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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):シノケンG、ペプドリ、JXTG

ペプドリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライトオン <7445>  1,035円  +23 円 (+2.3%)  本日終値
 ライトオン<7445>がしっかり。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.1%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。お盆商戦で夏物商品の販売が好調に推移したことが寄与した。商品動向では、メンズ・レディースともにナショナルブランドのTシャツ、和紙デニムの販売が好調だった。なお、全社売上高は同2.1%減だった。一方、18年8月期通期では既存店売上高は前期比5.2%減、全社売上高は同4.3%減だった。シーズン立ち上げ期の春物や夏物の好調な推移があったものの、秋物商品の販売が大きく苦戦したことや、ゴールデンウイーク期間で客数を伸ばすことができなかったことが響いた。

■シノケングループ <8909>  1,704円  +35 円 (+2.1%)  本日終値
 22日、シノケングループ <8909> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.59%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月23日から9月22日まで。

■ペプチドリーム <4587>  4,165円  +85 円 (+2.1%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が3日続伸と戻り足を強めているほか、そーせいグループ<4565>、ヘリオス<4593>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、JCRファーマ<4552>などバイオ関連株が軒並み高に買われた。バイオ関連は新興市場に上場している銘柄が多いが、市場では「足もとマザーズ指数が底入れの動きをみせるなど、個人投資家の追い証発生による投げ売りが回避され、値動きの軽いバイオ関連に物色の矛先が向かっている」(準大手証券ストラテジスト)という。また、バイオ関連の一角は個人投資家だけでなく一部海外機関投資家の買いが絡んでいるとの見方もあるようだ。「海外ではFANG株に乗り切れなかったヘッジファンドが目先バイオ関連に照準を合わせているという観測もあり、そうした流れが東京市場でも意識されている可能性はある」(同)という。

■JXTG <5020>  778.8円  +13.9 円 (+1.8%)  本日終値
 JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>など石油関連株が買い優勢の展開。ここ原油市況の戻り足が顕著だ。前日のWTI原油先物価格は、週間在庫統計で原油在庫が市場の予想を上回る減少を示していたことを受け2ドル2セント高と急伸、5日続伸となり1バレル=67ドル86セントまで急浮上、時間外取引では68ドル台まで上昇した。米国株市場ではこの原油高の流れに乗りエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われている。東京市場でもこの地合いを引き継ぎ、原油上昇でメリットを受ける石油セクターに買いが流入した。

■エイチーム <3662>  2,062円  +35 円 (+1.7%)  本日終値
 エイチーム<3662>が続伸。この日、ブシロード(東京都中野区)およびTBSテレビ(東京都港区赤坂)と共同開発中の新作スマートフォン向けゲームアプリ「少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-」(スタリラ)の事前登録キャンペーン参加数が30万人を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「スタリラ」は、ミュージカルをはじまりとし、18年7月にアニメ放送がスタートした二層展開式少女歌劇「少女☆歌劇レヴュースタァライト」を題材とした新作スマートフォン向けゲームアプリ。全編オリジナルストーリーで展開され、ミュージカル、アニメに登場する9人の舞台少女はもちろん、ゲームアプリオリジナルの舞台少女も15人登場し、作品の世界観を存分に楽しめる本格派RPGになっているという。

■リコー <7752>  1,154円  +19 円 (+1.7%)  本日終値
 リコー<7752>が3日続伸。この日の午後、総務省による「競技会場におけるICT利活用に関する実証」事業の事業者として採択されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同事業は、総務省が「平成30年度 競技会場におけるICT利活用に関する調査研究」の一環として公募したもの。19年のラグビーワールドカップ、20年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される各競技会場でICTを利活用することにより、障がいを持った人や外国人来訪者などにも配慮した災害情報の伝達や避難誘導を可能とする仕組みの実証・効果測定を実施。そこで得られた知見や課題をもとに、全国への普及展開を目指すという。同社は、エヴィクサー(東京都中央区)、みずほ情報総研(東京都千代田区)と共同で提案を行っており、今後3社は共同で、味の素スタジアムおよび武蔵野の森総合スポーツプラザで実証実験を実施するという。

■花王 <4452>  8,270円  +117 円 (+1.4%)  本日終値
 花王<4452>はしっかり。午前11時ごろ、9月14日付で自社株630万株(消却前発行済み株数の1.27%)を消却すると発表しており、需給面への好影響を期待した買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は4億8870万株となる予定だ。

■ダイキン工業 <6367>  13,690円  +160 円 (+1.2%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>がしっかり。きょう付けの日本経済新聞で、「文部科学省は22日、2019年度予算の概算要求で、公立学校の施設整備に18年度当初予算の3.5倍にあたる約2400億円を盛り込む方針を固めた。教室へのエアコン導入や危険なブロック塀の撤去・改修を促す」と報じられており、エアコン需要拡大への思惑から買いが入った。また、日本電機工業会(JEMA)が22日に発表した民生用電気機器の7月度国内出荷実績で、家庭用エアコンの国内出荷台数が過去最高の176万3000台(前年同月比10.9%増)になったとしており、これをも好材料視されたようだ。

■タカラバイオ <4974>  2,692円  +27 円 (+1.0%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>は3日続伸。同社が商業化を進める腫瘍溶解性ウイルスCanerpaturev(以下「C-REV」、旧称「HF10」)に関し、韓国の東亜STに対して大韓民国における独占的開発および販売を許諾するライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同契約により、東亜STは今後、韓国でC-REVの臨床開発を独占的に進めることになり、製造販売承認の取得後はC-REVを同国内で独占的に販売することになる。これに伴い、タカラバイオは東亜STから契約一時金および開発進捗に応じたマイルストーン達成金を受領するほか、上市後は、東亜STに製剤を有償で供給し、売上高目標達成金ならびにランニングロイヤルティーを受け取ることになる。なお、契約一時金および各達成金は合計で最大約3億円となる予定だが、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■東映アニメーション <4816>  3,760円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>に買いが流入した。同社は22日取引終了後、ファミリー向けアニメコンテンツを中心に展開するダンデライオンアニメーションスタジオと資本業務提携したことを発表、世界に向けたデジタルコンテンツの製作・発信力の強化を図る方針で、これを材料視する買いが株価を押し上げた。7月30日に急騰した後調整、13週移動平均線や25日移動平均線との上方カイ離解消で値ごろ感も生じていた。

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