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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

やまねメディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■やまねメディ <2144>  516円 (+80円、+18.4%) ストップ高

 やまねメディカル <2144> [JQG]が続急騰。連日でストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。定款の事業目的に 仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることから、引き続き思惑視した買いが流入したようだ。同社は24日取引終了後に、6月28日開催予定の定時株主総会に「定款一部変更の件」を付議すると発表。追加するのは「仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋および管理」や、「仮想通貨に関するシステムの提供およびコンサルティング」、「仮想通貨の交換業および仮想通貨に関する販売所・取引所の運営、管理」、「資金決済に関する法律による前払式支払手段の発行および資金移動に関する一切の業務」など。今後の事業多角化や新規事業への進出に備えるためで、このほか「障碍者支援施設の運営」なども挙げている。

■Sシャワー <4838>  1,095円 (+150円、+15.9%) ストップ高

 スペースシャワーネットワーク <4838> [JQ]が急騰、ストップ高に買われた。同社は音楽チャンネルをCS放送やケーブルテレビに提供し、デジタル音楽配信やライブイベントなど幅広い事業展開を行っている。前週末25日取引終了後、インフルエンサーマーケティング事業を手掛けるGROVE(東京都・渋谷区)の株式を取得し持ち分法適用関連会社化することを発表、これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。

■イワキ <8095>  456円 (+50円、+12.3%)

 東証1部の上昇率トップ。イワキ <8095> が急反騰。25日大引け後、18年11月期上期(17年12月-18年5月)の連結経常利益を従来予想の5億円→8.6億円に72.0%上方修正したことが買い材料視された。4月の薬価改定によるマイナス影響があるものの、医療用医薬品の伸長に加え、高薬価品や自社医薬品原料の売上増加、有機EL素材の販売拡大などが利益を押し上げる。併せて、通期の同利益も従来予想の14.5億円→17.2億円に18.6%上方修正。減益率が18.4%減→3.3%減に縮小する見通しとなった。

■イワキポンプ <6237>  3,890円 (+390円、+11.1%)

 イワキポンプ <6237> [東証2]が4日ぶり急反騰。25日取引終了後、6月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げることで、より一層投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。また、従来80円80銭を予定していた19年3月期の年間配当予想について、実質的な増額となる27円に修正したことも好感された。

■アイル <3854>  2,380円 (+230円、+10.7%)

 アイル <3854> [JQG]が続急騰、連日の年初来高値更新。中小企業向けを中心にシステム開発を手掛けており、ウェブとリアルを融合させることで企業の経営能力を高める役割を担う。求人求職マッチングサイトも展開しており、有効求人倍率が上昇一途にあるなか追い風が強い。18年7月期営業利益は前期比20%増の5億2000万円予想と急成長トレンドにあるが、増額修正期待も浮上している。ブロックチェーン技術の開発を行うシビラ社(大阪市)と資本・業務提携している点も注目されている。

■オンキヨー <6628>  142円 (+12円、+9.2%)

 オンキヨー <6628> [JQ]が続急伸。25日大引け後に発表した18年3月期の連結最終損益は34.2億円の赤字(前の期は7.5億円の赤字)に赤字幅が拡大して着地。続く19年3月期は10億円の黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。今期は3月にオンキヨーマーケティングを売却した構造改革効果で、固定費12億円の削減を見込む。また、前期に計上した子会社取引先にかかる貸倒引当金、商標使用許諾契約の解除損がなくなることも黒字転換の要因となる。

■ソラスト <6197>  3,495円 (+285円、+8.9%)

 東証1部の上昇率3位。ソラスト <6197> が大幅高で4連騰し上場来高値を更新。25日取引終了後、6月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。あわせて2019年3月期の年間配当予想を48円から16円へと修正したが、株式分割に伴うもので実質配当は変わらない。

■ユーザベース <3966>  3,150円 (+182円、+6.1%)

 ユーザベース <3966> [東証M]が続急伸。同社は25日取引終了後に、子会社のニューズピックスと電通 <4324> が業務提携し、動画を中心としたポストテキストコンテンツの企画制作・プロデュースを目的とした合弁会社「NewsPicks Studio」を6月にも設立すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。新会社の出資比率は、ニューズピックスが51%、電通が49%。2020年以降、5G(第5世代移動通信)が普及するにつれ、活字・動画・音声などの表現手段を複合した「ポストテキストコンテンツ」の需要が世界中で高まると予想されるなか、新会社では国内外を見据えたコンテンツを制作・プロデュースを行う予定だとしている。また、ユーザベースは28日、ニューズピックスが編集部初の海外支局として、米カリフォリニア州サンフランシスコに「NewsPicks シリコンバレー支局」を開設したと発表している。

■JPホールディングス <2749>  389円 (+22円、+6.0%)

 東証1部の上昇率9位。JPホールディングス <2749> が急反発。26日付の日本経済新聞夕刊で「政府は2019年10月から幼児教育・保育の無償化を全面的に実施する方針を固めた」と報じられており、これを受けて関連銘柄の一角に買いが入ったようだ。これまで幼児教育の無償化については、19年4月からは5歳児のみとし、20年度から全体に広げる予定だったが、記事通りならば全面無償化が半年前倒しされることになる。これによる施設や児童数の増加への思惑から、同社やライクキッズネクスト <6065> 、幼児活動研究会 <2152> などに物色の矛先が向かったようだ。

■月島機械 <6332>  1,756円 (+91円、+5.5%)

 月島機械 <6332> が急反発。同社は28日、グループの月島テクノメンテサービスと特別目的会社「バイオコール京都鳥羽」を設立し、京都市と「鳥羽水環境保全センター下水汚泥固形燃料化事業」に関する基本契約を締結したことを明らかにした。この事業は、京都市が鳥羽水環境センターでバイオマス資源である下水汚泥から燃料化物を製造し、石炭の代替燃料として有価で供給する事業。同社グループが21年3月までに施設を設計・施工し、21年4月から41年3月までの20年間にわたって同施設の維持管理・運営および固形燃料の買い取りを行う。

■エスプール <2471>  1,930円 (+80円、+4.3%)

 エスプール <2471> [JQ]が4日続伸大幅高。物流などアウトソーシングのほか、高水準のニーズがあるコールセンター向け人材派遣が収益の柱を担う。人材派遣事業では、まとまった数の人材を送るグループ型派遣で受注を伸ばしており18年11月期第2四半期営業利益は従来予想の3億200万円から3億5200万円(前年同期比34%増)に大幅増額している。レオス・キャピタルワークスが保有株数を買い増すなどファンド系資金のマークも強い。

■日本トリム <6788>  4,495円 (+150円、+3.5%)

 日本トリム <6788> が3日ぶりに反発。25日取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。今回の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の1.24%)、または6億円としており、取得期間は5月28日から来年3月31日まで。経営環境の変化に対応した、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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