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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、トリケミカル、シノケン

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  17,095円  +195 円 (+1.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>がいずれも5日ぶり反発となったほか、SCREENホールディングス<7735>は7日ぶり反発となるなど、ここ下値模索を続けていた半導体関連株が買い戻される展開となった。米中貿易摩擦の激化で半導体関連セクターの収益への影響が懸念され、米国株市場ではインテルやアップル、アプライドマテリアルズなどの下げが続いている。しかし、目先はクアルコムやアドバンスト・マイクロ・デバイスなどが上昇するなど、半導体関連の一角には買いが入り始め、同銘柄群で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数は4日ぶりに反発。東京市場でも、半導体関連株は需給思惑先行で売られ過ぎた部分もあり、空売り筋のショートカバーや値ごろ感に着目した押し目買いなどが優勢となった。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,055円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は10日、同社株の投資判断「A」と目標株価5650円を継続した。同社は半導体製造に使われるエッチングガスや高純度材料を販売。第2四半期(2~7月)累計の連結営業利益は10億4200万円と会社計画(8億9000万円)を上回って着地。19年1月通期の同利益は19億1000万円で据え置かれたが、同証券では21億円への増額修正を予想。20年1月期は27億4000万円への増益を見込んでいる。

■大氣社 <1979>  3,590円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 大気社<1979>が続伸。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を3260円から3700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内産業空調受注が好調な一方で、塗装システム受注が後ずれしていることや、短工期で採算の良い国内産業空調が増加していること、さらに米国の塗装システム事業の不採算案件の影響が一巡したことなどを考慮し、業績予想を見直し。19年3月期の営業利益予想を125億円から135億円へ、20年3月期度を同135億円から145億円へ、21年3月期を同130億円から140億円へ上方修正している。

■シノケングループ <8909>  1,222円  -91 円 (-6.9%)  本日終値
 シノケングループ<8909>やプロパティエージェント<3464>、グローバル・リンク・マネジメント<3486>など不動産投資関連株の下落が継続。TATERU<1435>がストップ安と下げ止まらず、この日で7日続落となり年初来安値を更新した。これを受け、不動産投資関連株への連想売りが続いている。TATERUの不正発覚で個人によるアパートなど不動産投資にブレーキがかかることを懸念する売りが膨らだ様子だ。

■ヤフー <4689>  363円  -8 円 (-2.2%)  本日終値
 ヤフー<4689>が反落。主要株主の米アルタバ社(ニューヨーク州)が現地時間10日、保有しているヤフー株すべてを売却すると発表したことで需給悪化を懸念した売りが出たようだ。アルタバは8月31日時点でヤフー株13億6353万1700株(議決権割合26.82%)を保有する第2位の株主。株式の譲渡は米国時間14日に行われる予定としている。

■LIXILグループ <5938>  2,049円  -45 円 (-2.2%)  本日終値
 LIXILグループ<5938>が反落。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を2600円から2200円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、国内外の収益性改善施策の遅れにより、国内外の水回り製品(LWT)と国内の住宅建材事業(LHT)の見通しを減額しており、19年3月期の営業利益予想を840億円から700億円へ、20年3月期を同960億円から820億円へ、21年3月期を同970億円から830億円へ下方修正している。

■スタジオアリス <2305>  2,238円  -44 円 (-1.9%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>は7日続落。10日の取引終了後に発表した月次売上高(単体)が前年同月比2.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。撮影件数(客数)が全店ベースで同1.5%増となったものの、買い上げ単価が同3.9%減となったことが響いた。なお、8月は2店舗を出店した一方、1店舗を退店した。

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