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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JPHD、ソラスト、JAL

JPHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■JPホールディングス <2749>  393円  +26 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 JPホールディングス<2749>が大幅反発。26日付の日本経済新聞夕刊で「政府は2019年10月から幼児教育・保育の無償化を全面的に実施する方針を固めた」と報じられており、これを受けて関連銘柄の一角に買いが入ったようだ。これまで幼児教育の無償化については、19年4月からは5歳児のみとし、20年度から全体に広げる予定だったが、記事通りならば全面無償化が半年前倒しされることになる。これによる施設や児童数の増加への思惑から、同社やライクキッズネクスト<6065>、幼児活動研究会<2152>などに物色の矛先が向かったようだ。

■ソラスト <6197>  3,435円  +225 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ソラスト<6197>が大幅高で4連騰し上場来高値を更新。25日取引終了後、6月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。会社側によると、投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としている。あわせて2019年3月期の年間配当予想を48円から16円へと修正したが、株式分割に伴うもので実質配当は変わらない。

■ユーザベース <3966>  3,100円  +132 円 (+4.5%)  11:30現在
 ユーザベース<3966>が新値追いとなっている。同社は25日取引終了後に、子会社のニューズピックスと電通<4324>が業務提携し、動画を中心としたポストテキストコンテンツの企画制作・プロデュースを目的とした合弁会社「NewsPicks Studio」を6月にも設立すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。新会社の出資比率は、ニューズピックスが51%、電通が49%。2020年以降、5G(第5世代移動通信)が普及するにつれ、活字・動画・音声などの表現手段を複合した「ポストテキストコンテンツ」の需要が世界中で高まると予想されるなか、新会社では国内外を見据えたコンテンツを制作・プロデュースを行う予定だとしている。また、ユーザベースはきょう、ニューズピックスが編集部初の海外支局として、米カリフォリニア州サンフランシスコに「NewsPicks シリコンバレー支局」を開設したと発表している。

■エスプール <2471>  1,913円  +63 円 (+3.4%)  11:30現在
 エスプール<2471>が4連騰と上昇基調を強め、前週上ヒゲでつけた上場来高値1951円クリアからの青空圏浮上を目前に捉えている。物流などアウトソーシングのほか、高水準のニーズがあるコールセンター向け人材派遣が収益の柱を担う。人材派遣事業では、まとまった数の人材送るグループ型派遣で受注を伸ばしており18年11月期第2四半期営業利益は従来予想の3億200万円から3億5200万円(前年同期比34%増)に大幅増額している。レオス・キャピタルワークスが保有株数を買い増すなどファンド系資金のマークも強い。

■JCRファーマ <4552>  6,680円  +170 円 (+2.6%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が反発し年初来高値を更新。午前10時ごろ、血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR141」について、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)に提出していた治験計画届が受理され、6月にもブラジルで第2相臨床試験を開始すると発表したことが好感されている。ブラジルでの第2相臨床試験は単独で実施し、ハンター症候群患者18人を対象に、用量設定に加えて、全身症状や中枢神経症状に対する有効性・安全性を評価するとしている。今回のブラジルでの治験は、ブラジルでは多くのハンター症候群の患者が診断されており、特定の施設に集中して治療を受けていることなどから判断したとしている。

■日本トリム <6788>  4,455円  +110 円 (+2.5%)  11:30現在
 日本トリム<6788>が3日ぶりに反発。25日取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の自社株買いでは、上限を10万株(発行済み株数の1.24%)、または6億円としており、取得期間は5月28日から来年3月31日まで。経営環境の変化に対応した、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■スズキ <7269>  6,260円  +99 円 (+1.6%)  11:30現在
 スズキ<7269>が5日ぶりに反発している。同社は25日、トヨタ自動車<7203>と開発や生産、市場開拓の分野で、新たな共同プロジェクトの協議を開始することで合意したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。両社は2017年2月の業務提携に向けた覚書締結以降、さまざまな具体的協力を進めている。今回、協議を開始する内容は、スズキが主体となって開発する小型超効率パワートレインに対し、デンソー<6902>とトヨタが技術支援を行うことや、スズキが開発した車両をトヨタキルロスカ自動車(インド)で生産し、トヨタおよびスズキの両ブランドによるインド国内での販売、トヨタキルロスカ自動車での生産モデルを含むスズキの開発車両を両社がインドからアフリカ市場向けなどに供給することなどが挙げられている。

