果は約15円。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)食料品、(4)鉱業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)パルプ・紙、(4)水産・農林業、(5)建設業。
■個別材料株
△ケアネット <2150> [東証M]、サンバイオ <4592> [東証M]
再生細胞薬「SB623」を巡り資本業務提携。
△テラ <2191> [JQ]
台湾のバイオ企業ベクトライト社と業務提携。
△オープンH <3288>
1.07%を上限に自社株買いを実施。
△フライングG <3317> [JQ]
株主優待制度を新設。
△住江織 <3501>
6.6%を上限に自社株買いを実施。
△ライクKN <6065>
5-7月期(1Q)営業は82%増益、通期計画を超過。
△サムコ <6387>
今期経常は48%増で18期ぶり最高益更新へ。
△ルネサス <6723>
米IDT買収を正式発表。
△OSGコーポ <6757> [JQ]
上期経常は3.7億円の黒字で着地。
△加賀電子 <8154>
富士通系電子デバイス会社を買収。
▼フィット <1436> [東証M]
5-7月期(1Q)経常は赤字拡大で着地。
▼Bガレージ <3180>
5-7月期(1Q)経常は15%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ライクKN <6065> 、(2)ヘリオスTH <6927> 、(3)ライク <2462> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)三桜工 <6584> 、(6)ネオス <3627> 、(7)オプティム <3694> 、(8)ポールHD <3657> 、(9)アゴーラHG <9704> 、(10)アトラエ <6194> 。
値下がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)レノバ <9519> 、(3)インターアク <7725> 、(4)サニックス <4651> 、(5)Bガレージ <3180> 、(6)萩原工業 <7856> 、(7)広ガス <9535> 、(8)コーセル <6905> 、(9)WSCOPE <6619> 、(10)グロブライド <7990> 。
【大引け】
日経平均は前日比291.60円(1.30%)高の2万2664.69円。TOPIXは前日比11.30(0.67%)高の1698.91。出来高は概算で13億4410万株。東証1部の値上がり銘柄数は1058、値下がり銘柄数は942となった。日経ジャスダック平均は3741.90円(4.92円安)。
[2018年9月11日]
株探ニュース