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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、 米中貿易摩擦への警戒で後半値を消す (8月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22536.05
高値  22635.68(11:29)
安値  22486.74(14:45)
大引け 22507.32(前日比 -17.86 、 -0.08% )

売買高  13億5067万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0858億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅反落、上海株市場を横目に後半値を消す展開に
 2.中国による報復関税発表で、米中貿易摩擦への警戒感が再び強まる
 3.日経平均は前場100円高で引けるも、上海株安で後場ムード一変
 4.全体売買代金は2兆円キープも市場参加者不足で夏枯れの気配漂う
 5.TOPIXの下落率はきつく、値下がり銘柄数は全体の7割占める

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは136ドル高と3日ぶりに反発、堅調な雇用統計が好感され幅広い銘柄に買いが優勢、IBMの上昇が指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、前場は買い優勢となり日経平均株価は高値圏で着地したものの、後場は売りに押される展開となり、結局小幅に安く引けた。

 6日の東京市場は、朝方は米株高を引き継いでやや買い先行で始まり、日経平均は前引け時点で100円強の上昇をみせていたが、後場に値を消す展開となった。中国が約600億ドル分の米国製品に追加関税をかけると発表したことで、米中貿易摩擦問題激化への懸念が再燃している。為替が円高傾向に振れていることも嫌気された。前場は中国・上海株市場が底堅い動きをみせたことで買い安心感も出ていたが、後場に入ると上海株が下げ足を強め、これを横目に日経平均も軟化した。全体売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたが薄商いといってよく、日経平均は小反落にとどまったものの、TOPIXの下げは日経平均のそれよりもきつく、値下がり銘柄数も全体の7割強を占めた。

 個別では、任天堂<7974>が大きく値を下げたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。トヨタ自動車<7203>が下値模索の動きとなり、大成建設<1801>は急落した。エー・アンド・デイ<7745>、フォスター電機<6794>の下げが際立ったほか、堀場製作所<6856>、ニチコン<6996>も大幅安。アシックス<7936>、サッポロホールディングス<2501>などの下げも目立った。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が買われ、スズキ<7269>の上昇も目を引く。NTTデータ<9613>が買いを集めた。三井ホーム<1868>がストップ高に買われたほか、サトーホールディングス<6287>が急騰した。大平洋金属<5541>、ホシデン<6804>、JUKI<6440>などが物色人気となり、ライオン<4912>、旭ダイヤモンド工業<6140>も上値を追った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、NTTデータ <9613> 、スズキ <7269> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、日産化 <4021> 、ヤマハ <7951> 、大成建 <1801> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約39円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)水産・農林業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)建設業、(3)金属製品、(4)銀行業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△UNITED <2497> [東証M]
 4-6月期(1Q)経常は39倍増益で着地。
△ノリタケ <5331>
 4-6月期(1Q)経常は59%増益で着地。
△大平金 <5541>
 今期最終を7.7倍上方修正、6期ぶり60円で復配へ。
△古河機金 <5715>
 上期経常を30%上方修正、通期も増額。
△日特エンジ <6145> [JQ]
 4-6月期(1Q)経常は22%増益で着地。
△ソラスト <6197>
 4-6月期(1Q)経常は35%増益で着地。
△JUKI <6440>
 4-6月期(2Q)経常は66%増益。
△ホシデン <6804>
 4-6月期(1Q)経常は96%増益・上期計画を超過。
△日セラ <6929>
 上期経常が22%増益で着地・4-6月期も57%増益。
△ゴルドウイン <8111>
 上期最高益予想を15%上乗せ、自社株買いも好感。

▼フォスター <6794>
 今期最終を一転赤字に下方修正。
▼ヒロセ電 <6806>
 4-6月期(1Q)税引き前は21%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三井ホーム <1868> 、(2)サトーHD <6287> 、(3)ノリタケ <5331> 、(4)レック <7874> 、(5)大平金 <5541> 、(6)リョービ <5851> 、(7)ホシデン <6804> 、(8)古河機金 <5715> 、(9)日シス技術 <4323> 、(10)ゴルドウイン <8111> 。
 値下がり率上位10傑は(1)A&D <7745> 、(2)フォスター <6794> 、(3)ASB機械 <6284> 、(4)グンゼ <3002> 、(5)ヒロセ電 <6806> 、(6)堀場製 <6856> 、(7)TAC <4319> 、(8)ニチコン <6996> 、(9)大成建 <1801> 、(10)アシックス <7936> 。

【大引け】

 日経平均は前日比17.86円(0.08%)安の2万2507.32円。TOPIXは前日比9.68(0.56%)安の1732.90。出来高は概算で13億5067万株。東証1部の値上がり銘柄数は540、値下がり銘柄数は1486となった。日経ジャスダック平均は3767.67円(20.74円安)。

[2018年8月6日]

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