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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ライクKN、ヘリオスTH、テラ

ライクKN <日足> 「株探」多機能チャートより
■フライングガーデン <3317>  2,026円  +400 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 ハンバーグレストランを展開するフライングガーデン <3317> [JQ]がストップ高。10日大引け後に株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000円~1万2000円の株主優待券または自社商品を贈呈する。なお、自社商品の内容は検討中とし、決定次第通知するという。19年3月末時点の対象株主から優待制度を開始する。

■ライクキッズネクスト <6065>  1,434円  +264 円 (+22.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ライクキッズネクスト <6065> が急騰。10日大引け後に発表した19年4月期第1四半期(5-7月)の連結営業利益が前年同期比81.5%増の5.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期に開設した認可保育園や学童クラブなどの上積みに加え、前期に発生した認可保育園の開設費用がなくなったことで、公的保育事業の収益が急拡大したことが寄与。第1四半期実績だけで、通期計画3.3億円をすでに74.4%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ヘリオスTH <6927>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>はストップ高。同社は午後零時45分、連結子会社であるフェニックス電機が、近紫外から近赤外光の広帯域の波長を有する従来にないLED発光素子を世界で初めて開発したと発表した。 近紫外から近赤外にわたる極めて広い波長の光を発し、かつ発光波長や強度が安定な新しい光源の実現はこれまで強く切望されていたもので、今後、医療・分析・科学計測から民生機器などの極めて広範な産業分野で、従来のハロゲンランプなどを代替する新しいメンテナンスフリーな小型・ 省エネ光源として普及していくことが期待される。

■ケアネット <2150>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ケアネット<2150>がストップ高。同社は10日の取引終了後、サンバイオ<4592>と再生細胞薬「SB623」の普及準備に向け資本業務提携をすることを発表したことが好感された。サンバイオは、ケアネットの107万6400株(発行済み株式数の9.74%)の株式を保有し第2位の大株主となる。一方、ケアネットはサンバイオの株式6万株(発行済株式数の0.12%)を取得する。SB623は慢性期脳梗塞や認知症を適応症として開発が進められているが、再生細胞薬は医療機関や流通企業などにとって取り扱いに未経験事項が多い。今回の資本業務提携を通じて同社は再生細胞薬の適正使用・普及に向けた研究などを行うとみられる。

■テラ <2191>  285円  +41 円 (+16.8%)  本日終値
 テラ<2191>が急伸。10日の取引終了後、台湾の上場バイオテクノロジー企業であるベクトライト・バイオメディカルと業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、台湾におけるテラのがん免疫療法の技術移転などを推進し、より多くのがん患者へがん免疫療法を届けるのを目的としており、樹状細胞ワクチン療法などのがん免疫療法に関するノウハウの実施許諾や導入・運用支援を行うという。また、これに伴い、テラは契約一時金80万ドル(約8800万円)を受領するほか、ベクトライト社がテラの技術やノウハウを用いてがん治療用免疫細胞加工を実施する際には、実施件数に応じたロイヤルティーを受け取るとしている。

■モブキャスト <3664>  831円  +104 円 (+14.3%)  本日終値
 モブキャストホールディングス<3664>が後場急伸。同社はきょう、子会社のモブキャストゲームスが中国Capstone社と共同開発した新作サッカーゲーム「全民冠軍足球 ULTIMATE FOOTBALL CLUB」を、あす12日から中国でオープンベータテストを実施すると発表。これが材料視されたようだ。運営と配信は、中国の大手ネットサービスのテンセントゲームスが担当する。また、12日のベータ版の一般配信に先駆け、きょうから一部ユーザーに向けて先行配信を開始。今回のベータ版のプレーデータは、正式サービス開始後も引き継がれるとしている。

■テリロジー <3356>  1,357円  +131 円 (+10.7%)  本日終値
 テリロジー<3356>が3日続伸で連日の年初来高値更新、12年ぶりの高値圏を快走している。米中間選挙が迫るなか、トランプ米政権はサイバー攻撃を未然に防ぐための対策に注力姿勢を強めている。中国が他国への“サイバー政治介入”に向けた動きも観測されるなど、世界的にサイバーセキュリティー分野への注目度が高まっている。日本では、内閣官房が19年度の概算要求額を前年度当初予算比で20%増額する方針にある。これは2020年の東京五輪を見据えたサイバーセキュリティー強化に伴う経費が反映されたもの。官民を挙げてのサイバー攻撃対策では、セキュリティー関連製品などを輸入販売し、標的型攻撃の対策ソリューションなどで優位性を持つテリロジーの活躍余地が大きい。株主構成の動向にも注目が集まっていたが、直近はゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど大手外資系証券が大株主として浮上している。

■三櫻工業 <6584>  710円  +58 円 (+8.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 三桜工業<6584>が一時ストップ高。一部報道で、全固体電池を手掛ける米ソリッド・パワー(コロラド州)に、米ボルタ・エナジー・テクノロジーズや韓国ヒュンダイ・クレイドル、サムスンベンチャー投資などと並んで出資したと報じられており、これを好材料視した買いが入った。今回、ソリッド社が行った資金調達は生産拡大を図るためのもの。新設備は18年末までに建設が完了して導入し、19年に本格稼働する予定で、これにより固体電池セルを自動車産業、航空宇宙産業、防衛産業を含む複数の市場に供給する準備が整うことになるとしている。

■チャームケア <6062>  1,784円  +96 円 (+5.7%)  本日終値
 チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証2]が5連騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は関西を中心に有料ホームを運営するが、首都圏を中心に高価格帯ホームの新規開設を積極化し、“量から質”への転換を進めている。また、富裕な高齢者マーケットを対象とする不動産事業に進出し、新たな収益源に育てる構えをみせる。株価は足もとの好業績と成長期待から青空圏を走る展開が続いている。直近3ヵ月の18年4-6月期(第4四半期)は新規開設した老人ホームの入居が順調に進んだうえ、既存施設で高水準の入居率を維持し、経常利益は前年同期比71.3%増の4.8億円と四半期ベースの最高益を達成した。あわせて発表した19年6月期の同利益は前期比30.8%増の13億円と3期連続の最高益更新を見込む。首都圏での展開加速と不動産事業への参入を背景に、売上高500億円(前期実績は135億円)を中長期的な目標に掲げている。

■住江織物 <3501>  2,959円  +153 円 (+5.5%)  本日終値
 10日、住江織物 <3501> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.6%にあたる50万株(金額で16億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月11日から11月9日まで。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  1,358円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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