【材料】イー・ガーディアン---3Qは営業利益が28.1%増、事業拡大及び収益性向上を追求

イー・ガーディアン<6050>は1日、2018年9月期第3四半期（17年10月-18年6月）連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.4%増の43.93億円、営業利益が同28.1%増の7.79億円、経常利益が同24.6%増の7.92億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.6%増の5.42億円となった。

業務の種類別では、ソーシャルサポートの売上高は前年同期比8.1%増の13.92億円となった。近年急成長しているソーシャルメディアにおいて、監視・CSだけではなく、運用や分析といった多種多様な新サービスの展開や既存顧客への深耕営業に注力した。また、新たな分野として、Eコマース及びフィンテック分野へ注力した。

ゲームサポートの売上高は前年同期比20.0%増の17.96億円となった。既存顧客との関係の強化を目指すと同時に、サービス提供範囲の拡大、日本市場に参入する中国系及び韓国系等海外ゲーム企業の多言語カスタマーサポートの受注に注力した。多言語対応を行うE-Guardian Philippines Inc.、ゲームに特化した大阪GAMELABO、及びソフトウェアのデバッグを行うトラネル等、グループの様々なサービスを併せて提供することで付加価値を高めた。

アド・プロセスの売上高は前年同期比10.6%増の5.46億円となった。既存の広告審査業務だけでなく、広告枠管理から入稿管理、広告ライティング等の提供サービスの拡大に注力するとともに、派遣・常駐型と地方センターを組み合わせた効率的な運用により競合他社との差別化を図り、既存顧客への深耕営業を目指した。加えて、長時間労働の是正を背景としたBPOサービスニーズの拡大を背景に、RPA（機械学習及び人工知能等を活用した業務の効率化・自動化の取り組み）等のシステムを活用した効率的な運用を目指し、「RPA導入コンサルティングサービス」の提供を開始した。

その他、人材派遣業務は、子会社EGヒューマンソリューションズが、グループ全体の人材を採用・育成し、顧客先常駐（派遣型）ニーズに応えることで規模拡大を図った。サイバーセキュリティ分野のEGセキュアソリューションズは、IoTセキュリティコンサルティングサービスを開始し、スマホアプリ診断を開始した。コンプライアンス調査業務を専門に行うリアル・レピュテーション・リサーチは、既存顧客への深耕営業や新規開拓に注力し、事業拡大を目指した。また、電子デバイスに対するデバッグ事業のアイティエスは、ソフトウェアのデバッグ事業を行うトラネルと連携する等シナジーを発揮し、既存顧客への深耕営業や新規開拓を図り、シェア拡大を目指した。

2018年9月期通期の業績予想について、売上高が前期比16.6%増の59.10億円、営業利益が同13.8%増の9.23億円、経常利益が同10.2%増の9.26億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.7%増の6.11億円とする計画を据え置いている。

《SF》

　提供：フィスコ