【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイワボウ、日触媒、板硝子
板硝子 <日足> 「株探」多機能チャートより
2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は微増益で着地」が好感された。ダイセル <4202> が8月2日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比0.3%増の166億円となり、4-9月期(上期)計画の275億円に対する進捗率は60.5%に達し、5年平均の50.4%も上回った。
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■ダイワボウ <3107> 5,980円 +300 円 (+5.3%) 本日終値
ダイワボウホールディングス<3107>は後場に入って急伸。同社はきょう午前11時30分に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は25億4300万円(前年同期比46.3%増)となり、大幅増となったことが好感されたようだ。売上高は1584億7300万円(同11.7%増)で着地した。民間企業向けの好調な受注を背景に、主力のITインフラ流通事業が伸長。繊維事業も堅調に推移し、工作・自動機械事業は営業黒字に転換した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■日本触媒 <4114> 8,420円 +390 円 (+4.9%) 本日終値
日本触媒 <4114> が急反発。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比11.3%増の102億円に伸びて着地したことが買い材料視された。機能性化学品事業が収益を牽引した。高吸水性樹脂や特殊エステル、水溶性ポリマーなどの販売増加に加え、加工費が減少したことも寄与した。また、持分法投資利益が増加したことも大幅増益の要因となった。上期計画の150億円に対する進捗率は68.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■日本水産 <1332> 568円 +25 円 (+4.6%) 本日終値
日本水産<1332>が急伸。午後1時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1747億円(前年同期比7.2%増)、営業利益74億8100万円(同11.0%増)、純利益52億3400万円(同1.4%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。食品事業で海外事業やチルド事業が好調に推移したことに加えて、ファイン事業で機能性食品の広告宣伝費削減などコスト削減に取り組んだことが寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高6980億円(前期比3.1%増)、営業利益220億円(同5.3%減)、純利益160億円(同7.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■リンガーハット <8200> 2,470円 +68 円 (+2.8%) 本日終値
リンガーハット<8200>が後場一段高。同社はきょう、今月10日から長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」の国内646店舗で価格改定を実施すると発表。主要商品21品中13品で平均3.3%値上げするとしており、これによる採算改善などが期待されたようだ。理由は、昨今の天候不順により、国産野菜の安定した確保が厳しくなっているほか、人件費及び物流費の高騰で、現状の価格で提供することが困難になったためとしている。
■日本板硝子 <5202> 1,252円 +32 円 (+2.6%) 本日終値
日本板硝子 <5202> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。2日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.0倍の93.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。欧州を中心に自動車用ガラスの高付加価値品の販売が増加したうえ、高機能ガラスも伸びたことが寄与。ベトナムの休止フロート窯再稼働に伴う減損損失の戻入益24億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画240億円に対する進捗率は38.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ファーストリテイリング <9983> 48,280円 +960 円 (+2.0%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>は3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した7月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店(およびダイレクト販売)売上高は前年同月比0.3%減と3カ月連続で前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強く、またマイナスが小幅だったことが評価された。月前半に豪雨の影響があり客数は同3.3%減となったことが響いた。ただ、月後半は気温が高い日が多く、夏物商品の販売が好調に推移したとあることから、8月のプラス転換が期待されている。
■三菱重工業 <7011> 4,270円 +80 円 (+1.9%) 本日終値
三菱重工業<7011>は後場プラスに転じた。午後1時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高9061億700万円(前年同期比0.3%増)、事業利益314億2700万円(同4.8倍)、最終利益150億5900万円(前年同期30億8300万円の赤字)と大幅な増益となったことが好感された。パワーセグメントで原子力やガスタービン、航空エンジンなどが伸長したほか、インダストリー&社会基盤セグメントで商船事業の構造改善効果が貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高4兆2000億円(前期比2.8%増)、事業利益1600億円(同2.8倍)、最終利益800億円の従来見通しを据え置いている。
■ユナイテッドアローズ <7606> 4,335円 +75 円 (+1.8%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が大幅反発となっている。2日の取引終了後に発表した7月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比4.4%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。7月は記録的な猛暑に伴い、強い夏物需要が継続した。メンズでは半袖アイテム全般、シューズ、バッグなどが、またウィメンズでは半袖アイテム全般、スカート、ワンピースなどが好調に推移した。なお、前年に比べて休日が1日少なかった影響がマイナス2.0%程度あったとしている。
■良品計画 <7453> 36,000円 +400 円 (+1.1%) 本日終値
良品計画<7453>が続伸。2日の取引終了後に発表した7月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.5%増と17カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き衣服・雑貨の売上が好調に推移しており、半袖Tシャツ、ハーフパンツなど盛夏アイテムや、フレンチリネンやオーガニックコットン楊柳素材のイージーパンツやワンピース、ブラウスが人気となった。また、生活雑貨ではタオルケット、タオル、スリッパなどファブリックの売り上げが大きく伸びたほか、販売規模の大きい化粧水、導入液などのスキンケア用品も好調に推移した。なお、食品は前月に引き続きレトルトカレーが人気だった。
株探ニュース