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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):NSSOL、MCJ、スズキ

NSSOL <日足> 「株探」多機能チャートより
■NSSOL <2327>  3,420円  +489 円 (+16.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 2日、新日鉄住金ソリューションズ <2327> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.96%にあたる470万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月6日から19年3月22日まで。同時に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.3%増の52.5億円で着地した。

■MCJ <6670>  962円  +132 円 (+15.9%)  本日終値
 MCJ<6670>が急騰。正午ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高324億8900万円(前年同期比14.4%増)、営業利益26億1600万円(同31.3%増)、純利益17億7400万円(同27.7%増)と大幅増益となったことが好感された。認知度向上策及びブランド力の向上が寄与し、ハイスペックパソコンや法人向けパソコンなどが好調に推移したほか、欧州でのモニタ販売好調を維持したことが売上高・利益を押し上げた。広告宣伝費は高水準で推移したが、これを吸収し四半期ベースで過去最高の営業利益となった。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1311億円(前期比5.3%増)、営業利益90億円(同5.8%増)、純利益59億5000万円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■オイレス工業 <6282>  2,630円  +299 円 (+12.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 オイレス工業 <6282> が続急騰し、年初来高値を更新した。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比31.1%増の14.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の無給油式ベアリングが射出成形機や産業車両向け受注が引き続き好調だったほか、自動車向けも欧州や中国を中心に堅調だったことが寄与。橋梁、建物向け免震装置の売上増加に加え、販管費率が減少したことも大幅増益の要因となった。

■日本金銭機械 <6418>  1,370円  +143 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日本金銭機械 <6418> が急騰。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の10億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。カジノホールのリニューアル工事を中心とする北米の旺盛な設備投資意欲を背景に、紙幣識別機ユニットの販売が大きく伸びたほか、ドイツでは新しい規制に対応した紙幣環流ユニットへの買い替え需要が続き、グローバルゲーミング部門の収益が急拡大した。上期計画の8億円をすでに25.0%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■TOA <6809>  1,300円  +132 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 音響システム大手のTOA<6809>が急伸。同社は2日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益が4000万円の黒字(前年同期は2億4600万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は87億8800万円(前年同期比8.0%増)で着地。国内で商業施設向けや交通インフラ市場での販売が伸びたほか、ベトナムで官公庁向けの売り上げが増加するなどアジア地域も好調だった。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ツムラ <4540>  3,920円  +355 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ツムラ <4540> が急反発。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比7.4%増の49.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社は高齢者、がん患者、女性関連に重点を置き、漢方処方薬の販売拡大に注力している。4-6月期は主力の「大建中湯」や「六君子湯」「抑肝散」など医療用漢方製剤の売り上げが増えた6670。4月に実施された薬価改定による上昇分を、生薬関連コストの低減などで吸収し、増収増益を達成した。

■スズキ <7269>  7,005円  +552 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 スズキ <7269> が急伸。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比33.8%増の1330億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自動車の世界販売台数が86万2000台と前年同期と比べて16.3%も増加したことが寄与。主力のインドを筆頭に、日本や欧州、インドネシア、タイなどで販売を伸ばした。第1四半期実績だけで通期計画3500億円に対する進捗率は38.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■フジミインコ <5384>  3,025円  +232 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 フジミインコーポレーテッド<5384>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は15億7800万円(前年同期比33.4%増)となり、上半期計画25億5000万円に対する進捗率は61.9%に達した。売上高は92億6600万円(同6.3%増)で着地。国内でシリコンウエハー向けやメモリーデバイス向けCMP(化学機械研磨)製品の販売が好調だったほか、コスト削減に努めたことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■トピー工業 <7231>  3,390円  +250 円 (+8.0%)  本日終値
 トピー工業<7231>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高646億3800万円(前年同期比23.1%増)、営業利益25億9400万円(同24.1%増)、純利益18億6600万円(同6.4%増)と2割を超える大幅増益となったことが好感された。自動車・産業機械部品事業で、建設機械用足回り部品や鉱山向け超大型ホイールの販売数量の増加に加えて、2月に完全子会社化したリンテックス連結効果があり、売り上げを押し上げた。副資材などの価格上昇による大幅なコストアップがあったものの、売上高の増加で吸収した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高2830億円(前期比22.8%増)、営業利益100億円(同25.0%増)、純利益68億円(同23.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■三協フロンテア <9639>  3,570円  +190 円 (+5.6%)  本日終値
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は29%増益で着地」が好感された。三協フロンテア <9639> [JQ] が8月2日大引け後(17:00)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比28.5%増の12.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の24億円に対する進捗率は50.5%に達し、5年平均の42.6%も上回った。
  ⇒⇒三協フロンテアの詳しい業績推移表を見る

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