市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):古河機金、JUKI、ライオン

古河機金 <日足> 「株探」多機能チャートより
■古河機械金属 <5715>  1,844円  +214 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 古河機械金属<5715>が後場急伸。午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を65億円から70億円(前期比10.5%減)へ、純利益を37億円から40億円(同16.2%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は1690億円(同0.8%増)を据え置いたものの、北米市場で需要の落ち込みが予想されていた排ガス3次規制油圧クローラドリルが引き続き好調だったことに加えて、油圧ブレーカの出荷も増加し、ロックドリル部門が増益となる見通しであることが要因。また、ユニック部門で中国におけるユニッククレーンの出荷が増加していることも寄与する見通しだ。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高443億7000万円(前年同期比15.1%増)、営業利益24億6600万円(同44.4%増)、純利益19億600万円(同2.8倍)だった。

■ゴールドウイン <8111>  8,940円  +980 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ゴールドウイン <8111> が急騰。3日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比60.4%増の10.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。アウトドア関連ブランドの春夏商品の販売が直営店を中心に好調だったことが寄与。値引き販売の抑制や調達原価の低減なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益予想を16.5億円→19億円に15.2%上方修正。増益率が7.4%増→23.7%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.51%にあたる36万株(金額で28億6560万円)を上限に、6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■JUKI <6440>  1,310円  +137 円 (+11.7%)  本日終値
 JUKI<6440>が急伸。前週末3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高532億3500万円(前年同期比10.0%増)、営業利益36億5000万円(同0.9%増)、純利益19億4200万円(同19.2%減)と、従来予想の営業利益25億円を上回って着地したことが好感された。中国における旺盛な設備投資需要を背景に、産業装置での新製品やソリューション営業での売り上げが堅調に推移した。また、新製品の販売増などによる粗利益率の改善や、為替の影響なども利益押し上げに寄与した。ただ、前年同期に比べて円高ドル安で推移したことから為替差損が生じ、最終利益は減益となった。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高1040億円(前期比0.3%増)、営業利益55億円(同32.6%減)、純利益35億円(同38.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■福井コン <9790>  2,177円  +217 円 (+11.1%)  本日終値
 3日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地」が好感された。福井コンピュータホールディングス <9790> が8月3日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.0%増の9.8億円に伸び、4-9月期(上期)計画の18億円に対する進捗率は54.6%に達し、5年平均の48.2%も上回った。
  ⇒⇒福井コンの詳しい業績推移表を見る

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,632円  +248 円 (+10.4%)  本日終値
 ゼリア新薬工業<4559>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は3日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は16億3200万円(前年同期比2.7倍)となり、上半期計画25億円に対する進捗率は65.3%に達した。売上高は152億5900万円(同4.5%減)で着地した。主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が苦戦した一方、炎症性腸疾患「ゼンタコート」の売り上げは拡大。滋養強壮剤「ヘパリーゼ」や便秘薬「ウィズワン」の販売も堅調で、効率的な経費の使用に努めたことや研究開発費の一部が第2四半期以降にずれ込んだことが利益を押し上げた。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソラスト <6197>  1,161円  +109 円 (+10.4%)  本日終値
 ソラスト <6197> が急反発。3日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比35.3%増の12.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。介護事業で昨年買収したベストケアと日本ケアリンクの業績上積みが収益を押し上げた。生産性の改善に取り組んだ医療関連受託事業の収益拡大に加え、認可保育所に移行するための先行投資費用が一巡した保育事業の採算改善なども大幅増益に貢献した。上期計画の21.1億円に対する進捗率は60.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ライオン <4912>  2,180円  +203 円 (+10.3%)  本日終値
 ライオン<4912>は3日ぶり急反発。歯ブラシなどをはじめオーラルケア製品が国内外で好調に売り上げを伸ばし業績を押し上げている。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高が1684億8400万円(前年同期比3.4%増)と増収を確保し、営業利益は178億7200万円(同43.7%増)、最終利益は139億3500万円(同58.9%増)と急拡大した。これがポジティブサプライズとなって株価を押し上げた。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  865円  +78 円 (+9.9%)  本日終値
 旭ダイヤモンド工業<6140>は3日ぶりに大幅反発。同社は3日取引終了後、19年3月期第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は106億400万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は8億3800万円(同5.5%増)、最終利益は7億4800万円(同8.7%増)となった。電子・半導体業界でメモリーの生産が好調に推移したことや、センサー需要の増加などで、関連工具の販売が増加した。さらに、国内自動車生産や各種機械生産が好調だったことから、関連業界向けの工具販売も拡大した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高430億円(前期比5.4%減)、営業利益27億円(同41.8%減)、最終利益22億5000万円(同39.3%増)を見込んでいる。

■船井総研HD <9757>  2,565円  +227 円 (+9.7%)  本日終値
 船井総研ホールディングス<9757>が大幅高。企業向け経営コンサルティングを主力としており、成長支援型コンサルは足もと好調に推移しているが、今上期についてはM&Aの高額案件剥落が収益面に反映された。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高が99億8400万円(前年同期比10.1%増)と2ケタ増収を確保したものの、営業利益は25億100万円(同8.3%減)、最終利益は17億800万円(同9.5%減)と減益だった。ただ、営業利益、最終利益ともに通期計画に対する進捗率は50%を上回る。株式需給面では信用取組が大幅に売り長で、7月27日申し込み現在で信用倍率は0.2倍、日証金では逆日歩が付く状況にあり、目先買い戻しを誘発した。

■日本セラミック <6929>  3,200円  +260 円 (+8.8%)  本日終値
 日本セラミック<6929>がマドを開けて大幅高、約7カ月ぶりに新値圏に浮上した。赤外線センサーで圧倒的な世界シェアを誇る。足もとは自動車向けセンサーなどが好調で業績を牽引している。3日取引終了後に発表した18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高が99億5200万円(前年同期比1.3%増)と増収を確保し、営業利益は18億3700万円(同10.7%増)、最終利益は14億3100万円(同19.1%増)と2ケタ成長を示した。これが買いを呼び込む材料となった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均