【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTTドコモ、JXTG、電通
ゼビオHD <日足> 「株探」多機能チャートより
ゼビオホールディングス<8281>が後場急上昇。午後1時ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を50万株(発行済み株数の1.12%)、または9億円としており、取得期間は8月13日から11月30日まで。同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高613億3800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益45億1100万円(同5.8%減)、純利益28億9700万円(同12.8%増)だった。既存店への業態追加を中心に国内外で18店舗を出店(閉店4店舗)したことで売上高は増収となったが、市場の変動に対応したことで一部商品の粗利率が低下し減益を余儀なくされた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高2443億3400万円(前期比4.2%増)、営業利益120億5000万円(同10.3%増)、純利益45億4200万円(同6.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■NTTドコモ <9437> 2,873円 +19.5 円 (+0.7%) 本日終値
NTTドコモ<9437>が反発し新高値。同社が2日発表した第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前期比9.9%増の3099億2500万円と市場予想(2800億円前後)を上回った。光回線やコンテンツ、金融・決済サービスなどが好調だった。アナリストからは19年3月通期の連結営業利益は会社計画9900億円(前期比0.3%増)に対し1兆円前後への増額修正を予想する見方が出ている。
■JXTG <5020> 813.1円 +5.5 円 (+0.7%) 本日終値
JXTGホールディングス<5020>など石油株や、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が上昇。前日にWTI原油先物価格は1ドル30セント高の1バレル=68ドル96セントと急反発した。これを受け原油市況との株価連動性が高い資源開発や石油関連セクターに買いが向かった。
■電通 <4324> 4,760円 +25 円 (+0.5%) 本日終値
電通<4324>はしっかり。2日の取引終了後、保有するカカクコム<2371>株の全株式をKDDI<9433>に売却すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の株式売却は、資本効率・資産効率の向上や、国内外M&Aなどの資金需要が見込まれるためという。また、これに伴い第3四半期(7~9月)の連結決算で約515億円の関係会社株式売却益を計上すると発表した。
■スタートトゥデイ <3092> 4,075円 +20 円 (+0.5%) 本日終値
スタートトゥデイ<3092>は3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4040円から5000円に引き上げた。第1四半期(4~6月)はプライベートブランド(PB)事業の立ち上げの影響で、営業利益が前年同期比26%減の59億円だった。ただ、「ZOZOスーツ」の配布と商品アイテム数の拡大も進み、PB事業が本格的に立ち上がることを評価している。PB事業での新規会員の獲得など通販サイトとの相乗効果も見込める。中期経営計画で21年3月期に営業利益900億円(19年3月期400億円予想)を計画していることも評価している。
■メガチップス <6875> 2,184円 -500 円 (-18.6%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率トップ
メガチップス<6875>が急反落し年初来安値を更新。2日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を23億円から5億円(前期比81.5%減)へ、最終損益を10億円の黒字から8億円の赤字(前期19億4800万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。ゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)の需要が前回想定を上回る見込みであることから、売上高は950億円から960億円(前期比7.8%増)へ上方修正したが、MEMSタイミングデバイスの需要見込みが減少したことに加えて、それによる在庫評価の見直しにより売上原価が増加する見込みとなったことが利益を押し下げるとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高267億2800万円(前年同期比39.1%増)、営業損益2億5400万円の赤字(前年同期2億2700万円の黒字)、最終損益4億1000万円の赤字(同3600万円の黒字)だった。
■山崎製パン <2212> 2,307円 -458 円 (-16.6%) 本日終値 東証1部 下落率3位
山崎製パン<2212>が急落。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高5293億7600万円(前年同期比1.2%増)、営業利益149億7700万円(同10.9%減)、純利益87億1200万円(同17.1%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。関西・中四国地区を中心に全国で販売強化した「ロイヤルブレッド」が好調に推移したほか、1月に発売した健康志向製品の「ダブルソフト全粒粉」が寄与して「ダブルソフト」シリーズが大幅に伸長するなど食パン部門が堅調に推移。また、菓子パン部門や調理パン・米飯類部門も伸長し売上高は増収となったが、人件費や委託運賃など販管費の増加が利益を圧迫した。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高1兆720億円(前期比1.8%増)、営業利益360億円(同19.6%増)、純利益200億円(同20.3%減)の従来見通しを据え置いたが、パン製品の値上げによる上振れ期待もあっただけに、失望感が強まっているようだ。
■あらた <2733> 5,330円 -1,000 円 (-15.8%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率5位
2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は6%減益で着地」が嫌気された。あらた <2733> が8月2日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.6%減の25.5億円に減り、4-9月期(上期)計画の52億円に対する進捗率は49.1%となり、5年平均の49.4%とほぼ同水準だった。
⇒⇒あらたの詳しい業績推移表を見る
■アカツキ <3932> 3,380円 -625 円 (-15.6%) 一時ストップ安 本日終値 東証1部 下落率6位
アカツキ <3932> が一時ストップ安まで売られ、年初来安値を更新した。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比36.8%減の14.1億円に落ち込んで着地したことが売り材料視された。前期にリリースしたタイトルの貢献と期初に連結化したALEの業績上積みで増収を確保したものの、主力タイトル「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の減収や広告宣伝費の増加が響き、2ケタ減益に沈んだ。四半期ベースで業績拡大が続いていただけに、マイナスに転じたことを嫌気する売りが殺到した。
●ストップ高銘柄
エクストリーム <6033> 2,500円 +500 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
大塚家具 <8186> 445円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
プロレド・パートナーズ <7034> 8,560円 +1,500 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
省電舎ホールディングス <1711> 434円 -100 円 (-18.7%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース