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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レノバ、メルカリ、ベクトル

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■レノバ <9519>  2,084円  +215 円 (+11.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 再生エネルギー関連株が高い。レノバ<9519>が一時ストップ高と急騰し上場来高値を更新したほか、サニックス<4651>、グリムス<3150>、イーレックス<9517>、エヌ・ピー・シー<6255>などが高い。20日付の日本経済新聞は、「日本企業の間で、事業に使う電力を全て再生可能エネルギーで賄おうとする動きが広がってきた」と報道。富士通<6702>は月内にも使うエネルギーを全て再生エネで賄うことを目指す企業連合「RE100」に加盟するほか、丸井グループ<8252>は30年までに全量を再生エネに切り替える、という。日本での再生エネルギー普及に弾みがつくとみられ、この日は同関連株に買いが流入している。

■Jティッシュ <7774>  1,277円  +86 円 (+7.2%)  11:30現在
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が反発。同社は自家培養表皮や軟骨など再生医療製品の開発を手掛けており、受託事業も行う。19日取引終了後、外傷などに起因する二次性の変形性膝関節症への適応拡大に向けて、再生医療等製品「自家培養軟骨ジャック」の治験計画届書を提出したことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。

■エラン <6099>  2,838円  +176 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 エラン <6099> が続急伸。19日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の4.9億円→6.3億円に28.6%上方修正。増益率が10.9%増→42.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。介護施設向けレンタルサービスの利用者数が伸び、売上高が計画を上回ったことが寄与。収益性改善策の進展に加え、販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の9.9億円(前期は9.2億円)を据え置いた。

■メルカリ <4385>  4,725円  +130 円 (+2.8%)  11:30現在
 メルカリ<4385>が3日続伸となっている。19日の取引終了後、フリマアプリ「メルカリ」の国内累計出品数が7月13日現在で10億品を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「メルカリ」は、13年7月2日にサービスを開始。スマートフォン1つで売買できる手軽さや、売れる楽しさ、掘り出し物を探して買う楽しさのほか、エスクロー決済システムを導入することで支払いのトラブルを防ぐなど安全・安心なプロダクト開発を強化することで多くの利用者からの支持を得ている。同社では今後も人工知能(AI)などのテクノロジーを活用し、より手軽で安全・安心なマーケットプレイスを目指すとしている。

■ベクトル <6058>  2,303円  +62 円 (+2.8%)  11:30現在
 ベクトル<6058>が大幅反発している。19日の取引終了後、企業の人事評価制度の導入や運用の支援事業を中心とする人事関連クラウドサービスを展開するあしたのチーム(東京都中央区)の株式を取得し、子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の子会社化は、7月31日付であしたのチーム株3630株を約32億円で取得するというもので、これによりベクトルは、15年に子会社を通じて出資(議決権所有割合2.8%)した分を合わせて3830株(議決権所有割合54.1%)を所有することになる。グループとして経営も含めたさらに強力なサポートを行うことで、あしたのチームの新たな段階の成長を実現するとともに、グループ価値の向上も図るとしている。同件に伴い、19年2月期の連結業績予想について、売上高を240億円から264億円(前期比31.4%増)へ上方修正した。なお、営業利益は38億円(同25.6%増)、純利益は19億円(同33.3%増)で据え置いた。

■イー・ギャランティ <8771>  2,060円  +42 円 (+2.1%)  11:30現在
 イー・ギャランティ<8771>が3日ぶりに反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「8月、企業が持つ売掛債権を一括して保証する事業に参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、与信管理が煩雑な小口債権をたくさん持つ製造業や卸売業のニーズがあると判断し参入するとしており、1年間で100億円分の保証を引き受ける計画だという。サービス拡大による業績への貢献が期待されているようだ。

■東海カーボン <5301>  2,090円  +34 円 (+1.7%)  11:30現在
 東海カーボン<5301>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年12月期の連結営業利益は、前期比6倍の700億円超になりそうだ」と報じられており、最高益更新を見込んでいた会社側の従来予想657億円を上回るとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、黒鉛電極の販売価格を7月から引き上げたことに加えて、円安が進み輸出採算が改善することが寄与するとしている。また、同記事を受けて、黒鉛電極事業拡大による業績上振れ期待から日本カーボン<5302>、SECカーボン<5304>なども買われている。

