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【市況】6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは39ドル高、主要企業決算が好感される

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは39ドル高、主要企業決算が好感される

米国株式相場は上昇。ダウ平均は39.60ドル高の25502.18、ナスダックは47.66ポイント高の7859.68で取引を終了した。貿易摩擦問題を巡る米中関係悪化への警戒感から、売りが先行。主要経済指標の発表がないなか、複数の主要企業決算が好感され、小幅上昇となった。セクター別では、各種金融や小売が上昇する一方で自動車・自動車部品や不動産が下落した。

エンターテイメントのシーワールド・エンターテイメント(SEAS)は、売上高が予想を上振れ、大幅上昇。SNSのフェイスブック(FB)は、チャットアプリ「メッセンジャー」による口座残高などの取引データの提供を目指して、複数の銀行と協議中であることが報じられ上昇。バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)は、大幅増益となる決算を発表して上昇。食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)も、決算内容が好感され、堅調推移。飲料メーカーのペプシコ(PEP)は、CEOの退任を発表し買われた。一方で、家具・事務機器のニューウェル・ブランズ(NWL)は、決算内容が嫌気され、大幅下落となった。

JPモルガン・チェース(JPM)のダイモンCEOは、人々が想定しているよりも、米国債利回りが5%に達する可能性は十分に高いとの考えを示す一方で、株式相場は今後数年上昇を続けるとの見通しを示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル上げ渋り、米中貿易摩擦への警戒感は低下せず

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円52銭まで上昇後、111円34銭まで下落し111円40銭で引けた。米国が依然、段階的な利上げ軌道にあるとの見方を受けたドル買いが続いた。ただ、米中貿易摩擦への懸念や米国が制裁を再開する計画を受けたイランとの関係悪化懸念に、上昇も限定的となった。

ユーロ・ドルは、1.1536ドルから1.1570ドルまで上昇して1.1554ドルで引けた。ユーロクロス絡みの買いが優勢となった。ユーロ・円は、128円63銭から128円88銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2920ドルから1.2952ドルまで戻した。英国政府の報道官がノーディール離脱のイベントにも備える必要があると警告したため、警戒感にポンド売りが継続。ドル・スイスは、0.9985フランへ上昇後、0.9959フランまで下落した。


■NY原油:NY原油先物は反発、地政学的リスク増大を警戒した買いが入る

6日のNY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:69.01 ↑0.52)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.52ドルの69.01ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時69.92ドルまで買われた。米国は7日に対イラン制裁の一部を再発動することから、イランによる供給減少懸念が強まった。地政学的リスク増大に対する警戒感は消えていないことも買い材料となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.52ドル +0.01ドル(+0.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.99ドル +0.08ドル(+0.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)235.93ドル +1.84ドル(+0.79%)
インテル(INTC) 49.30ドル -0.03ドル(-0.06%)
アップル(AAPL) 209.07ドル +1.08ドル(+0.52%)
アルファベット(GOOG) 1224.77ドル +1.06ドル(+0.09%)
フェイスブック(FB) 185.69ドル +7.91ドル(+4.45%)
キャタピラー(CAT) 139.48ドル +0.97ドル(+0.70%)
アルコア(AA) 42.72ドル 0.00ドル(0.00%)
ウォルマート(WMT) 89.67ドル +0.07ドル(+0.08%)
スプリント(S) 6.18ドル +0.56ドル(+9.96%)

《HT》

 提供:フィスコ

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