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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、イタリア政局不安や円高で売り優勢 (5月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22431.95
高値  22439.10(09:26)
安値  22240.39(11:29)
大引け 22358.43(前日比 -122.66 、 -0.55% )

売買高  13億1193万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0354億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに反落、イタリアの政局不安と円高が全体相場の重荷に
 2.前日の欧州株が軒並み安で通貨ユーロも急落、主力株を中心にリスクオフ強まる
 3.海外筋による先物売りが裁定解消を誘発し下げを助長、一時230円超の下落に
 4.鉄鋼、非鉄、紙パなど市況関連が売られ、内需のディフェンシブストックに買い
 5.売買代金は2兆程度と低調ながら、終盤は押し目買いや買い戻しで下げ渋る

■東京市場概況

 前日の米国市場は、メモリアル・デーの祝日で休場。

 東京市場では、リスクオフの流れとなり、日経平均株価は前引け時点では230円以上の下げとなった。売買代金低調ななか後場終盤に下げ渋った。

 29日の東京市場は、リスクを回避する売りが優勢。前日まで日経平均は続伸も上げ幅は小さく、良好な地合いとは言えなかったが、きょうは広範囲の銘柄に売り圧力が顕在化した。前日の米国株市場が休場で必然的に欧州に目が向くなか、イタリアの政局不安を背景として欧州株が軒並み安となり、為替もユーロ安が加速したことから警戒ムードが強まった。対ドルでも円高に振れ輸出主力株中心に向かい風が意識された。海外ファンド筋とみられる株価指数先物への売りが裁定解消売りを誘発し、前引け時点で日経平均は230円強の下落となった。業種別では医薬品や食料品、小売など内需のディフェンシブストックが強い動きを示し、非鉄や鉄鋼、紙パルプなどの市況関連が売りに押された。終盤押し目買いに下げ渋ったものの、東証1部の売買代金は盛り上がりを欠いた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>が安く、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>なども軟調。ミネベアミツミ<6479>が大きく値を下げ、ジャパンディスプレイ<6740>の下げもきつかった。ファーストリテイリング<9983>が売り優勢、住友金属鉱山<5713>も下落した。日本製紙<3863>が急落、インフォテリア<3853>なども大きく売られた。
 半面、東海カーボン<5301>が大幅高となり、任天堂<7974>も上昇した。花王<4452>が上値追い、武田薬品工業<4502>もしっかり。沢藤電機<6901>が一時ストップ高に買われ、保土谷化学工業<4112>も値を上げた。テクマトリックス<3762>、カカクコム<2371>も高い。ベルシステム24ホールディングス<6183>、アドソル日進<3837>も強い動き。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、東海カ <5301> 、花王 <4452> 、KDDI <9433> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約63円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)その他製品、(2)医薬品、(3)陸運業、(4)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)非鉄金属、(3)その他金融業、(4)証券商品先物、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△やまねメディ <2144> [JQG]
 中期経営計画を公表。
△ケンコーマヨ <2915>
 岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△アンビション <3300> [東証M]
 今期経常を84%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△東海カ <5301>
 今期最終最高益予想を47%上方修正。
△メディアF <6067> [東証M]
 2.0%を上限に自社株買いを実施。
△ベル24HD <6183>
 「広島県仕事と家庭の両立支援企業」に認定。
△みらいWKS <6563> [東証M]
 「21年9月期営業利益2.1倍目指す」との報道。
△ベストワン <6577> [東証M]
 旅行予約サイトでシルバーシー・クルーズと連携。
△フェローテク <6890> [JQ]
 三菱UFJ証券が目標株価3200円に増額。
△プラザクリエ <7502> [JQ]
 1.55%を上限に自社株買いを実施。

▼日本紙 <3863>
 19年3月期は最終大幅赤字で減配見通し。
▼CIJ <4826>
 今期経常を21%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)東海カ <5301> 、(3)第一カッタ <1716> 、(4)テクマト <3762> 、(5)カワタ <6292> 、(6)DDHD <3073> 、(7)日総工産 <6569> 、(8)ケンコーマヨ <2915> 、(9)品川リフラ <5351> 、(10)サニックス <4651> 。
 値下がり率上位10傑は(1)日本紙 <3863> 、(2)オオバ <9765> 、(3)インフォテリ <3853> 、(4)Jディスプレ <6740> 、(5)ランド <8918> 、(6)ぐるなび <2440> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)OATアグリ <4979> 、(9)シード <7743> 、(10)佐鳥電機 <7420> 。

【大引け】

 日経平均は前日比122.66円(0.55%)安の2万2358.43円。TOPIXは前日比8.57(0.48%)安の1761.85。出来高は概算で13億1193万株。東証1部の値上がり銘柄数は507、値下がり銘柄数は1499となった。日経ジャスダック平均は3936.13円(24.21円安)。

[2018年5月29日]

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