■アルパイン <6816>  2,487円  +29 円 (+1.2%)  11:30現在
 アルパイン<6816>が反発している。「物言う株主」として知られる米ヘッジファンドのエリオット・インターナショナルが19日付で財務省に提出した変更報告書で、エリオットと共同保有者の同社株式保有割合が5.12%から6.30%に増加しており、需給思惑から買いが入っているようだ。なお、保有目的は「投資。状況に応じ重要提案行為などを行う」。また、報告義務発生日は7月18日となっている。

■オープンドア <3926>  2,337円  +11 円 (+0.5%)  11:30現在
 オープンドア<3926>はしっかり。19日の取引終了後、、インバウンド・海外向け多言語旅行比較サイト「Travelko(トラベルコ)」ホテル比較サービスで、メタサーチサイト「スカイスキャナー」との連携を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。これにより、スカイスキャナーのアプリやウェブサイトに掲載されているホテル予約サイトやホテル公式サイトの取扱商品の一部がTravelkoで一括検索・比較できるようになり、Travelkoホテル比較サービスの検索対象サイト数・プラン数が大幅に拡大したという。利便性向上による利用者層の拡大に期待した買いが入っているようだ。

■クミアイ化学工業 <4996>  935円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在
 クミアイ化学工業<4996>が続伸で一時28円高の960円まで上値を伸ばし、昨年4月以来となる4ケタ大台復帰を意識する局面に入った。畑作用除草剤アクシーブが好調で業績を牽引するほか、水稲用除草剤「エフィーダ」や「ノミニー」なども収益貢献している。直近信用倍率は0.76倍で踏み上げ相場の素地を内包している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,462円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が底堅さを発揮している。外国為替市場で1ドル=112円台前半と円高に振れており、これにより輸出採算改善への期待は一服している。前日の米国株市場が軟調だったことも目先筋の利益確定売りを誘発しやすいところ。ただ、19~20日にワシントンで開かれた自動車・部品輸入の国家安全保障リスクに関する公聴会で、トランプ政権が打ち出した輸入自動車・部品に最大25%の関税を課す方針に対し業界団体が反対意見を示していることは、同社にとってはポジティブ材料として意識され、押し目買いの根拠となっている。

■MTG <7806>  7,210円  -100 円 (-1.4%)  11:30現在
 MTG<7806>は続落。19日の取引終了後、7月下旬に予定していた「SIXPAD」共同開発パートナー、クリスティアーノ・ロナウド選手の来日が中止となったと発表しており、これが弱材料視されている。来日中止は、ロナウド選手の新チームへの移籍に伴い、同時期のスケジュール調整が困難となったためという。同社の上場を記念しての来日で、滞在中はイベントなどへの出席が予定されていただけに、失望感から売られているようだ。

■オンコリス <4588>  638円  +100 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高カイ気配となっている。同社は19日、国内外の研究機関と開発を進めている腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン」について、同日から開催されている第16回日本臨床腫瘍学会で、食道がんを適応症とするテロメライシンと放射線の併用に関する医師主導臨床研究の結果が発表されたことを明らかにした。この研究結果では、手術不能・化学療法不適応の食道がん13例のうち、局所での奏効率(薬物療法の効果を示す割合)は8例で完全奏功、3例で部分奏功し、両方をあわせ84.6%となった。これまでに重篤な副作用は報告されていないとしており、今後の展開などが期待されるかたちとなっているようだ。

■アイティメディア <2148>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 アイティメディア<2148>が大幅高となっている。同社は19日、ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンク コマース&サービスとの合弁会社であるアイティクラウドが、米国のG2 Crowdと日本国内での法人向けITレビュープラットフォーム事業で業務提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。G2 Crowdは、米国で法人向けITレビュープラットフォームを手掛ける企業で、運営する「G2 Crowd」には累計40万件以上のレビューが投稿されている(7月現在)。今回の提携では、G2 Crowdが持つレビューなどのコンテンツをアイティクラウドに提供するほか、日本国内及びアジア地域で共同事業の展開を検討するとしている。

●ストップ高銘柄
 イナリサーチ <2176>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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