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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東海カ、フェローテク、レノバ

東海カ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東海カーボン <5301>  2,118円  +178 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 東海カーボン <5301> が急伸。28日大引け後、18年12月期の連結最終利益を従来予想の468億円→686億円に46.6%上方修正。増益率が4.0倍→5.8倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。持分法適用関連会社の韓国東海カーボンの株式を追加取得し連結子会社化する。これに伴い、段階取得に係る差益として約220億円を計上することが最終利益を押し上げる。

■フェローテク <6890>  2,235円  +144 円 (+6.9%)  本日終値
 フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を2700円→3200円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、半導体関連が絶好調なうえ、太陽電池関連は構造改革の進展で赤字が急減すると評価。同証券の19年3月期営業利益予想を100億円→120億円(会社計画は98億円)、20年3月期を130億円→140億円に引き上げた。また、株価は調整中だが、ウエハー以外の事業の成長性や中国製造2025の恩恵、中長期成長確度に対する評価向上で上昇転換すると予想している。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  4,160円  +165 円 (+4.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ケンコーマヨネーズ<2915>が7連騰。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4700円とした。同社の製品の95%程度がコンビニやスーパーマーケット、外食店を中心に販売する業務用食品。同社の業績拡大は国内での単身世代の増加や高齢化の進行による中食市場の拡大という構造的なトレンドに支えられている。同社が15日発表した決算発表では19年3月期は前期比0.02%増の41億5000万円とほぼ横ばいだが、同証券では45億5000万円への増額修正を予想。20年3月期の同利益は51億円への増益を見込んでいる。

■保土谷化学工業 <4112>  4,030円  +140 円 (+3.6%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>、平田機工<6258>が人気化した一方、ジャパンディスプレイ<6740>は急落。市場では「一部メディアを通じて、アップルが来年発売する全てのiPhone新型モデルに有機ELを搭載することが伝わり、有機EL分野で利益を上げる企業に物色の矛先が向かった」(国内大手ネット証券)という。また、JDIについては「アップル向け比率が高いうえに液晶が主力で、収益デメリットが大きい。有機EL分野にも展開しているが、進捗度合いが遅れていることから、売りのターゲットとなった」(同)という。

■レノバ <9519>  1,230円  +34 円 (+2.8%)  本日終値
 レノバ <9519> が反発。同社は太陽光発電など再生可能エネルギー施設の開発事業を手掛ける。この日は29日の日本経済新聞朝刊に掲載された特集記事、売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象とした2017年度の純利益の増加額ランキングで、同社が1位になったことが刺激材料となったようだ。同社の17年5月期最終利益は20億2300万円と前の期に比べて17億1800万円増加した。記事では前期業績について「子会社売却による特別利益に加えて、太陽光発電が7カ所、バイオマス発電が1カ所と安定した売電収入で増益となった」と報じている。また、同ランキングで6位にリストアップされたミライアル <4238> も買われた。

■ニチコン <6996>  1,397円  +34 円 (+2.5%)  本日終値
 ニチコン<6996>が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1350円から1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、19年3月期営業利益(62億円)は、円高や減価償却費増などのマイナス要素を織り込み会社予想では前期比横ばいだが、為替動向や価格条件好転を考慮すれば保守的と判断。アルミ電解コンデンサは、車載で導電性ポリマー品を含めた小型チップ品、産機ではFAで使用するサーボモータ向け製品、白物家電でもインバータ向け大型品の需要が安定的に増加。19年3月期はチップ品の生産能力の前期比10%増強に加え、大型品もマレーシア工場にて増強する計画である一方、箔の調達不足に関するリスクにも現状では小さいと判断しており、同証券では営業利益予想を68億円から69億円へ引き上げている。

■ホシザキ <6465>  11,030円  +250 円 (+2.3%)  本日終値
 業務用厨房機器大手のホシザキ<6465>は、全般軟調地合いのなかで3日続伸の異彩高となった。同社の18年12月期第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高735億1900万円(前年同期比5.2%増)、営業利益108億6000万円(同11.2%増)と2ケタ営業増益となっている。今期は、国内でフードサービス業界向けに冷蔵庫や製氷機、食器洗浄機などを積極的に拡販するのに加え、欧州・アジア向けも好調な推移が見込まれる。

■弁護士ドットコム <6027>  2,058円  +43 円 (+2.1%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が続伸。28日取引終了後、同社の提供するウエブ完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の累計契約締結件数が25万件を突破したと発表したことが好感された。15年10月のサービス開始以降、導入企業が増えたことで契約や受発注、検収納品などに関する合意を締結した件数が順調に拡大した。同社は今後も導入企業数を拡大させるとともに、新機能を順次追加していく予定。

■DyDo <2590>  6,220円  +120 円 (+2.0%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス <2590> が高い。28日大引け後に発表した19年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益が7.1億円の黒字(前年同期は0.5億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。第1四半期としては4年ぶりの黒字となった。国内飲料事業は販売数量が減少したものの、自販機にかかる固定費低減や広告販促の実施時期の差異などで吸収し、大幅増益を達成。利益率の高いミネラルウォーターが好調だったトルコ飲料事業も黒字浮上に貢献した。

■ウェルビー <6556>  1,569円  +24 円 (+1.6%)  本日終値
 ウェルビー<6556>は全体悪地合いに抗して4日続伸、最高値街道を走っている。同社は障害を持つ人などの職業訓練や求職活動など就労移行支援事業を手掛けており、国策テーマである「一億総活躍社会」の一翼を担う。事業所の開設を積極的に進めており、利用者数の拡大で収益拡大基調を強めている。業績はここ数年来急速な伸びをみせており、18年3月期は営業利益段階で前の期比87%増の10億1200万円、19年3月期も事業所増設効果で前期比28%増の12億9500万円を見込むが、一段の上振れも視野に入る。

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