【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、円安など背景にリスク選好の買いが続く (8月23日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22420.67
高値 22463.03(10:40)
安値 22377.88(10:54)
大引け 22410.82(前日比 +48.27 、+0.22% )
売買高 10億8192万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8214億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、為替相場の円安など背景にリスク選好が続く
2.米中の貿易協議の動向やジャクソンホール会議などを控え慎重ムードも
3.米国の制裁関税発動と中国の報復措置は織り込み済みで影響は限定的に
4.原油市況高を背景に石油株が買われ、貿易摩擦懸念で自動車株など軟調
5.実需の買いを積み増す動きも乏しく、売買代金は5日連続で2兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは88ドル安と5日ぶりに反落した。トランプ米大統領の弾劾が懸念され売りが優勢となった。
東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は途中伸び悩む場面はあったが売り圧力も弱く、2万2400円台をキープして引けた。
23日の東京市場は、リスクを取る動きが継続した。前日の米国株市場ではNYダウが5日ぶりに反落したが、為替が1ドル=110円台後半と円安に振れたこともあり主力株中心に資金が流入した。米中の次官級貿易協議の動向やジャクソンホール会議などを控え一方向にポジションを傾けにくい環境にあったが、2万2400円近辺では根強い買いに支えられた。また、トランプ政権は160億ドル分の中国製品に対する制裁関税を実施、中国もこれに対抗して同規模の報復措置を発動したが、全体相場は織り込みが進んでおり、反応は限定的だった。原油市況高を映し石油株が買われる一方、自動車関連セクターへの売りが目立った。日経平均の上値指向が続くなかも積極的にポジションを積み増す動きはみられず、東証1部の売買代金は5営業日連続で2兆円大台を下回っている。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が買われ、NTT<9432>、KDDI<9433>なども高い。資生堂<4911>が買い優勢、東海カーボン<5301>も上昇した。オルトプラス<3672>がストップ高、オープンドア<3926>、ネオス<3627>も値を飛ばした。TOKYO BASE<3415>、リンクアンドモチベーション<2170>などが物色人気となったほか、メガチップス<6875>も上値を追った。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が売りに押され、スズキ<7269>が大きく水準を切り下げた。スルガ銀行<8358>の下値模索も続いている。大同メタル工業<7245>が急落、アルヒ<7198>も大幅安となった。タダノ<6395>、TATERU<1435>が売られたほか、三井金属<5706>、大陽日酸<4091>も安い。マネックスグループ<8698>も売り優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、資生堂 <4911> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。うち51円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はスズキ <7269> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、デンソー <6902> 、ホンダ <7267> 。押し下げ効果は約45円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)小売業、(3)サービス業、(4)パルプ・紙、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)輸送用機器、(3)海運業、(4)非鉄金属、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△クックパッド <2193>
子会社CookpadTVが三菱商事と資本提携。
△新都HD <2776> [JQ]
中国アパレル関連企業の山東拉峰と業務提携。
△Gオイスター <3224> [東証M]
長期保有株主優待の優待品を選択制に変更。
△ネオス <3627>
信用取組0.99倍と売り買い拮抗。
△オルトP <3672>
開発協力した「アークザラッドR」が配信開始。
△Jストリーム <4308> [東証M]
KBC主催ゴルフトーナメントライブ配信に自社サービスが採用。
△アトラ <6029>
今期最終を2.1倍上方修正・最高益予想を上乗せ。
△インソース <6200>
水戸証券が投資判断を引き上げ。
△Fringe <6550> [東証M]
来店コンバージョン運用が累計330万件を突破。
△ニトリHD <9843>
8月既存店売上高が2ヵ月連続で前年上回る。
▼三井金 <5706>
大和証券が投資判断を引き下げ。
▼大同メ <7245>
公募増資と売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)オープンドア <3926> 、(3)ネオス <3627> 、(4)富士PS <1848> 、(5)アトラ <6029> 、(6)ハウスドゥ <3457> 、(7)オロ <3983> 、(8)インソース <6200> 、(9)USENHD <9418> 、(10)東洋炭素 <5310> 。
値下がり率上位10傑は(1)大同メ <7245> 、(2)アルヒ <7198> 、(3)スルガ銀 <8358> 、(4)タダノ <6395> 、(5)ティアック <6803> 、(6)TATERU <1435> 、(7)東洋 <8614> 、(8)スズキ <7269> 、(9)名村造 <7014> 、(10)マブチ <6592> 。
【大引け】
日経平均は前日比48.27円(0.22%)高の2万2410.82円。TOPIXは前日比0.15(0.01%)安の1698.22。出来高は概算で10億8192万株。東証1部の値上がり銘柄数は1317、値下がり銘柄数は678となった。日経ジャスダック平均は3727.22円(32.77円高)。
[2018年8月23日]
株探ニュース