■日本航空 <9201>  4,353円  +60 円 (+1.4%)  11:30現在
 JAL<9201>が7連騰と上昇加速、4月5日につけた戻り高値4414円に迫る勢い。また、ANAホールディングス<9202>も続伸で2月1日以来となる4500円乗せを果たすなど空運株の上昇が際立つ。「空運」は業種別値上がり率で33業種のなか断トツとなっている。WTI原油先物価格が前週末に2ドル83セント安の1バレル=67ドル88セントと急落しており、これを受け燃油コストの低減が収益メリットとなるとの思惑が物色人気に反映されている。

■ユニファミマ <8028>  11,130円  +150 円 (+1.4%)  11:30現在
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>とドンキホーテホールディングス<7532>がともに堅調な動きとなっている。きょう付の日本経済新聞で「ファミリーマートはディスカウントストア『ドン・キホーテ』と連携したコンビニエンスストアを展開する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、6月から都内でドンキの雑貨や日用品2000~3000点を陳列する実験を始めるとしており、客数や収益動向を見極めながら、全国への展開を検討するという。また、実験店は4000~5000点の商品のうち、2000~3000点をドンキから仕入れるとしていることから、両社業績への恩恵が期待されている。

■山一電機 <6941>  1,855円  +12 円 (+0.7%)  11:30現在
 山一電機<6941>は朝高後、売りに押される展開。25日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、この日の株価は朝方上昇して始まったが、上値は重く買い一巡後は上昇幅を縮小し小幅高となっている。自社株買いは30万株(発行済み株式数の1.32%)、5億円を上限としており、取得期間は5月29日から8月31日まで。

■コジマ <7513>  497円  +1 円 (+0.2%)  11:30現在
 コジマ <7513> が続伸。25日大引け後、株主優待制度における株主優待券の利用方法を変更すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。現行は株主優待券を合計2000円以上の買い物(限定商品を除く)につき、2000円毎に1枚利用できるが、新制度では合計1000円以上の買い物で、買い上げ金額まで株主優待券が利用可能となる。18年8月末の対象株主から実施する。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,203円  -45.5 円 (-3.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連株が大きく売り優勢の展開となった。ロシアとOPEC加盟国が協調減産を一部解除するとの思惑を背景に原油価格が急速に水準を低下させる傾向にあり、前週末のWTI原油先物価格は2ドル83セント安の1バレル=67ドル88セントと急落した。これを受けて米株市場ではシェブロンなどエネルギー関連株が大きく株価を切り下げており、この流れが東京市場にも波及している。

■創通 <3711>  2,434円  -56 円 (-2.3%)  11:30現在
 創通<3711>は反落。25日取引終了後、18年8月期連結業績予想について、売上高を210億円から174億円(前期比11.1%減)へ、営業利益を31億2000万円から25億4000万円(同16.0%減)へ、純利益を21億円から18億円(同11.9%減)へ下方修正したことが嫌気されている。主力のアニメ業界で、投資効率が悪化している製作委員会方式での委員会組成に業務が偏重し、計画通りに組成が実現せず、メディア事業におけるプロデュース作品の制作受託収入・放送事業収入とライツ事業における2次利用による収入が予想を下回ったことで、従来予想より減収となる見通し。また売上高の減少が利益を押し下げる見込み。また、業績予想の修正に伴い、従来40円を予定していた年間配当を37円に引き下げるとあわせて発表しており、これも売り材料視されているようだ。前期比1円の減配となる予定。

■やまねメディカル <2144>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 やまねメディカル<2144>が連日でストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。定款の事業目的に仮想通貨に関する事項などを追加するとしていることから、引き続き思惑視した買いが流入しているようだ。同社は24日取引終了後に、6月28日開催予定の定時株主総会に「定款一部変更の件」を付議すると発表。追加するのは「仮想通貨の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋および管理」や、「仮想通貨に関するシステムの提供およびコンサルティング」、「仮想通貨の交換業および仮想通貨に関する販売所・取引所の運営、管理」、「資金決済に関する法律による前払式支払手段の発行および資金移動に関する一切の業務」など。今後の事業多角化や新規事業への進出に備えるためで、このほか「障碍者支援施設の運営」なども挙げている。

●ストップ高銘柄
 コムシード <3739>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ALBERT <3906>  6,560円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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