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【経済】金利上昇と共存できるステージへの移行を期待、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

5/21付の「DailyOutlook」では、米長期金利について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『日本時間21日朝時点におけるCMEのFedウオッチツールによると、FOMC(連邦公開市場委員会)による今年の利上げ回数を計3回と予想する向きは4割程度、計4回も4割程度と市場の見方は割れている。今週は23日にFOMC議事要旨公表(5月1日~2日開催分)、25日にパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の講演が予定されている。内容次第では利上げ回数見通しがどちらかへ傾く可能性があるだろう』と伝えています。

続けて、2月の株式市場の波乱は米長期金利の上昇がきっかけであったことを挙げ、『好景気下で低金利という「適温経済」の前提が覆ってしまうことに市場は動揺した。しかし、最近は米長期金利が上昇する中でも株式市場は底堅く推移している。好景気の下で金利が上昇していく「ノーマルな経済状況」を株式市場が受け入れ始めた兆しかもしれない』と分析しています。

さらに、『利上げ回数見通しが4回へ傾けば、3.1%台と約6年10ヵ月ぶりの水準へ上昇している米10年国債利回りは、より上昇する可能性がある。そうした状況下で株式市場は平静さを保てるか、今後を予測する意味で試金石となろう。底堅い動きを続けられれば、株式市場は金利上昇と共存し、景気動向に素直に反応するステージへ移行したと捉えられよう。景気は回復基調にあり、「ノーマルな経済状況」を受け入れる株式市場であれば、先高観は強まろう』とまとめています。

最後にレポートでは、『今週の主なスケジュール』を紹介しています。具体的には、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨公表や米4月新築住宅販売件数等の予定が掲載されていますので、詳しくは5/21付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜

《ST》

 提供:フィスコ

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