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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイビーシー、新都HD、海洋掘削

アイビーシー <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイビーシー <3920>  2,108円  +191 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 アイビーシー<3920>が全般軟調相場のなか急騰し年初来高値を更新した。IoTインフラ性能監視ツールのパイオニアであり、解析コンサルティングからサポートまでワンストップで提供できる強みを持つ。日本IBMなどとブロックチェーン技術を活用したIoTデバイス向けセキュリティーサービスの実証実験を進めていることも注目される。今月12日には、IoTセ キュリティー基盤サービス“kusabi”で利用しているブロックチェーン技術を使った電子証明システムとデバイスプロビジョニングシステムについて、5月18 日に特許を取得したことも発表している。

■新都ホールディングス <2776>  241円  +20 円 (+9.1%)  本日終値
 新都ホールディングス<2776>が急反発し年初来高値を更新した。前週末22日の取引終了後、SAMURAI&J PARTNERS<4764>やリーディング証券(東京都中央区)を割当先とする第三者割当増資と新株予約権の発行を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新都HDに対して、発行価格202円で222万7000株の新株を発行する。また、SAMURAIおよびリーディング証券に新株予約権を合計5万1970個(当初行使価額202円、潜在株式数519万7000株)を割り当てる。これらにより、約15億円を調達する予定で、調達資金は不動産関連サービス事業における物件購入資金やアパレル事業における子会社の運転資金、貿易事業における運転資金などに当てられる予定だ。

■エコモット <3987>  1,196円  +68 円 (+6.0%) 一時ストップ高   本日終値
 エコモット<3987>が一時ストップ高まで買われる場面があった。22日の取引終了後、5月28日に発表した公募による新株発行と株式の売り出し(引受人の買取引受による売り出しおよびオーバーアロットメントによる売出し)と同時に決議した第三者割当による新株の発行に関して、割当先である岡三証券から、その全部について申込期日(6月26日)までに申し込みを行わない旨の通知があったと発表した。これにより、第三者割当による新株式発行は行われなくなったことから、需給悪化懸念が薄れ買い安心感が高まったようだ。

■共同ピーアール <2436>  3,720円  +210 円 (+6.0%)  本日終値
 共同ピーアール <2436> [JQ]が大幅高で4日続伸。株価は18年12月期第1四半期(1-3月)決算の好調と株式分割の発表を背景に、5月31日に約13年ぶりの高値3730円をつけた。その後は調整局面入りしたが、再び上値追い体勢を強めている。同社は国内最大級の総合PR会社。5月11日に発表した1-3月期(第1四半期)は海外クライアントのPR活動案件の新規受注を獲得したほか、記事広告の大型広告出稿なども寄与し、経常利益は前年同期比4.1倍の1億1100万円に膨らんだ。上期計画9200万円をすでに上回っており、業績上振れが確実視される状況だ。また、5月29日には6月末現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表している。

■日特建設 <1929>  663円  +35 円 (+5.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 日特建設 <1929> が急伸。22日大引け後、従来無配としていた19年3月期の上期配当を8円実施する方針としたことが買い材料視された。これまで期末配当のみ実施してきたが、さらなる株主還元として中間配当を実施する。これで年間配当は28円になる。22日終値ベースの配当利回りは4.46%に上昇し、配当取りを狙う買いなどが向かった。

■アイレックス <6944>  315円  +16 円 (+5.4%)  本日終値
 アイレックス<6944>が大幅高。同社はNECグループやパナソニックグループを主要販売先とするシステム開発会社で次世代通信規格の「5G」関連で商機が膨らむ可能性が意識されている。今期業績は経常利益段階で前期比3.7倍予想と急回復を見込み、株価は300円台近辺と値ごろ感があることで、値幅取りを狙った資金が一気に流入する格好となった。

■システムリサーチ <3771>  3,230円  +110 円 (+3.5%)  本日終値
 システムリサーチ <3771> が続伸し、上場来高値を更新した。米中貿易摩擦問題が重しとなり輸出関連に積極的な買いが入りにくい状況のなか、中小型株の内需関連の一角に物色の矛先が向いている。同社は19年3月期に経常利益ベースで6期連続の最高益更新を計画しており、業績好調を背景に株価は上値を追う展開が続いている。同社は売上高の4割近くをトヨタグループ向けが占める独立系システム開発会社。19年3月期はシステム構築案件、基幹業務システムを中心とするソフトウエア開発ともに伸びるうえ、工数管理を徹底することで利益率が改善する見通しで、経常利益は12.6億円と初の10億円大台突破を狙う。また、指標面で予想PER16倍台と割高感が乏しいことも支援材料となっているようだ。

■水道機工 <6403>  2,385円  +78 円 (+3.4%)  本日終値
 水道機工 <6403> [JQ]が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。国内独立系ヘッジファンドのシンプレクス・アセット・マネジメントが22日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によれば、シンプレクスの同社株式保有比率は5.08%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑が働き、買いが先行したようだ。

■チエル <3933>  1,345円  +33 円 (+2.5%)  本日終値
 チエル<3933>が反発。前週末22日の取引終了後、クラウド型授業支援システム「InterCLASS Cloud(インタークラス・クラウド)」を22日から、米国を中心とした海外の教育機関を対象に販売開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。米国の教育ICT市場では、さまざまなクラウドサービスの導入が急速に進んでおり、中でも米グーグル社の「G Suite for Education」とクラウドベースの端末「Chromebook」の導入シェアが急拡大しているが、「インタークラス・クラウド」はChromebookに完全対応したシステム。これにより同社は、急成長する米国のChromebook市場に参入することになる。なお、同システムは6月24日からシカゴで開催されている全米最大の教育ICT展示会「ISTE2018」に出展している。

■ハウスコム <3275>  1,891円  +37 円 (+2.0%)  本日終値
 ハウスコム<3275>が反発。前週末22日の取引終了後、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の自社株買いは、上限を2万株、または6000万円(発行済み株数の0.26%)としており、取得期間は6月25日から8月31日まで。取締役に対して交付する特定譲渡制限付株式に充当するため。

■日本海洋掘削 <1606>  979円  -300 円 (-23.5%) ストップ安   本日終値
 日本海洋掘削<1606>はストップ安。22日の取引終了後、東京地方裁判所に会社更生手続きの申し立てを行い、受理されたと発表したことを受け、売りが殺到した。負債総額は単体で約904億円、子会社のJDNが約321億円。これを受け、東京証券取引所は同社株を6月22日から7月22日まで整理銘柄に指定し、7月23日に上場廃止とすることを発表している。

●ストップ高銘柄
 Olympicグループ <8289>  939円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 ALBERT <3906>  6,400円  -1,500 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 ログリー <6579>  3,580円  -700 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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