【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):亀田製菓、メニコン、ディーエヌエ
亀田製菓 <日足> 「株探」多機能チャートより
亀田製菓<2220>が続伸し年初来高値を更新。21日取引終了後に発表した、24年3月期の最終年度に売上高1300億円(18年3月期995億2200万円)、営業利益は18年3月期比2.6倍となる130億円(同50億700万円)を目指す新たな中期経営計画が好材料視された。新中計では、海外事業および国内食品事業を中心とした「事業領域の拡大」と、国内米菓事業のブランド集約、ポートフォリオ強化および製造原価改善を中心とした「コスト・収益構造の転換」、そしてそれらの取り組みを支える「経営基盤強化」の3つを戦略の柱とする。投資金額は6年累計で500億円を計画しており、このうち新工程開発や無人化などの構造改革投資として150億円を投資する。また、M&Aなどの成長投資として400億円の投資枠を別途設定している。
■メニコン <7780> 2,951円 -114 円 (-3.7%) 本日終値
メニコン<7780>は大幅反落。21日の取引終了後、ドイツ銀行ロンドン支店を割当先とする第第三者割当による第1回および第2回転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表しており、将来的な1株利益の希薄化や需給悪化を警戒した売りが出たようだ。新株予約権の総数は第1回、第2回合わせて80個で、払込期日は6月7日。これによりメニコンは約80億円を調達する。調達資金の用途は、ディスポーザブルコンタクトレンズ製造工場の増床や1日使い捨てコンタクトレンズ生産ラインの増設などに当てられる予定だ。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,151円 -19 円 (-0.9%) 本日終値
ディー・エヌ・エー<2432>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2200円から2000円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、任天堂<7974>との協業タイトルを含めて、ヒットタイトルを創出できない状況が続いており、収益拡大期待が低下。バリュエーションの切り上がりは見込みにくいと指摘している。
■岡藤ホールディングス <8705> 217円 +50 円 (+29.9%) ストップ高 本日終値
商品先物大手の岡藤ホールディングス <8705> [JQ]がストップ高。21日大引け後、日産証券と資本業務提携すると発表。同社は3期連続で営業赤字と業績が低迷しており、日産証券との提携による経営の建て直しに期待する買いが向かった。業務面では、商品先物取引部門と金融商品取引部門で連携する。中国や東南アジアを中心とした海外の商品先物取引事業の顧客開拓を目指すほか、取引システムの共同利用による効率化を図る。また、資本面では日産証券を引受先とする200万株の第三者割当を実施。日産証券は議決権比率18.65%を保有する筆頭株主となる予定だ。
■アズジェント <4288> 2,349円 +399 円 (+20.5%) 本日終値
アズジェント<4288>が4連騰。同社はセキュリティーソフトの輸入販売などを手掛けており、業績は低調ながら19年3月期は損益回復が期待されている。そうしたなか、21日取引終了後に新たな中期経営計画を発表、21年3月期に営業損益20億円の黒字(18年3月期は7200万円の赤字)を目指す方針でこれを評価する買いを呼び込んだ。
■幸和製作所 <7807> 2,991円 +500 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
幸和製作所<7807>が急伸。21日の取引終了後、韓国農業協同組合中央会から16日に大口受注を獲得したと発表しており、業績押し上げに期待した買いが入った。今回受注したのは、オリジナル開発のシルバーカー1万1400台で、受注金額は5700万円。会社側によると、受注1件当たりの海外からの受注数量としては、過去最高としている。なお、19年2月期の売上高に計上する見通しだが、4月6日に発表した業績見通しには含まれていないとしている。
■きちり <3082> 865円 +123 円 (+16.6%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
きちり<3082>が急伸し年初来高値を更新。21日の取引終了後、イズミ<8273>のフード事業手掛けるイズミ・フード・サービスと「いしがまやハンバーグ」の展開に関してフランチャイズ契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。イズミ・フード・サービスは中国・四国・九州地方でイズミが展開するショッピングセンター「ゆめタウン」や「ゆめマート」の施設内に、61店舗144ショップの店舗を出店している。今回の契約によりきちりは、「いしがまやハンバーグ」の加速度的な出店と高収益性の両立に資すると判断したという。なお、18年6月期業績へ影響は軽微としている。
■ペガサスミシン製造 <6262> 929円 +69 円 (+8.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ペガサスミシン製造<6262>が急伸。英系投資ファンドのハイクレア・インターナショナル・インベスターズ・エルエルビーが22日付の大量保有報告書で、ペガサス株式を5.03%保有したことが明らかとなり、これを手掛かり材料に短期資金が集中した。ペガサスは工業用ミシン大手でアジア地域や米国で受注回復傾向にあり、19年3月期は営業利益段階で前期比26%増の27億8000万円を見込む。ハイクレア・インターナショナルは同社株の保有目的について、顧客のために投資を行い、長期的な資本増価と受取配当金を目的とするとしている。
■プラマテルズ <2714> 970円 +65 円 (+7.2%) 一時ストップ高 本日終値
プラマテルズ<2714>が3日ぶりに反発。資産運用世界大手である米フィデリティ傘下のFMRが21日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出。これにより、FMRのプラマテルズ株式保有割合が5.14%と、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入った。なお、投資目的は運用のためで、報告義務発生日は5月15日としている。
株探ニュース