【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):野村総研、愛眼、Tワークス
野村総研 <日足> 「株探」多機能チャートより
2日に業績修正を発表。「前期最終を一転40%減益に下方修正」が嫌気された。みらかホールディングス <4544> が5月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。18年3月期の連結最終利益を従来予想の80億円→2億円(前の期は3.3億円)に97.5%下方修正し、一転して39.9%減益見通しとなった。
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■日成ビルド工業 <1916> 1,279円 -71 円 (-5.3%) 本日終値
日成ビルド工業<1916>が5日続落。2日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績について、売上高が従来予想の800億円から765億5000万円(前の期比4.2%減)へ、営業利益が61億円から41億2000万円(同38.0%減)へ、純利益が40億円から29億6000万円(同24.4%減)へ下振れたようだと発表したことが嫌気された。システム建築事業で、従来と比べて案件の大型化が進み、商談にかかる期間および工期が見込みより長期化したことが要因。また、国内外でM&A費用が先行したことも利益を圧迫した。
■野村総合研究所 <4307> 5,530円 -120 円 (-2.1%) 本日終値
野村総合研究所<4307>が続落。4月26日取引終了後に決算を発表し、19年3月期は前期比7%増の710億円と2期連続で過去最高益を更新する見込みであることを明らかにした。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.93%にあたる700万株(金額300億円)を上限に自社株買いを実施することも発表。これを受け、株価は急伸したが、足もとでは利益確定の売りが出ている。ただ、SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を5800円から6400円に引き上げた。同社は、かつては証券業向けが業績を決定する傾向があったが、18年3月期は産業分野での売上高の成長と利益率が改善した。また、19年3月期も多様化と構造改革を伴う利益成長が予想され、それが確認できるにつれて株価評価は高まるとみている。
■東北化学薬品 <7446> 4,190円 +700 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
東北化学薬品<7446>がストップ高。同社は2日取引終了後に、18年9月期第2四半期累計(17年10月~18年3月)の連結決算を発表。営業利益は3億700万円(前年同期比2.3倍)となり、従来予想の2億700万円から上振れて着地した。売上高は168億3000万円(同7.5%増)で、従来予想の162億5000万円を上回った。化学工業薬品が電子部品やジェネリック医薬品向けに伸びたほか、臨床試験試薬も堅調だった。また、利益面では売上原価を抑えたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■中央経済HD <9476> 605円 +100 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
中央経済社ホールディングス<9476>が急騰。学術書や実務書を手掛ける総合出版社で、収益環境は厳しいものの増刷点数の増加で業績は会社側の想定を上回って推移している。同社はきょう後場取引開始時に18年9月期第2四半期連結業績予想の修正を発表。売上高を15億8300万円から16億3900万円(前年同期比3.5%増)へ、営業利益を4500万円から7300万円(同58.7%増)へ、最終利益を3000万円から5000万円(同61.3%増)へそれぞれ増額した。これがポジティブサプライズとなり短期資金が集結する格好となった。
■愛眼 <9854> 538円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
愛眼<9854>はストップ高。2日取引終了後、集計中の18年3月期業績について、営業利益が従来予想の9400万円から2億3900万円(前の期は5100万円の赤字)へ、純利益が6800万円から1億8100万円(同3億9000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好材料視された。閉店店舗の増加や低価格帯商品の販売数量の減少などにより、売上高は従来予想の166億5900万円から163億4400万円(前の期比2.4%増)に下振れたものの、改装計画の見直し、不採算店舗の閉店や広告宣伝費の削減など、販売費および一般管理費削減への取り組みが利益押し上げに貢献した。また、業績予想の修正に伴い、従来未定としていた期末一括配当を3円にするとあわせて発表した。2期ぶりの復配となる。
■トレードワークス <3997> 3,395円 +503 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
トレードワークス <3997> [JQ]はストップ高。2日大引け後に発表した18年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)が4.3億円で着地したことが買い材料視された。主力の証券システム事業で前期に受注した利益率の高いシステム開発大型案件を納品したことが寄与した。第1四半期実績だけで、通期計画の3.7億円をすでに15.4%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■シイエム・シイ <2185> 3,225円 +292 円 (+10.0%) 本日終値
シイエム・シイ<2185>が後場急伸し年初来高値を更新。7日午後1時15分ごろ、18年9月期の連結業績予想について、売上高を従来予想の184億5200万円から184億8900万円(前期比9.5%増)へ、営業利益を18億5500万円から21億5300万円(同56.9%増)へ、純利益を12億3000万円から13億8300万円(同47.4%増)へ上方修正したことが好材料視された。個別案件ごとの生産効率を高める原価低減努力が進捗したことや、比較的採算効率の良い案件の受注が予想を上回ったことなどで売上総利益率が向上したほか、販管費の節減が寄与し、業績を押し上げる見通し。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 740円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
ETFS金属 <1676> 13,460円 0 円 (0.0%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
省電舎ホールディングス <1711> 808円 -300 円 (-27.1%) ストップ安 本日終値
プラッツ <7813> 1,105円 -300 円 (-21.4%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
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