市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トリケミカル、スキヤキ、ディアライフ

トリケミカル <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリケミカル研究所 <4369>  4,365円  -230 円 (-5.0%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>が大幅続落。8月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高38億円、営業利益10億4200万円、純利益8億3600万円となり、従来予想の営業利益8億9000万円は大きく上回って着地したが、通期予想を据え置いたことからいったん目先の材料出尽くしと見た売りが出たようだ。業績上振れは、主な取引先である半導体業界がデータセンター向けなど対する旺盛な需要やメモリ全体のビット成長などに伴い高水準の生産を継続したことで、同社においても半導体や光ファイバー向けの化学材料を中心に、需要が予想を上回る水準で推移した。また、韓国関連会社の業績が好調に推移したことも寄与した。19年1月期通期業績予想は、売上高74億9000万円、営業利益19億1000万円、純利益13億3000万円の従来見通しを据え置いている。なお、今期から連結決算に移行したため、前期および前年同期との比較はないとしている。

■ACCESS <4813>  957円  -50 円 (-5.0%)  本日終値
 ACCESS<4813>は3日続落。8月31日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高34億1100万円(前年同期比9.7%減)、営業損益6700万円の赤字(前年同期2億7200万円の黒字)、最終損益1億3300万円の赤字(同2億700万円の黒字)となり、営業損益が赤字に転落したことが嫌気された。さまざまな業界に対してIoTソリューションの導入・構築を手掛けるIoT分野や、海賊版サイトの閉鎖がプラスに働いた電子出版分野ともに国内事業は売上高を伸ばしたが、製品開発投資に伴う減価償却費の増加が利益を圧迫。また、ホワイトボックス向け統合ネットワークOS「OcNOS」関連の製品開発に一部遅れが生じたことでネットワークソフトウェア事業が赤字に転じたことも全体の損益悪化につながった。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高82億円(前期比3.4%増)、営業利益5億円(同20.9%増)、最終利益3億7000万円(同49.8%増)の従来予想を据え置いている。

■ホーチキ <6745>  1,601円  -46 円 (-2.8%)  本日終値
 ホーチキ<6745>が続落。大和証券が31日付で、投資判断を「2」から「3」へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。19年3月期第1四半期営業損益は9億1600万円の赤字(前年同期は300万円の赤字)で、会社計画を大きく下回ったもよう。同証券では、英国子会社ケンテック社で、付加価値の高い新型受信パネルの販売が伸びず、従来機種の販売が伸びて製品ミックスが悪化したことや、国内のリニューアル売り上げと代理店向け販売の下振れが主な理由としている。また、中長期的な海外の成長性は評価しているが、今期の会社計画を下振れるリスクがあり株価の上値は重いとして、目標株価を2350円から1600円へ引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,816円  -114 円 (-1.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続落で6800円台に売られたほか、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株全般が軟調展開を強いられた。取引時間中に外国為替市場で1ドル=111円台を割り込むなど足もとドルが売られていることから、為替感応度の高い自動車セクターには向かい風となっている。また、米国の通商問題も重荷で、米国とカナダのNAFTA(北米自由貿易協定)の見直し交渉が期限とされていた8月31日に合意できなかったことで、これを警戒して機関投資家がポジションを軽くする動きも出ているようだ。

■JXTG <5020>  774.3円  -8.1 円 (-1.0%)  本日終値
 JXTGホールディングス<5020>、国際石油開発帝石<1605>など石油関連や資源開発関連株が安い。前週末にWTI原油先物価格が3日ぶりに下落し再び1バレル=70ドル台を割り込んだ。米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ、NYダウの足を引っ張った。東京市場でも原油価格と株価連動性のあるセクターに売りが先行する格好となった。

■桑山 <7889>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 桑山<7889>がストップ高。8月31日の取引終了後、同社の桑山征洋会長が取締役を兼務し、桑山貴洋社長が筆頭株主となっている山洋(東京都文京区)によるMBO(経営陣による買収)を発表しており、TOB価格790円にサヤ寄せする格好となった。非上場化により迅速な意思決定と、機動的に事業を再構築できる経営体制を構築するのが狙い。買付予定数は670万3508株(下限335万1300株、上限設定なし)、買付期間は9月3日から10月17日までで、TOB成立後、桑山は所定の手続を経て上場廃止となる予定。これを受けて東京証券取引所では8月31日から、同社株式を監理銘柄(確認中)に指定している。

■SKIYAKI <3995>  1,092円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 SKIYAKI <3995> [東証M]がストップ高。同社はアーティストやクリエイターのファンサイトの運営などを手掛ける。8月31日、eスポーツのプロチーム「AXIZ(アクシズ)」の公式サイトがオープンしたと発表しており、これが株価を刺激したようだ。アクシズは6月に日本テレビ子会社が設立したeスポーツのプロチーム。今後はマルチゲーミングチームとして、各プロリーグや大会への出場、選手の練習風景などのWeb配信、eスポーツに関連するイベントや番組への出演を軸に活動していく。なお、最初に結成されるのは、カードゲーム部門、対戦型オンラインカードゲーム「シャドウバース」のチームで、「RAGEシャドウバースプロリーグ」に参加するという。

■石井表記 <6336>  1,016円  +76 円 (+8.1%)  本日終値
 石井表記<6336>が大幅高で9連騰。プリント基板の製造装置メーカーで、商品競争力の高いプリント基板研磨機などに強みを持つ。時価総額100億円未満で浮動株比率も低く足が軽い。ここ継続的な買いが流入しているが、PER10倍台と株価指標面で割安感があるほか、今年1月に1648円の高値を形成しており戻り余地も大きい。

■ディア・ライフ <3245>  613円  +40 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ディア・ライフ <3245> が急伸。8月31日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の23.8億円→26.8億円に12.6%上方修正。増益率が19.2%増→34.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。都市型マンションや収益不動産の売却が想定以上に進むことが上振れの要因となる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の24円→27円(前期は17円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが10.1倍→9.1倍に低下する一方、配当利回りは4.71%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 バリューデザイン <3960>  2,623円  +500 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング <2459>  453円  +80 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 中央化学 <7895>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 TATERU <1435>  1,206円  -400 円 (-24.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均