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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファステプ、アンビション、ALBERT

ファステプ <日足> 「株探」多機能チャートより
■やまねメディカル <2144>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 やまねメディカル<2144>がストップ高。前日まで2日連続で値幅制限いっぱいまで買われているが、物色意欲に衰えはみられない。同社は28日取引終了後に、21年3月期の連結営業損益目標を16億5000万円の黒字(18年3月期実績は1億9900万円の赤字)とする中期経営計画を公表しており、これが新たな買い手掛かりとなったようだ。21年3月期の連結営業収入目標は100億円(18年3月期実績は62億4500万円)。主力事業である総合ケアセンター事業の業容拡大のほか、フード事業や物販事業などの高齢者向け生活支援事業の開発と業容拡大、長期的視野での新事業の開発、強固な財務基盤の確立などを掲げている。また、あわせて定款の事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることについての補足説明を発表。現在、ブロックチェーン技術を導入した仮想通貨の研究開発を専門家を含めて推進中で、定款変更はその実用化および運用開始の備えたものであるが、実行方法や運用開始時期については未確定の部分があり、今後必要に応じて公表するとしている。

■澤藤電機 <6901>  2,210円  +250 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 沢藤電機<6901>が一時ストップ高まで買われた。同社は28日、岐阜大学と共同で開発してきた、プラズマを用いた水素製造装置「プラズマメンブレンリアクター(PMR)」の高出力化に成功したと発表。これが材料視されたようだ。PMRはアンモニアから99.999%の高純度水素を毎時150リットル製造することができるほか、水素の精製にも用いることが可能。水素ステーションや燃料電池発電機、半導体製造プロセス、モビリティなどへの応用が期待されており、同社では2020年にPMRの商品化を目指している。

■みらいワークス <6563>  6,860円  +480 円 (+7.5%) 一時ストップ高   本日終値
 みらいワークス<6563>が急反発。きょう付の日本経済新聞で「2021年9月期をめどに、単独営業利益を今期(18年9月期)予想比で約2.1倍の3億4000万円程度に引き上げる計画だ」と報じられており、中期的な成長期待から買いが入ったようだ。同社は、コンサルタント、プロフェッショナル人材に特化した人材サービス事業を展開しているが、記事によると、フリーランスで働く専門人材の派遣や転職仲介事業を伸ばし、これに伴う企業から受け取る手数料収入を成長の牽引役とするとしている。

■ファステップス <2338>  1,684円  +83 円 (+5.2%)  本日終値
 ファステップス<2338>が急伸。同社はソフトバンクグループ向け中心にシステム開発を手掛けるが、仮想通貨のマイニング事業などに注力姿勢をみせている。そうしたなか、28日取引終了後、香港仮想通貨取引所のトレード開始日が6月1日に決定したことを発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■AMBITION <3300>  1,803円  +88 円 (+5.1%)  本日終値
 AMBITION <3300> [東証M]が大幅高。28日大引け後、18年6月期の連結経常利益を従来予想の5.3億円→9.8億円に83.6%上方修正。増益率が2.0倍→3.7倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。プロパティマネジメント事業におけるサブリース管理戸数の増加や想定を上回る高水準な入居率が収益を押し上げる。インベスト事業で新規物件の申し込みが早期に完了したことやIT化推進による業務効率化などで、販管費が減少することも上振れの要因となる。

■メディアフラッグ <6067>  843円  +38 円 (+4.7%)  本日終値
 28日、メディアフラッグ <6067> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から8月31日まで。

■ベストワンドットコム <6577>  10,940円  +440 円 (+4.2%)  本日終値
 ベストワンドットコム<6577>が後場急伸。29日午後0時30分ごろ、同社運営のクルーズ旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」で、新たにシルバーシー・クルーズを対象にシステム連携を行ったと発表したことが好感された。シルバーシー・クルーズは、全室海側スイートルーム、オールインクルーシブの料金、洋上の美食レストラン、充実の船内施設、ヨーロッパ流のおもてなしを5つのコンセプトとし、数々の賞を受賞するラグジュアリー客船。「ベストワンクルーズ」では、これまではカジュアル客船を扱う欧米の船会社を中心に9社とのシステム連携を行っていたが、今回のシルバーシー・クルーズとの連携は、ラグジュアリー客船を対象とした初めてのシステム連携となる。これにより、シルバーシー・クルーズ全9船の航路、空室情報が「ベストワンクルーズ」で閲覧可能となった。今回の連携で増加するコース数は約410コース。なお、18年7月期業績への影響は軽微としている。

■プラザクリエイト本社 <7502>  391円  +15 円 (+4.0%)  本日終値
 28日、プラザクリエイト本社 <7502> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.55%にあたる20万株(金額で7560万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月29日から11月30日まで。

■ALBERT <3906>  6,740円  +180 円 (+2.7%)  本日終値
 ALBERT<3906>が3日続伸、前日のストップ高に続き、きょうも目先筋の売りをこなし買い優勢の展開となった。人工知能(AI)を活用したビッグデータ分析サービスなどを展開しており、機械学習や深層学習の活用で強みを持っている。自動運転領域におけるデータ分析・アルゴリズム・AIの開発でトヨタ自動車<7203>と資本・業務提携しており、これが需給相場に点火する背景となった。直近は、25日売買分から信用取引の委託保証金率を70%以上に引き上げられるなど増担保規制がかかったが、それでも前日にストップ高を演じるなど上げ足に陰りは見られない。

●ストップ高銘柄
 コムシード <3739>  735円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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