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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メルカリ、マネックスG、ストライク

マネックスG <日足> 「株探」多機能チャートより
■メルカリ <4385> [東証M]  5,300円  本日終値
 メルカリ<4385>が一時ストップ高となる6000円まで買われた。この日に新規上場し、午前11時13分に公開価格を2000円(66.7%)上回る5000円で初値を形成。初値ベースでの時価総額が約6760億円となる今年最大のIPOとなったが、その後も堅調な推移となった。フリマアプリの「メルカリ」を運営し抜群の知名度から事前の人気も高かったことに加えて、足もとで東証1部をはじめとする大型株が冴えない展開となっていることもあり、短期資金が流入したようだ。

■マネックスグループ <8698>  597円  +23 円 (+4.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 マネックスグループ<8698>が反発。全体相場が波乱含みに下げるなかで、しぶとく売り物をこなし上値指向を維持している。ネット証券大手で資産運用ビジネスにも注力。一方で仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し、仮想通貨分野にも積極参入し注目を集めた。18日までに業界団体「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」が自主規制ルール案をまとめたことが伝わっており、財務基盤の強い大手以外は淘汰される可能性も意識されている。同社は当然サバイバルレースに勝ち残ることが予想され、それを見込んだ買いを呼び込んだ。

■ストライク <6196>  4,400円  +130 円 (+3.0%)  本日終値
 ストライク<6196>が続伸し連日の上場来高値更新となった。18日の取引終了後、18年8月31日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。毎年8月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈するとしている。

■シュッピン <3179>  1,570円  +41 円 (+2.7%)  本日終値
 シュッピン<3179>は買い優勢の展開。6月12日に年初来高値1619円に買われ、その後は調整を入れたものの下げ幅は限定的で押し目買いニーズの強さを反映している。ネット経由を主体にカメラや時計など高級商材の中古品販売を行っており、国内が好調なほか越境ECなどでも需要取り込みが進んでいる。5月度売上高は前年同月比12.7%増と13カ月連続の2ケタ伸長を記録するなど、内需好業績株として継続的な買いを集めている。ROEが28%弱と非常に高い点も評価材料となっている。

■大京 <8840>  2,536円  +51 円 (+2.1%)  本日終値
 大京<8840>は全体相場が後場波乱展開となるなかプラス圏で推移。5月24日に2632円の年初来高値を形成、その後は利益確定売りに軟化したが2500円近辺では買い板が厚い。「ライオンズマンション」ブランドで展開するマンション最大手。国内はマンションの経年劣化で大規模な修繕工事需要が伸びているほか、リノベーションの販売戸数も増加傾向にある。19年3月期は営業利益段階で前期比9%増の220億円を見込む。年間配当は60円を計画しており、配当利回り2.4%弱と株主還元にも前向き。

■清水建設 <1803>  1,130円  +22 円 (+2.0%)  本日終値
 清水建設<1803>が4日ぶりに反発。同社は18日、東京都江東区の「豊洲六丁目4-2街区・4-3街区」において、大規模賃貸オフィスビルと豊洲エリア最大規模のホテルを核とする総延床約11万6000平方メートルの一体複合開発計画を始動させると発表しており、これを好感した買いが入った。同プロジェクトは同社単独の開発案件としては過去最大規模で、11階建て延床面積約8万4000平方メートルのオフィス棟(4-2街区)と、14階建て延床約3万2000平方メートルのホテル棟(4-3街区)を中核とし、両棟の間に高速バスや路線バスが発着可能な交通広場を整備する。また、交流・にぎわい施設や歩行者ネットワークの整備などにも取り組み、豊洲地区のまちづくりに貢献していく予定で、19年春ごろの着工、20年度内の竣工を目指すという。なお、投資額は約600億円を予定している。

■クボタ <6326>  1,800円  +32 円 (+1.8%)  本日終値
 クボタ<6326>が反発。前日に大阪府北部を震源として、最大で震度6弱の地震が発生したが、それに伴い高槻市やなどで水道管の破裂や漏水が起こったことから、鋳鉄管国内トップの同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■リミックスポイント <3825>  1,232円  -135 円 (-9.9%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が後場急落。午前11時45分ごろの日経電子版で、「金融庁は、仮想通貨交換業者の大手ビットフライヤー(東京・港)や、QUOINE(同・千代田)など5社以上に業務改善命令を週内にも出す方針を固めた」と報じられており、なかで処分対象会社に同社子会社のビットポイントジャパンも含まれていることが嫌気された。このほか、今回の処分対象はビットバンク(東京都品川区)、BTCボックス(東京都中央区)なども含めて5社以上に上る見通しとあり、ビットバンクを持ち分法適用関連会社とするセレス<3696>も後場下げ幅を拡大した。

■ユナイテッド <2497>  3,480円  -375 円 (-9.7%)  本日終値
 ユナイテッド<2497>が続落。出資先のメルカリ<4385>がこの日、マザーズ市場に新規上場したことに伴い、材料出尽くし感が強まったようだ。会社側が11日に発表したところによると、今回の新規上場に伴う保有株の一部売却により、営業利益で126億円の売却益が発生するとしている。

■ツルハホールディングス <3391>  14,530円  -1,290 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 ツルハホールディングス<3391>は大幅続落。18日の取引終了後に発表した19年5月期の連結業績予想は、売上高7436億円(前期比10.5%増)、営業利益418億円(同3.9%増)、純利益253億8000万円(同2.3%増)と連続営業最高益を見込むものの、営業利益で450億円前後を見込む市場予想に届かないことから、失望売りが出たようだ。今期は、ドミナント展開による店舗網の拡充を図るため、前期同様130店の新規出店を行う予定。また前期に新たに子会社化した店舗がフルに寄与するほか、既存店舗のスクラップ&ビルドや、PB商品をはじめとした品揃え強化などで売上高・利益の拡大を図るとしている。なお、18年5月期決算は、売上高6732億3800万円(前の期比16.7%増)、営業利益402億3600万円(同14.0%増)、純利益247億9800万円(同6.7%増)だった。

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