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【市況】<マ-ケット日報> 2018年5月15日

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比47円安の2万2818円だった。米株高を受けて寄り付きは高く始まったものの、ここまで連騰している過熱感や2万3000円を前にした買いにくさから徐々に利食い売りに押される1日となってしまった。一方、円相場が1ドル=110円に接近する場面があり、この流れが続くうちは2万3000円を目指す動きは維持されそうだ。

 昨日の米国市場は米中貿易摩擦の懸念後退からダウ平均が8日続伸。3月16日以来、およそ2カ月ぶりの水準まで回復した。ダウ平均の8連騰は昨年9月の9連騰以来の記録。この日はトランプ大統領が中国の通信機器大手ZTEへの制裁緩和をほのめかしたことで米中通商摩擦が和らぐとの見方が広がった。原油相場の上昇も相場を後押しし、ダウ平均は一時フシ目の2万5000ドルに接近する場面もあった。

 一方、東京市場は米株に連れ高できず日経平均が4日ぶり反落へ。ただ、下げたとはいえ値幅は小さく、2万3000円のフシ目を前に小休止していると言った方が実態に近いかもしれない。決算発表も一巡して良かったものを発表と同時に買う動きも一服。本日はそれに対する利食い売りというリアクションも生じやすかった。明日は1-3月GDPの発表があり市場では9四半期ぶりのマイナスを予想する声も。これで相場の方向性が大きく変わることはないだろうが、個別で好業績株を買って行く従来の流れはGDPに関係なく続くだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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