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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):光通信、ラック、SMC

光通信 <日足> 「株探」多機能チャートより
■光通信 <9435>  19,480円  +1,470 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 光通信<9435>が後場一段高で年初来高値を更新。21日12時ごろ、19年3月期連結業績予想を発表し、売上高4300億円(前期比0.6%増)、営業利益550億円(同11.1%増)、最終利益350億円(同16.4%減)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当は前期比24円増の324円を予定していることが好感された。主力の法人事業で、自社開発商材やMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスなどの販売に注力し顧客を積み上げることで、ストック利益(基本契約料金・使用料金・保険料金などの収入から顧客維持コストなどを除いた利益)が増加し、業績押し上げに貢献する見通し。なお、18年3月期連結業績は、売上高4275億4000万円(前の期比0.3%減)、営業利益494億8300万円(同19.1%増)、最終利益418億6200万円(同7.2%増)だった。

■ラック <3857>  1,619円  +90 円 (+5.9%)  本日終値
 ラック<3857>、セキュアヴェイル<3042>、デジタルアーツ<2326>、トレンドマイクロ<4704>、インテリジェント ウェイブ<4847>、ソースネクスト<4344>などサイバーセキュリティー関連が総花的に上昇。米情報セキュリティー企業のファイア・アイが前週17日に、日本人の個人情報を集めたとみられる2億件以上のデータが「ダークウェブ」上で販売されていると発表、これが波紋を呼んでいる。いまやサイバー攻撃に対する防御は国境を越えた喫緊の課題となっている。一方、2015年5月に日本年金機構がサイバー攻撃により約125万件の個人情報を流出させてしまった事件については、20日に、不正指令電磁的記録供用(ウイルス供用)罪の時効を迎えた。年金機構の初動対応遅れなどが指摘された事件であり、こうしたことを背景にサイバーセキュリティー関連銘柄への注目度もにわかに高まる方向となっている。

■SBSホールディングス <2384>  1,405円  +59 円 (+4.4%)  本日終値
 SBSホールディングス<2384>が大幅高で3連騰、1300円台半ばを横に走る25日移動平均線をマドを開けて飛び越えてきた。同社は総合物流会社で特に食品物流では業界トップ級のシェアを持つ。18日取引終了後、リコー<7752>の物流子会社であるリコーロジスティクスの議決権比率66.6%の株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大効果を見込んだ買いを呼び込む形となった。

■SMC <6273>  45,350円  +1,370 円 (+3.1%)  本日終値
 SMC<6273>が大幅続伸。米国経済の強さが確認されるなか、日米金利差の拡大が外国為替市場でドル買いの動きを誘発、足もとは1ドル=111円台に入るなど再び円安基調を強めている。これが海外売上比率7割の同社株には追い風となっているほか、新興国をはじめとするFA化への設備投資需要が旺盛で同社の業績を押し上げている。「米アップルを中心としたスマートフォン販売の減速も同社への影響は限定的とみられ、その認識が市場でも進んでいるもよう」(国内中堅証券)と指摘される。18年3月期連結決算は売上高5910億3500万円(前の期比21.2%増)、営業利益1924億2800万円(同36.4%増)、最終利益1368億6900万円(同21.0%増)といずれも会社側計画を上回って着地したほか、19年3月期も売上高が6100億円(前期比3.2%増)、営業利益は2000億円(同3.9%増)、最終利益は1430億円(同4.5%増)と増収増益を見込んでいることが、見直し人気につながっている。

■AOITYO <3975>  1,419円  +27 円 (+1.9%)  本日終値
 AOI TYO Holdings<3975>が3日続伸。傘下のAOI Pro.が出資・制作した是枝裕和監督の最新映画「万引き家族」が、「第71回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門にて、最高賞であるパルムドールを受賞しており、これを好材料視した買いが入った。日本の作品がパルムドールを受賞するのは5度目で、1997年の今村昌平監督作品「うなぎ」以来21年ぶり。また、「カンヌ国際映画祭」における同社出資・制作作品としては16年「ある視点部門」に出品された是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」に続く2作目の正式出品作品で、初めての受賞作品となったとしている。

■エイチーム <3662>  2,381円  +45 円 (+1.9%)  本日終値
 エイチーム<3662>が4日続伸。この日、スマートフォン向けゲーム「三国BASSA!!」の配信を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「三国BASSA!!」は、三国志の壮大な世界で武将達による迫力の戦いが楽しめる、一騎当千!爽快バトルRPG。三国志の世界を背景とした圧巻のクエストバトルや、拠点を奪い合う2対2のリアルタイム対戦ではたくさんの敵を薙ぎ倒す爽快感が味わえるほか、シンプル操作で白熱のバトルが楽しめるのが特徴としている。

■JVCケンウッド <6632>  377円  +7 円 (+1.9%)  本日終値
 JVCケンウッド<6632>が4日続伸。この日、トラック運送業界を対象とした商用テレマティクス分野への参入に向けて、通信型ドライブレコーダーを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開発した通信型ドライブレコーダーは、高画質録画はもちろん、通信機能を有することで、記録した映像や急加速・急減速といった運行情報、位置情報などをクラウドサーバーへ直接送信することができ、安全運転支援や運行情報の管理、事故など緊急時の迅速な対応といったサポートが可能になるのが特徴。また、広画角や多チャンネル録画対応といった商用車両への設置に最適な機能も搭載しているという。なお同社では、商用テレマティクス分野へ参入するファーストステップとして、今年9月から商用車向けのデジタルタコグラフ(デジタル式運行記録装置)や安全運転診断システムなどを手掛けるデータ・テック(東京都大田区)製「セイフティレコーダ」と連携したシステムの提供を開始するとしている。

■TIS <3626>  5,160円  +90 円 (+1.8%)  本日終値
 TIS<3626>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を5000円から5900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年3月期は、前期にあった粗利益ゼロ案件からの開放が収益性の改善に貢献するほか、リスク抑制で臨むカード向け大型案件や受注モメンタム改善中の産業向けが好調に推移すると予想。中期手にもサービス型ビジネスの推進や本社機能効率化などで粗利益率が改善するとみており、19年3月期営業利益予想を350億円から360億円へ、20年3月期を同370億円から390億円へ、21年3月期を同385億円から410億円へ上方修正している。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,195円  +55 円 (+1.8%)  本日終値
 ミスミグループ本社<9962>は4日続伸。前週末18日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高実績が前年同月比14.3%増となり、2ケタ増を継続したことが好感している。FA事業が同20.6%増となったほか、流通事業であるVONA事業が同18.5%増となったことが寄与した。

■ユニファミマ <8028>  12,060円  +180 円 (+1.5%)  本日終値
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>は堅調推移。同社傘下のファミリーマートはきょう、民泊仲介事業などを手掛ける米エアビーアンドビーと業務提携で基本合意したことを明らかにした。今回の合意は、国内での宿泊事業の拡大・普及や、観光需要のさらなる創出を目指すことが目的。主な検討事項としては、ファミリーマートの店舗を活用したホストおよびゲスト向け商品・サービスの開発・提供(鍵の受け渡しサービスなど)のほか、エアビーアンドビーの認知度向上に向けたマーケティング・プロモーション活動などを挙げている。

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