【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸・2ヵ月半ぶりの高値、米株高でリスクオンの買い (4月27日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22466.66
高値 22495.56(14:49)
安値 22357.53(09:19)
大引け 22467.87(前日比 +148.26 、 +0.66% )
売買高 18億8212万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3144億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、2万2000円台半ばと約2ヵ月半ぶりの高値に
2.米株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに大幅上昇しリスクオンの流れ
3.日銀の金融政策決定会合は「現状維持」で不動産買われ銀行は売られる
4.個別は決算絡みで明暗分ける展開、値下がり銘柄数が値上がりを上回る
5.大型株の値動きも大きく、東証1部の売買代金は3兆3000億円強と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは238ドル高と大幅続伸した。米長期金利の低下が好感されたほか、好決算を発表したクレジットカードのビザやIT関連株などの上昇が指数を押し上げた。
東京市場では、買い優勢の展開となり日経平均株価は2万2000円台半ばまで水準を切り上げ、約2ヵ月半ぶりの高値水準で引けた。
27日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数が大きく上昇をみせたことで、リスクオンの流れが意識された。日経平均は寄り後にいったん伸び悩む動きを見せたが、前場後半から再び買いが厚くなり下値を切り上げる動きとなった。個別には大型株も値動きが大きくなり、決算発表に絡み明暗を分ける形になった。日銀の金融政策決定会合は「現状維持」だったが、事前に織り込みが進み、全体への影響は限られた。ただ、業種別には低金利環境の継続を好感し不動産セクターが高く、銀行セクターが安くなった。大型・中型・小型株指数いずれも上昇したが、値下がり銘柄数が1000を超え、値上がりを上回ったのが特徴的だった。東証1部の売買代金は3兆3000億円を超えるなど高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大きく買われたほか、キーエンス<6861>も値を飛ばした。任天堂<7974>が高く、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。アドバンテスト<6857>が値を飛ばし、京セラ<6971>の上げ足も目立った。サンヨーホームズ<1420>がストップ高配分となり、サイバーエージェント<4751>、ネットワンシステムズ<7518>なども急伸。アンリツ<6754>物色人気に。
半面、ファナック<6954>が急落、安川電機<6506>、アルプス電気<6770>が大きく値を下げ、ソニー<6758>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。ディスコ<6146>、アクセル<6730>が大幅安。クラリオン<6796>の下げも目を引く。日本ゼオン<4205>、日立金属<5486>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約164円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、日立建機 <6305> 、アルプス <6770> 、日東電 <6988> 、デンソー <6902> 。押し下げ効果は約124円。うち90円はファナック1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)不動産業、(3)石油石炭製品、(4)陸運業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)ゴム製品、(4)証券商品先物、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△サンヨーH <1420>
日本アジアG <3751> が1株1200円でTOBを実施。
△三菱総研 <3636>
第2四半期営業益37%増で通期計画進捗率78%。
△ファインデ <3649>
1-3月期(1Q)経常は83%増益で着地。
△野村総研 <4307>
2.93%を上限に自社株買いを実施。
△インフォコム <4348> [JQ]
今期経常は9%増で8期連続最高益、2円増配へ。
△合同鉄 <5410>
前期経常が上振れ着地、今期は2.3倍増益へ。
△アンリツ <6754>
今期税引き前は43%増益、2円増配へ。
△アドテスト <6857>
前期税引き前が上振れ着地・今期は43%増益へ。
△双信電機 <6938>
19年3月期営業益予想38%増で2円増配へ。
△ネットワン <7518>
今期経常は31%増益、4円増配へ。
▼海洋掘削 <1606>
前期最終を赤字拡大に下方修正。
▼セプテニHD <4293> [JQ]
非開示だった今期最終は46%減益、未定だった配当は1.2円減配。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サンヨーH <1420> 、(2)双信電機 <6938> 、(3)三菱総研 <3636> 、(4)合同鉄 <5410> 、(5)サイバー <4751> 、(6)ネットワン <7518> 、(7)アドテスト <6857> 、(8)京セラ <6971> 、(9)ファインデ <3649> 、(10)共英製鋼 <5440> 。
値下がり率上位10傑は(1)アクセル <6730> 、(2)ディスコ <6146> 、(3)デクセリ <4980> 、(4)日本トリム <6788> 、(5)菱鉛筆 <7976> 、(6)海洋掘削 <1606> 、(7)クラリオン <6796> 、(8)ニチイ学館 <9792> 、(9)TOWA <6315> 、(10)CKサンエツ <5757> 。
【大引け】
日経平均は前日比148.26円(0.66%)高の2万2467.87円。TOPIXは前日比5.10(0.29%)高の1777.23。出来高は概算で18億8212万株。東証1部の値上がり銘柄数は983、値下がり銘柄数は1019となった。日経ジャスダック平均は3945.57円(10.12円安)。
[2018年4月27日]
株探ニュース