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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ダスキン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ダスキン <4665>  2,828円 (+142円、+5.3%)

 ダスキン <4665> が急反発。同社は7月30日大引け後に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.0%増の28.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の48億円に対する進捗率は58.7%に達し、5年平均の37.7%も上回ったことが好感された。

■愛三工 <7283>  1,017円 (+49円、+5.1%)

 愛三工業 <7283> が大幅高で5日続伸。同社は7月30日大引け後に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.3%増の27.8億円となり、4-9月期(上期)計画の48億円に対する進捗率は57.9%に達し、5年平均の51.7%も上回った。

■SCSK <9719>  5,280円 (+240円、+4.8%)

 SCSK <9719> が大幅反発し年初来高値を更新。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高801億6600万円(前年同期比3.8%増)、営業利益63億3300万円(同62.8%増)、純利益43億100万円(同51.2%増)と大幅営業増益となったことが好感された。製造業や流通業顧客向けを中心に、システム開発、保守運用・サービス、システム販売の全ての事業区分で売り上げが増加したことが牽引役となった。また、前年同期のシステム開発案件における先行費用がなくなったことや、不採算案件の発生がほぼなかったことも利益押し上げに貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高3450億円(前期比2.5%増)、営業利益370億円(同6.9%増)、純利益250億円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■東洋水 <2875>  4,040円 (+175円、+4.5%)

 東洋水産 <2875> が大幅反発。31日午後0時30分ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高967億4900万円(前年同期比3.8%増)、営業利益64億8500万円(同1.4%増)、純利益51億700万円(同10.0%増)と増収増益となったことが好感された。マグロ、魚卵製品を中心に販売数量が減少したことで水産食品事業は苦戦したが、国内即席めん事業でカップ麺で主力の和風シリーズなどが堅調だったほか、「MARUCHAN QTTA」が好調に推移。弁当・総菜事業の健闘もあり、増収増益を確保した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高4050億円(前期比4.2%増)、営業利益255億円(同4.3%減)、純利益191億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■OLC <4661>  12,130円 (+510円、+4.4%)

 オリエンタルランド <4661> が大幅反発。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1207億4600万円(前年同期比9.9%増)、営業利益298億3000万円(同19.0%増)、純利益211億4200万円(同1.0%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。東京ディズニーリゾート35周年イベントが好調に推移し、テーマパーク事業の入園や数およびゲスト1人当たりの売上高が増加した。また、入園者増に伴いホテル事業も伸長し、イベント関連費用の増加などを吸収した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高5008億6000万円(前期比4.5%増)、営業利益1134億7000万円(同2.9%増)、純利益800億3000万円(同1.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■TDK <6762>  11,930円 (+460円、+4.0%)

 TDK <6762> が大幅反発。30日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高3430億6800万円(前年同期比18.5%増)、営業利益254億2000万円(同53.1%増)、純利益161億9700万円(同47.9%増)と大幅増益だったことが好感された。自動車市場向けにセラミックコンデンサやセンサ応用製品の販売が好調だったほか、産業機器市場向けにアルミ電解コンデンサが伸長した。また、スマートフォンなどICT市場向けに2次電池が好調に推移したほか、データセンター用サーバー向けHDD用ヘッドも売り上げを伸ばした。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1兆3400億円(前期比5.4%増)、営業利益1000億円(同11.5%増)、純利益700億円(同10.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に戸田工業 <4100> と資本・業務提携契約を締結することで合意したと発表しており、これも好材料視されたようだ。材料技術を強化し電子部品事業の基盤をさらに確固とするのが目的で、来年1月10日付で伊藤忠商事 <8001> が保有する全ての戸田工株を取得する。取得後は議決権保有比率で25.53%(取得前3.49%)を保有し、持ち分法適用会社とする。なお、19年3月期の連結業績への影響は軽微としている。

■ゼンリン <9474>  3,050円 (+110円、+3.7%)

 ゼンリン <9474> が大幅反発し、年初来高値を更新した。同社は30日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業損益が3億6200万円の黒字(前年同期は2億1000万円の赤字)に浮上したことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は136億1000万円(前年同期比13.0%増)で着地。国内カーナビゲーション用データの販売好調などを背景に、主力の地図データベース関連事業が伸びたことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また同日には、傘下のゼンリンデータコムが提供しているクラウド型ソリューション「いつもNAVI動態管理サービス」が、青森ねぶた祭の位置閲覧サービスに採用されたことも明らかにしている。

■共英製鋼 <5440>  2,184円 (+68円、+3.2%)

 共英製鋼 <5440> が大幅高で6日続伸。31日午後1時ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、営業利益を23億円から37億円(前年同期比2.2倍)へ、純利益を14億円から27億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は1100億円(同27.2%増)を据え置いたものの、エネルギー費や副資材などの価格上昇に対して製造コスト削減努力を進めていることに加えて、鉄スクラップ価格が当初予想を下回る水準で推移していることが寄与する見通し。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高508億2600万円(前年同期比17.5%増)、営業利益21億7900万円(同27.1%増)、純利益19億8500万円(同88.4%増)だった。

■新明和 <7224>  1,352円 (+41円、+3.1%)

 新明和工業 <7224> が大幅反発。30日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の4.19%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月31日から12月20日まで。同時に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.9%減の15.2億円で着地したが、こちらへの反応は限定的となった。

■アンリツ <6754>  1,599円 (+37円、+2.4%)

 アンリツ <6754> が反発。30日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益が17.5億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。モバイル市場におけるLTE-Advanced Pro関連の研究開発投資や5Gの初期開発投資ニーズを取り込み、主力の計測器の販売が大きく伸びたことが寄与。売上原価や販管費の減少に加え、金融収益の増加も黒字浮上に貢献した。

■ファーストリテイリング <9983>  48,750円 (+1,020円、+2.1%)

 ファーストリテイリング <9983> が反発。市場では「日銀の金融政策決定会合の結果は海外投資家の目には思ったより緩やかな変化にとどまったとの見方が強いようだ。ETF購入配分はTOPIX型重視に変更するといっても市場コンセンサスよりは金額ベースで少なかった。ファーストリテは思惑先行で売り叩かれ、ショートポジションの玉が積みあがっていたこともあって、目先は慌てて買い戻す動きが出た。ただし、ETF購入額の柔軟化も発表していることから、これは買い入れ額の減少につながる可能性がある。これについてはマイナス材料だが、現状はまだマーケットは消化難といった印象を受ける」(国内ネット証券アナリスト)としていた。

■Vコマース <2491>  1,923円 (+38円、+2.0%)

 バリューコマース <2491> が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は30日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を3300円から3400円に引き上げた。Yahoo!ショッピングの取扱高拡大に貢献するストア向けCRMツールの「STORE's R∞(ストアーズ・アールエイト)」、クリック課金型広告の「ストアマッチ」の売上高増による収益拡大を予想。同証券では、18年12月期の連結営業利益は従来予想35億円から36億円(会社予想32億7000万円)、19年12月期の同利益は41億円から43億円へ見直している。

■アイシン精機 <7259>  5,190円 (+60円、+1.2%)

 アイシン精機 <7259> が5日続伸。同社は31日、19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しは従来の1100億円から1200億円(前年同期比11.1%増)に引き上げた。売上収益予想も1兆9500億円から1兆9900億円(同7.3%増)に増額修正した。足もとで、オートマチックトランスミッション(AT)や車体部品の販売が好調なことが主な要因。なお、前提為替レートを1ドル=107円(期初は105円)、1人民元=16.7円(同16.6円)に変更している。

※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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