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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:くら、スタートトゥ、資生堂

くら <日足> 「株探」多機能チャートより
■くらコーポレーション <2695>  8,150円  +990 円 (+13.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 くら <2695> が急騰。6日大引け後に発表した18年10月期上期(17年11月-18年4月)の連結経常利益が前年同期比14.3%増の42億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内6店舗、海外3店舗を新規出店したほか、3月に初の洋食メニュー「カルボナーラスパらッティ」を投入するなどサイドメニューを強化し、売上高、経常利益ともに上期の過去最高を更新した。第1四半期の同利益は5.9%の減益だっただけに、増益に転じたことが好感された。

■スタートトゥデイ <3092>  4,085円  +225 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 スタートトゥデイ<3092>が大幅続伸で上場来高値更新、未踏の4000円大台乗せを果たした。衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員数が増勢一途で19年3月期は前期比22%営業増益を予想。同社は6日、好みに応じカスタムが可能で、なおかつゾゾタウンに登録した自分の体形データに基づくジャストフィットしたシャツ(販売価格は3900円から)の販売開始を発表、これを材料視する買いが上げ足を助長した。

■FRONTEO <2158>  1,166円  +54 円 (+4.9%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が急反発。訴訟支援事業を展開、人工知能(AI)技術を使ったデータ分析事業を強みとしており、AIエンジン「KIBIT」を活用したビジネス案件を数多く獲得している。政府が示す成長戦略の素案では、時価総額10億ドル以上である「ユニコーン」などの未上場スタートアップ企業を2023年までに20社創出することを目標に、AI社会に向けた企業育成に注力する方針にある。こうしたことを背景に同社株などAI関連株に再び光が当たり始めた。同社は5月22日に、ヘルスケア産業向けに開発した人工知能「Concept Encoder」の基礎技術について、子会社を通じ日本で特許査定を取得したことを発表、同テーマのシンボルストックとしての存在感を高めている。

■資生堂 <4911>  9,105円  +418 円 (+4.8%)  11:30現在
 資生堂 <4911> が続伸し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で同社の投資判断を「Neutral(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価を7700円→1万0800円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、エクイティストーリーを「中国人の需要増加に対する、供給体制強化の取組みが成功」から「成長戦略に向けた3C(Customer、Competition、Company)改革の成果と日本化粧品需要増が中長期業績を牽引」に変更すると報告。20年東京オリンピックをきっかけに、中国人以外の来日外国人も増加し、日本の化粧品需要が拡大すると予想している。

■ジーエヌアイグループ <2160>  471円  +17 円 (+3.7%)  11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>が大幅反発。6日の取引終了後、中国子会社が「アイスーリュイ」について、結合組織疾患を伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)の一種類である皮膚筋炎を適応症とした第3相臨床試験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。CTD-ILDは、結合組織疾患(CTD)を持つ患者の肺が、炎症および線維症、またはいずれか一方の症状を引き起こす状態のこと。現在、承認された治療法がないため、アイスーリュイが治療薬として承認された場合には、市場拡大に寄与すると期待されている。さらに、アイスーリュイに関しては、CTD-ILDの別の種類である強皮症を適応症とした第3相臨床試験も計画しているという。

■日本ケミコン <6997>  4,325円  +115 円 (+2.7%)  11:30現在
 アルミ電解コンデンサー最大手の日本ケミコン <6997> が反発。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.67%となり、新たに5%を超えたことがわかった。これを受け、需給思惑などから買いが先行しているようだ。

■マクドナルド <2702>  5,560円  +140 円 (+2.6%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発している。6日の取引終了後に発表した5月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比9.6%増と30カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。顧客からの人気投票で次のレギュラーメニューとなるバーガーを決定するキャンペーンの実施や、「世界一のバリスタ」井崎英典氏が完全監修し「プレミアムローストアイスコーヒー」をリニューアルしたこと、さらに「マックシェイク森永ミルクキャラメル」を約2年振りに販売したことなどが奏功したという。

■三菱UFJ <8306>  686.6円  +13.7 円 (+2.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がカイ気配スタートとなる異例の展開で、3日ぶりに反発となった。前日の米国株市場ではNYダウが大幅反発し約3カ月ぶりの高値を回復したが、そのなか相場を牽引したのはJPモルガンやシティグループ、ゴールドマン・サックスなどの大手金融株だった。米10年債利回りが上昇基調を強め2.97%台に上昇、利ザヤ改善期待が株価上昇の原動力となっている。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で、米国事業を展開する三菱UFJをはじめメガバンクや保険株に投資資金が誘導されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,610円  +136 円 (+1.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>の戻り足が鮮明だ。米長期金利の上昇を映して外国為替市場では1ドル=110円台で推移するなどドル買いの動きが優勢、今期想定為替レート1ドル=105円で設定している同社にとっては業績上振れ要因が意識される。また、同社は5月中旬から9月末までの日程で3000億円を上限とする自社株買いを発表しているが、今週5日に約76億円の自社株取得したことを開示、今後の自社株買いへの期待も含め需給改善期待が再燃している。

■マークラインズ <3901>  2,490円  +10 円 (+0.4%)  11:30現在
 マークラインズ <3901> [東証2]が連日で上場来高値を更新した。同社は1日、8日付で東証1部に指定されることになったと発表、翌日の株価は10%を超える大幅高に買われた。本日は、レオス・キャピタルワークスが6日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)に提出したことが判明したことが刺激材料となっている。報告書によると、レオスの同社株式保有比率は5.09%となり、新たに5%を超えたことがわかった。これを受け、需給思惑などから買いが先行しているようだ。

■三井ハイテック <6966>  1,439円  -17 円 (-1.2%)  11:30現在
 三井ハイテック<6966>は続落。6日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高203億9100万円(前年同期比9.9%増)、営業利益2億5100万円(同50.4%減)、純利益3億4500万円(同63.0%減)と大幅減益となったことが売り材料されている。車載向け電子部品の受注が堅調に推移したことに加えて、車載および家電用モーターコアの需要が増加したことなどを受けて売上高は増収となった。ただ、スマートフォンや車載向けリードフレームの生産能力増強により営業費用が増加したことに加え、為替相場が円高に推移したことが響き減益を余儀なくされた。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高870億円(前期比10.5%増)、営業利益15億円(同30.0%減)、純利益10億円(同47.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■メドレックス <4586>  1,033円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 メドレックス<4586>がストップ高。6日の取引終了後、米国で開発中の帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」(リドカインテープ剤)について、先行指標製品である「リドダーム」と生物学的同等性を示す結果を得たと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「MRX-5LBT」は、同社独自技術を用いた新規のリドカインテープ剤で、リドカインパップ剤リドダームの市場をターゲットに開発を進めている製品。リドダームと比較して高い経皮吸収効率のため薬物搭載量が少なく、テープ剤であるために貼りやすく粘着力に優れているのが特徴だという。なお、今後はFDA(米国食品医薬品局)から要求されている試験を実施したうえで、20年に新薬承認申請を行う計画としている。

■総医研ホールディングス <2385>  724円  +90 円 (+14.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 総医研ホールディングス<2385>が大幅高、底値圏離脱の動きを強めている。米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に提出した大量保有報告書で、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.50%と新たに5%を超えたことが判明、これが株価を強く刺激する格好となった。総医研は大阪大発のベンチャーで食品や飲料、化粧品などに展開している。化粧品は越境ECによる中国向け需要を取り込んでおり収益に反映、18年6月期営業利益は前期比52%増の4億円を見込む。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  1,033円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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