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【市況】東京株式(大引け)=276円高、米株安も円高一服とアジア株堅調受け急反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は、朝方は日経平均株価が下値を探る展開をみせていたが、前引けは小幅プラス圏で着地。後場は一貫して上値を指向する展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比276円95銭高の2万2555円43銭と3日ぶり大幅反発。東証1部の売買高概算は15億9054万株、売買代金概算は2兆7347億6000万円。値上がり銘柄数は1287、対して値下がり銘柄数は728、変わらずは76銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米株安を背景にリスク回避の流れが意識されたものの、前場後半を境に外国為替市場でドル高・円安に振れたことなどを受け、買い優勢に転じた。米中貿易摩擦激化への懸念が引き続きくすぶるものの、中国・上海市場をはじめアジア株が強調展開となったことなどを追い風に買い戻しが進んだ。先物主導の上げで、日経平均寄与度の大きい値がさ株などへの買いが目立つ。また、業種別には医薬品や食品、電力ガスなど内需系のディフェンシブストックに資金が流入した。値上がり銘柄数も朝方は500前後に過ぎなかったが大引け時点で1300弱まで増加、全体売買代金も2兆7000億円を上回るなど活況だった。

 個別ではファーストリテイリング<9983>が大きく買われ、第一三共<4568>も人気を集めた。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども高い。ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>が一時ストップ高に買われ、三菱ロジスネクスト<7105>、ネオス<3627>も大幅高。シンクロ・フード<3963>、ジェイリース<7187>、千趣会<8165>なども物色人気となった。マネックスグループ<8698>も活況高。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、村田製作所<6981>が利益確定売りに押された。資生堂<4911>、昭和電工<4004>も値を下げた。日本新薬<4516>、メディパルホールディングス<7459>が大幅安となったほか、神戸製鋼所<5406>、日本ケミコン<6997>、リンテック<7966>なども水準を切り下げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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