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【市況】【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、米株高や円安でリスクオン継続 (8月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22820.86
高値  22968.18(11:35)
安値  22819.97(09:00)
大引け 22848.22(前日比 +34.75 、+0.15% )

売買高  11億2679万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9682億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は昨年10月以来の7日続伸、米株高とドル高・円安を好感
 2.NAFTA見直しを巡る協議で米国とメキシコが基本合意しリスクオンに
 3.日経平均2万3000円近辺では戻り売り圧力強く、後場に上げ幅を縮小
 4.前場は高値引けも終盤は個人投資家の利食い急ぎの動きで結局34円高に
 5.全体の7割の銘柄が上昇、しかし売買代金盛り上がらず再び2兆円台割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは14ドル高と3日続伸した。貿易摩擦懸念の後退を受け買い優勢も利益確定売りに押され上値は重かった。

 東京市場では、前日の米株高や為替が円安で推移したことなどを材料にリスクを取る動きが継続した。日経平均株価は昨年10月に記録して以来の7日続伸。

 29日の東京市場は、朝方売り買い交錯で始まった後、日経平均は次第に水準を切り上げる展開となり、前引け時点できょうの高値である2万2968円まで上値を伸ばした。北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを巡る米国とメキシコの2国間協議が27日に大筋合意したことが、投資家のセンチメントを一段と強気に傾けた。為替の円安も追い風に、海外ファンド筋の先物への買い戻しを絡め全体が押し上げられる格好となった。しかし、2万3000円台近辺では戻り売り圧力が強く、後場に入ると一貫して上げ幅を縮小、結局2万2800円台半ばでの着地を余儀なくされている。小売、建設など内需の一角を中心に上値が重く、個人投資家の利食い急ぎの動きが重荷となった。それでも全体の7割近い銘柄が上昇した。なお、東証1部売買代金は2兆円台に届かなかった。

 個別では、任天堂<7974>が買い優勢、ソニー<6758>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、スルガ銀行<8358>も上値追い。スターティアホールディングス<3393>、ミライアル<4238>がストップ高に買われ、サムティ<3244>も大幅高。モリテック スチール<5986>、ソースネクスト<4344>も大きく上昇した。日本通信<9424>も物色人気となった。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。武田薬品工業<4502>も軟調、イオン<8267>も売りに押された。文化シヤッター<5930>が急落したほか、TOKYO BASE<3415>も安い。共立メンテナンス<9616>、クスリのアオキホールディングス<3549>なども下落。日本電子<6951>も下値を探る展開となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、日東電 <6988> 、東エレク <8035> 、花王 <4452> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 、コナミHD <9766> 。押し下げ効果は約59円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は小売業、建設業、情報・通信業の3業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)銀行業、(4)その他金融業、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)サービス業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△スリープロ <2375> [東証2]
 5-7月期(3Q)経常は2.5倍増益、増配と優待新設も発表。
△サムティ <3244>
 今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も44円増額。
△スタティアH <3393>
 中国子会社がSIMカードソリューションの販売取り次ぎを開始。
△ミライアル <4238>
 上期経常を29%上方修正。
△アイサンテク <4667> [JQ]
 KDDI <9433> と自動運転分野で資本・業務提携。
△TDCソフト <4687>
 1→2の株式分割を実施。
△モリテック <5986>
 伊藤忠 <8001> の中国EV企業出資を契機に短期資金が集結。
△石川製 <6208> など防衛関連株
 「米韓軍事演習」再開の可能性を材料視。
△日エスコン <8892>
 中部電 <9502> と資本・業務提携し不動産開発などで協業。
△JBCCHD <9889>
 エヌビディアとパートナー契約を締結。

▼ソレイジア <4597> [東証M]
 公募増資と売り出しを実施。
▼文化シヤタ <5930>
 100億円の海外CBを発行。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミライアル <4238> 、(2)日エスコン <8892> 、(3)スタティアH <3393> 、(4)双信電機 <6938> 、(5)サムティ <3244> 、(6)MDV <3902> 、(7)SI <3826> 、(8)国際紙パルプ <9274> 、(9)TDCソフト <4687> 、(10)モリテック <5986> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ネオス <3627> 、(2)文化シヤタ <5930> 、(3)ランド <8918> 、(4)オンリー <3376> 、(5)クラウディア <3607> 、(6)カナミックN <3939> 、(7)T-BASE <3415> 、(8)明光ネット <4668> 、(9)共立メンテ <9616> 、(10)ウエルシア <3141> 。

【大引け】

 日経平均は前日比34.75円(0.15%)高の2万2848.22円。TOPIXは前日比7.97(0.46%)高の1739.60。出来高は概算で11億2679万株。東証1部の値上がり銘柄数は1443、値下がり銘柄数は584となった。日経ジャスダック平均は3796.46円(18.66円高)。

[2018年8月29日]

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