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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ハウスドゥ、JIA、マネックスG

ハウスドゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハウスドゥ <3457>  4,860円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 2日大引け後、ハウスドゥ <3457> が決算を発表。18年6月期第3四半期累計(17年7月-18年3月)の連結経常利益が前年同期比47.2%増の11.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。住宅ローンの低金利が続くなか、不動産売買事業で販売用不動産の売却が順調に進んだことが寄与。ハウス・リースバック事業で不動産ファンドへ物件を売却したことも収益を押し上げた。また、フランチャイズ事業や不動産金融事業の伸長も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の14億円→19億円に35.7%上方修正。増益率が26.9%増→72.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、期末一括配当を従来計画の27円→39円(前期は20円)に大幅増額修正した。同時に、中期経営計画で掲げた19年6月期の経常利益目標を17億円→30億円に引き上げると発表している。

■アイティフォー <4743>  1,046円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 アイティフォー<4743>がストップ高。同社は2日取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表、売上高は130億円(前期比9.9%増)とほぼ2ケタの増収を確保し、営業利益は20億円(同30.2%増)、最終利益は14億円(同24.6%増)と高水準の伸びを見込んでいる。金融機関向けソフト開発が好調で業績拡大が顕著だ。18年3月期連結決算でも営業利益段階で15億3500万円(同20.9%増)と2割以上の伸びを達成した後だけに、ポジティブサプライズを与えた。

■JIA <7172>  4,845円  +560 円 (+13.1%)  本日終値お
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急伸し実質上場来高値を更新。2日取引終了後、18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結業績予想について、売上高を従来予想の48億円から62億円(前年同期比90.4%増)へ、営業利益を27億円から39億円(同2.2倍)へ、純利益を15億円から22億円(同2.5倍)へ上方修正したことが好感された。中核事業であるオペレーティング・リース事業の案件組成が順調に進んだほか、強い需要を背景に商品の販売も好調に推移したことが、業績を大きく押し上げる見通し。なお、18年12月期通期業績予想は、売上高120億円(前期比40.0%増)、営業利益68億円(同44.5%増)、純利益41億円(同50.4%増)を据え置いた。あわせて発表した第1四半期(1~3月)の連結業績は、売上高31億9300万円(前年同期比2倍)、営業利益21億1900万円(同2.4倍)、純利益9億8200万円(同2.5倍)だった。

■マネックスグループ <8698>  710円  +35 円 (+5.2%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>が大幅に3日続伸。株価は2008年7月以来、実質約9年10カ月に700円台を回復した。仮想通貨交換業者の「コインチェック」を買収し、投資家の関心を集めているが、ビットコイン価格は1ビットコイン=100万円台に回復してきており、つれてマネックスGにも見直し買いが出ている様子だ。

■オートバックスセブン <9832>  2,183円  +100 円 (+4.8%)  本日終値
 オートバックスセブン<9832>は5日続伸。同社は2日取引終了後、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は2150億円(前期比1.6%増)、営業利益は90億円(同23.6%増)、最終利益は68億円(同25.8%増)を見込んでいる。国内オートバックス事業では、顧客にとって「プロフェッショナルでフレンドリーな存在」となるために、新業態開発、新商品開発、人材育成などの各種施策を推進することで、オートバックス事業の競争力を再構築していく。また、将来の成長事業として、輸入車ディーラー事業では、販売台数の拡大、サービス比率の向上および拠点間連携による運営効率化ならびに拠点の拡大により収益の拡大を図る。BtoB事業では、カー用品卸売事業の収益拡大を図るとともに、新たなビジネスを開拓する。ネット事業では、既存ネットチャネルを強化し、主力商品であるタイヤを中心として収益の拡大をはかるとともに、将来的にBtoCおよびBtoBの両事業の拡大に繋がるプラットフォームとして開発を進める。18年3月期連結決算は、売上高2116億3000万円(前の期比3.7%増)、営業利益72億8400万円(同25.0%増)、最終利益54億300万円(同79.2%増)だった。

■フジ住宅 <8860>  960円  +35 円 (+3.8%)  本日終値
 フジ住宅<8860>が3日続伸。目先テクニカル的にも切り返しが鮮烈で1月26日につけた年初来高値953円をクリア、新値圏に突入した。大阪を地盤とする不動産会社で戸建て住宅や分譲マンションを展開、中古物件も取り扱う。業績は好調で18年3月期営業利益は前期比8%増の64億3800万円、19年3月期も4%増の67億円と拡大が続く見通し。今期見通しについて市場では上振れ余地も指摘されている。PER8倍弱と割安感が際立っており、1991年以来27年ぶりの4ケタ大台回復から青空圏突入が意識される。

■スパークス・グループ <8739>  309円  +11 円 (+3.7%)  本日終値
 スパークス・グループ<8739>は大幅高。同社は独立系の資産運用会社で中小型株に強みを持っており、東京株式市場の上昇が追い風となっている。2日取引終了後に発表した18年3月期の決算は、売上高にあたる営業収益が132億2700万円(前期比48.5%増)、営業利益は65億6900万円(同2.1倍)と急拡大した。これを買い手掛かりに投機資金が流入した。

■ACCESS <4813>  1,165円  +37 円 (+3.3%)  本日終値
 ACCESS<4813>がマドを開けて3日続伸、上値追いが鮮明だ。同社は携帯電話向け閲覧ソフトなどを展開、電子書籍向けソフト開発なども手掛ける。あらゆるものをオンライン化するIoT時代が本格化するなか、これまでのクラウドコンピューティングで課題となっていたリアルタイムの情報処理で、エッジコンピューティングという分野が注目されている。そのなか同社はエッジコンピューティングにAIを搭載したトータルソリューション「NetFront EdgeAI」を開発し提供を開始、ビジネスパートナーであるディジタルメディアプロフェッショナル<3652>とともに注目を集めている。

■さくらインターネット <3778>  839円  +25 円 (+3.1%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が商い増勢のなか続伸、4月27日の戻り高値838円を上回るとともに26週移動平均線を上に抜き、戻り本番の様相を呈してきた。同社はホスティングサービスやクラウドサービスなどを主力にデータセンターを運営する。あらゆるものをネットでつなぐIoTの普及加速に伴い、最近ではクラウドコンピューティングとエッジコンピューティングの使い分けが重視されている。情報をリアルタイム処理する必要がある産業ロボットや自動運転分野では、これまでのクラウドに代わりエッジコンピューティングに活躍余地が大きい。そのなか、同社はエッジコンピューティングに概念が近いフォグコンピューティング分野に早くから取り組んでいることが注目されている。フォグコンピューティングの推進団体「OpenFog  Consortium」に加入しており、今後は同分野で先駆する強みが発揮されそうだ。

■ジョイフル本田 <3191>  3,865円  +110 円 (+2.9%)  本日終値
 2日、ジョイフル本田 <3191> が6月20日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年6月期第3四半期累計(17年7月-18年3月)の連結経常利益は前年同期比5.1%増の62.3億円に伸びて着地した。

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