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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):キリンHD、IHI、JAL

キリンHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■イーエムシステムズ <4820>  1,200円  +56 円 (+4.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 24日、イーエムシステムズ <4820> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.4%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月18日から9月18日まで。

■キリンホールディングス <2503>  3,110円  +129.5 円 (+4.3%)  本日終値
 キリンホールディングス <2503> が大幅反発。SMBC日興証券が24日付で同社の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を3050円→3600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、収益改革続行の成果が業績面に顕在化しつつあると報告。改革の第1弾は販売費削減、第2弾が今期から着手したマーケティングの変革で、18年に入ると売上力が改善してきたと評価している。また、中期利益成長は年率7.8%とし、経営の実行力が食品他社に格差をつけると指摘している。

■マルゼン <5982>  2,500円  +88 円 (+3.7%)  本日終値
 マルゼン<5982>が3日ぶりに反発。24日の取引終了後、7月1日付で単元株式数を1000株から100株に変更することに伴い、株主優待制度の一部変更を発表しており、実質的に株主優待制度の拡充になることが好感された。現行制度では、毎年2月末および8月末時点で1000株以上保有の株主を対象としているが、変更後は300株以上1000株未満保有の株主を対象に追加し、1000円分のクオカードを年2回贈呈するとしている。なお、1000株以上1万株未満および1万株以上保有の株主を対象とした優待品に変更はない。

■ホシザキ <6465>  10,570円  +290 円 (+2.8%)  本日終値
 ホシザキ<6465>は3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株の「オーバーウエート」を再強調するとともに、目標株価を1万2600円から1万3100円に引き上げた。「業務効率改善の進展で、再成長軌道に回帰しつつある」とみている。国内事業と海外事業での成長を評価している。17年12月期は一時的な損益悪化要因が発生したが、今12月期からは収益力の強化に軸足を移しつつあり、利益率も改善傾向にある。同証券では18年12月期の連結営業利益は前期比8%増の388億円(会社予想361億円)、19年12月期は今期推定比11%増の430億円を見込んでいる。

■IHI <7013>  4,170円  +110 円 (+2.7%)  本日終値
 IHI<7013>が反発し新高値。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3500円から5500円に引き上げた。18年3月期決算を経て業績予想を修正。19年3月期の連結営業利益を従来予想の811億円から914億円(会社予想850億円)へ見直したほか、20年3月期の同利益を880億円から1073億円に上方修正した。海洋構造物やプロセスプラントの引当金が一巡するタイミングにあるほか、航空エンジンの成長で同社の業績は今期以降も最高益を更新すると予測している。

■ウェルビー <6556>  1,478円  +33 円 (+2.3%)  本日終値
 ウェルビー<6556>は続伸で実質上場来高値を更新。5月に入ってから急速に上値追い態勢に入っている。障害を持つ人などの就職を支援する就労移行支援事業を展開、安倍政権が推進する「一億総活躍社会」の国策テーマにも乗る。事業所開設を増やすなか利用者数も増加し、業績拡大基調を強めている。18年3月期は営業利益段階で前の期比9割近い伸びを示したが、19年3月期も前期比28%増の12億9500万円予想と好調を持続する。

■日本航空 <9201>  4,293円  +80 円 (+1.9%)  本日終値
 JAL<9201>が6日続伸と戻り歩調を強めている。上げ足を強めていた原油価格がここ上昇一服局面となり、前日はWTI原油先物価格が1ドル13セント安と急落、終値ベースで14日以来の1バレル=71ドル台割れとなった。ロシアやOPEC加盟国が減産基調を強めるとの観測が原油安に反映されている。そのなか、同社など空運セクターは燃油コスの減少への思惑がポジティブ材料となった。

■フラベッドH <7840>  975円  +18 円 (+1.9%)  本日終値
 フランスベッドホールディングス<7840>は小幅続伸。同社は24日取引終了後、2021年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。それによると、最終年度連結業績の売上高は560億円(18年3月期実績524億1000万円)、営業利益40億円(同26億600万円)、経常利益39億5000万円(同26億600万円)、純利益25億円(同18億600万円)、ROE6.0%(同4.5%)としている。主力のメディカルサービス事業では、今後(1)介護施設などでの介護人材の不足、(2)在宅介護での老老介護の増加などの問題が深刻化していくなかで、省力化や労力軽減につながる福祉用具を開発し、それらをレンタルや販売によって提供していくことで課題解決の手助けをするとともに、売上の拡大に繋げていく。また、介護保険サービス利用が中心の在宅介護向け福祉用具貸与事業では、営業人員の増員や拠点の拡充を進めると共に、M&Aなども積極的に活用することで、シェアの拡大を図る。さらに、人材不足が深刻化している病院や介護施設向けには、各種センサーなどを搭載した療養ベッドなどを拡販するとともに、IoTやAIを活用した新製品・新システムの開発を進める。

■東京エレクトロン <8035>  21,330円  +360 円 (+1.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が25日移動平均線を足場に上昇。為替が円高環境にあるなかも2万1000円近辺で売り物をこなし上値をうかがう動き。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が下落したものの、エヌビディアやアプライドマテリアルズなどの半導体関連株は買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も上昇した。東京市場でも東エレクをはじめ一部の半導体関連株への見直し機運が浮上している。

■テルモ <4543>  6,370円  +80 円 (+1.3%)  本日終値
 テルモ<4543>が5日ぶりに反発。同社は24日、薬剤溶出型冠動脈ステント「Ultimaster Tansei(アルチマスター タンセイ)」を欧州で発売したと発表。Ultimaster Tanseiは、2014年に発売した「Ultimaster」の後継品で、複雑な病変でもスムーズな治療ができるように先端とシャフトを改良。同社は18年度に薬剤溶出型冠動脈ステント全体でグローバル売上高220億円を目指すとしている。

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