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【市況】ハイテクや自動車株への買い戻しを意識も/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 22日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い優勢の展開ながらも、買い一巡後は引き続きこう着感の強い相場展開となりそうだ。21日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念が後退したほか、複数の主要四半期決算が好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22310円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好になろう。円相場は110円10銭台と110円台を維持している。

 もっとも、米国では米中貿易交渉に楽観的な見方から上昇となったが、素直に反応するとは考えづらいところ。基本的には、対中追加関税の公聴会とジャクソンホール会議という2大イベントを控えていること、トルコが休場となることから、積極的な参加者は限られており、ポジション調整的なリバランスが中心になりやすい。

 ただ、米国ではマイクロン・テクノロジーが4%近い上昇をみせるなど、ハイテク株の堅調な動きが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料といったところか。また、トランプ米政権は輸入自動車に対する追加関税を検討しているが、実際の発動に向けた調査が当初予定より長引いていると報じられている。過度に警戒されていた自動車株への買い戻しの流れも意識しておきたいところ。

 その他、昨日は結局下げに転じているものの、マザーズ指数は一時プラスに転じる局面もみられた。資金の逃げ足の速さから前日強かった銘柄は値を消し、売られていた銘柄には見直し買いが入るといった動きではあろうが、需給懸念がくすぶるなかでも、押し目を拾う動きが出始めている点は評価できよう。引き続きイベントを控えて全般はこう着相場が続きやすく、中小型株へのシフトに向かわせよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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