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【市況】5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは13ドル安、ハイテク株買いは継続

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

■NY株式:NYダウは13ドル安、ハイテク株買いは継続

5日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は13.71ドル安の24799.98、ナスダックは31.40ポイント高の7637.86で取引を終了した。昨日の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がる一方で、最高値を更新したソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)や携帯端末のアップル(AAPL)を中心にハイテク株への買いが続き、小幅な値動きに終始する展開となった。中国政府が、米政府が関税方針を撤回する見返りに700億ドル相当の米農産物・エネルギー購入を提案するなど、貿易摩擦問題を巡る米中間の緊張が緩和が好感された。セクター別では、小売やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で消費者・サービスや公益事業が下落した。

製薬のマイラン(MYL)は、同社が開発した癌治療薬のバイオ後続品(バイオシミラー)について、米食品医薬品局(FDA)から承認を受け上昇。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、S&P500指数の構成銘柄に採用され堅調推移。メディアのディスカバリー・コミュニケーションズ(DISCA)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、シュルツ会長の退任が発表され下落した。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、マーケット終了後に年次株主総会を開催する。「モデル3」の生産遅延問題について厳しい質問が予想されるほか、複数の投資家が取締役3名の再選に反対しガバナンス改革を求める可能性もある。

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■NY為替:ECBの金融政策を巡る思惑でユーロ反発

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円90銭まで上昇後、109円47銭まで下落し109円81銭で引けた。5月の米ISM非製造業総合景況指数や4月JOLT求人件数が予想を上回り金利先高感を受けたドル買いが優勢となった。しかしながら、株式相場の伸び悩みを受けて、ドル買いは一服した。ユーロ・ドルは、1.1653ドルまで下落後、1.1732ドルまで反発し、1.1714ドルで引けた。関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)は次回定例理事会で量的緩和(QE)策の終了を議論するとの一部報道を受けてユーロを買い戻す動きが広がった。ユーロ・円は、127円79銭まで下落後、128円67銭まで反発。日欧金利差の拡大観測を受けたユーロ買いが再燃した。ポンド・ドルは、1.3334ドルから1.3409ドルまで反発した。英国の予想を上回る経済指標を受けたポンド買いが継続。ドル・スイスは、0.9893フランへ上昇後、0.9830フランまで反落した。


■NY原油:反発で65.52ドル、原油在庫減少予想で短期筋などが買い戻す

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:65.52 ↑0.77)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.77ドルの65.52ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時65.56ドルまで買われた。米国は石油輸出国機構(OPEC)の加盟国に対して日糧100万バレルの増産を要請したことを受けて時間外取引で64.22ドルまで下落する場面があったが、原油在庫の減少が予想されていることから、短期筋の買い戻しが入った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.12ドル -0.28ドル(-0.95%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.78ドル -0.77ドル(-1.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.34ドル -1.55ドル(-0.67%)
インテル(INTC) 56.53ドル -0.30ドル(-0.53%)
アップル(AAPL) 193.31ドル +1.48ドル(+0.77%)
アルファベット(GOOG) 1139.66ドル +0.37ドル(+0.03%)
フェイスブック(FB) 192.94ドル -0.34ドル(-0.18%)
キャタピラー(CAT) 153.01ドル +0.51ドル(+0.33%)
アルコア(AA) 49.45ドル +0.99ドル(+2.04%)
ウォルマート(WMT) 84.62ドル -0.80ドル(-0.94%)
スプリント(S) 5.22ドル -0.01ドル(-0.19%)

《HT》

 提供:フィスコ

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