【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、NYダウ急反発や中国の景気減速懸念の後退で買い優勢 (7月25日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22594.28
高値 22645.66(10:25)
安値 22547.14(09:41)
大引け 22614.25(前日比 +103.77 、 +0.46% )
売買高 11億3815万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9846億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、リスクオン相場継続で2万2600円台で売りこなす
2.NYダウ急反発によるリスク許容度改善と中国の景気減速懸念の後退が寄与
3.為替相場は円が高止まり、決算発表本格化を前に全体売買代金は2兆円割れ
4.中国関連株に引き続き強いものが目立ち、原油市況高を受け石油株買われる
5.上海株に方向感乏しく目先材料不足で小動き、中小型株への資金流入目立つ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは197ドル高と4日ぶりに急反発した。決算が好調だったユナイテッド・テクノロジーズやベライゾン・コミュニケーションズなどが買われ、指数を押し上げた。
東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は2万2600円近辺で売り物をこなしきった。ただ、売買代金は盛り上がらず上値の重さも意識された。
25日の東京市場はリスク選好の流れが続いた。前日の米国株市場でNYダウが4日ぶりに急反発したことで、機関投資家のリスク許容度が改善したほか、中国景気に対しても政策期待を背景に減速懸念が後退、主力株を中心に買いが優勢となった。原油先物市況の上昇を背景に石油株が買われたほか、中国関連に位置づけられる機械セクターなどへも買いが続いた。ただ、外国為替市場では1ドル=111円台前半の推移で円が高止まりしているほか、これから本格化する企業決算を前に売買が手控えられた面もあり、東証1部の売買代金は6月25日以来となる2兆円大台割れとなった。中国・上海株市場は前日終値近辺で横ばいの動きをみせており、一段の上値追いには材料不足。相対的に中小型株への資金流入が目立った。
個別では、ファナック<6954>、村田製作所<6981>、信越化学工業<4063>などが高く、資生堂<4911>も強い動き。ブロードリーフ<3673>がストップ高に買われたほか、インターアクション<7725>も急速に上値追い。ネオス<3627>も物色人気が集中している。Gunosy<6047>が急伸、モリテック スチール<5986>も大幅高となった。タツタ電線<5809>、日本車両製造<7102>も大きく上値を伸ばした。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>も冴えない。三菱自動車<7211>、クラリオン<6796>が売られた。SMK<6798>が急落したほか、ジャストシステム<4686>、ユアテック<1934>も下落した。シグマクシス<6088>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>なども軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、信越化 <4063> 、エーザイ <4523> 、資生堂 <4911> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約60円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、コナミHD <9766> 、東エレク <8035> 、トレンド <4704> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約30円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)鉄鋼、(4)化学、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)水産・農林業、(3)不動産業、(4)海運業、(5)その他金融業。
■個別材料株
△ジェネパ <3195> [東証M]
ユニファミマ <8028> との提携を引き続き材料視。
△アグレ都市 <3467> [東証2]
東証1部に指定。
△ブロドリーフ <3673>
上期税引き前を65%上方修正。
△モバファク <3912>
4-6月期(2Q)経常は51%増益。
△信越化 <4063>
米国に塩ビ樹脂の新工場を建設へ。
△カイノス <4556> [JQ]
第1四半期営業利益2.5倍。
△JMC <5704> [東証M]
上期経常を4.6倍上方修正・2期ぶり最高益へ。
△日車両 <7102>
4-6月期(1Q)経常は2.6倍増益・上期計画を超過。
△タムロン <7740>
上期経常を58%上方修正、通期も増額。
△アバンライフ <8851> [東証2]
菱地所 <8802> がTOBで完全子会社化。
▼ユアテック <1934>
4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地。
▼ジャスト <4686>
法人向け一部製品で会社が認めていない契約条件での取り引き判明。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブロドリーフ <3673> 、(2)インターアク <7725> 、(3)モバファク <3912> 、(4)ネオス <3627> 、(5)ヨシムラHD <2884> 、(6)Gunosy <6047> 、(7)安永 <7271> 、(8)タツタ <5809> 、(9)モリテック <5986> 、(10)日車両 <7102> 。
値下がり率上位10傑は(1)SMK <6798> 、(2)AOITYO <3975> 、(3)ジャスト <4686> 、(4)ユアテック <1934> 、(5)総合メデカル <4775> 、(6)オリンピック <8289> 、(7)GMO-PG <3769> 、(8)クラリオン <6796> 、(9)マイネット <3928> 、(10)富士PS <1848> 。
【大引け】
日経平均は前日比103.77円(0.46%)高の2万2614.25円。TOPIXは前日比6.62(0.38%)高の1753.48。出来高は概算で11億3815万株。東証1部の値上がり銘柄数は1267、値下がり銘柄数は729となった。日経ジャスダック平均は3847.30円(19.38円高)。
[2018年7月25日]
株探ニュース