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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ソフバンテク <日足> 「株探」多機能チャートより

■HEROZ <4382>  28,900円 (-6,100円、-17.4%)

 HEROZ <4382> [東証M]が続急落。20日に新規上場し、上場3日目の24日になって公開価格4500円の10.9倍にあたる4万9000円で初値を形成したが、その後はほぼ一方的に売られストップ安で取引を終了。25日も連続でストップ安となった。新規公開に伴い株式を取得した投資家による換金売りや公開価格から初値までの上昇による過熱感からの売りに加えて、初値からの下げ幅が大きくなっていることで、初値近辺で買った投資家による損失覚悟の売りも出たようだ。

■ソフバンテク <4726>  1,735円 (-139円、-7.4%)

 東証1部の下落率9位。ソフトバンク・テクノロジー <4726> が大幅続落し、年初来安値を更新。25日取引終了後発表した18年3月期業績が、売上高491億4000万円(前の期比2.2%減)、営業利益21億7600万円(同2.9%減)、純利益15億5600万円(同2.6%減)と減収減益だったことに加え、1-3月期営業利益が前年同期比16.9%減と足もとの業績が悪化していることが嫌気されたようだ。18年3月期は第2四半期以降、取り扱い商材の見直しで機器販売が減少傾向にあることに加え、採用の強化による人件費の増加で固定費が増加したことが利益を圧迫した。また、第4四半期に執行見込みだった公共ビジネス案件が次期にスライドした影響もあった。なお、19年3月期業績予想は、売上高520億円(前期比5.8%増)、営業利益25億円(同14.9%増)、純利益16億円(同2.8%増)と増収増益を見込む。クラウドビジネスで企業や官公庁からデータ活用について多くの引き合いを獲得しており、売り上げが伸長する見込み。また、外部パートナーとの関係性強化で安定的に開発リソースを確保することやAI活用で業務効率化を図ることで利益率が向上する見通し。また、同社はあわせて、発行済株式数の1.0%相当の20万株・4億円を上限とする自己株式取得の方針を発表した。取得期間は5月1日から来年3月31日まで。

■エムスリー <2413>  4,150円 (-285円、-6.4%)

 エムスリー <2413> が大幅3日続落。25日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想を発表し、売上高1133億5000万円(前期比20.0%増)、営業利益317億2000万円(同15.0%増)、純利益209億6000万円(同15.0%増)を見込むが、市場予想平均の営業利益373億円に届かないことから、失望感による売りが出たようだ。今期は、メディカルプラットフォーム事業で、「MR君」ファミリーなどの製薬会社向けマーケティング支援サービスや医療系広告代理店サービスなどの成長に加え、17年度に新規連結化した子会社の貢献を見込むほか、海外事業で製薬会社向けマーケティング支援サービス、調査サービスおよび医師向け転職支援サービスなどの各サービスが順調に拡大する見通し。また今年2月に新たに持ち分権を取得した米ウエーク・リサーチも寄与する見込みだ。なお、前期は期末一括配当11円を実施したが、今期配当は未定としている。なお、18年3月期決算は、売上高944億7100万円(前の期比20.9%増)、営業利益297億1300万円(同18.6%増)、純利益196億8400万円(同23.0%増)だった。

■スタンレー <6923>  3,905円 (-160円、-3.9%)

 スタンレー電気 <6923> が大幅続落。25日取引終了後、19年3月期業績予想を発表し、売上高4400億円(前期比0.5%減)、営業利益550億円(同3.4%増)、純利益395億円(同9.7%増)と増益を見込むが、市場予想平均の営業利益590億円に届かないことから、失望感による売りが出たようだ。売り上げは日本や中国で自動車用LEDヘッドランプが想定以上で推移した前期からほぼ横ばいとなるものの、生産工程や間接部門の徹底的なムダ取りによる生産革新活動を継続することで増益を確保する見通し。年間配当は前期比3円増配の48円を予定。なお、18年3月期業績は、売上高4421億6500万円(前の期比13.8%増)、営業利益531億6900万円(同25.7%増)、純利益360億800万円(同25.5%増)だった。また、同社はあわせて、5月9日予定で発行済み株式数の0.23%にあたる40万株の自社株を消却することを発表した。

■東洋紡 <3101>  2,108円 (-38円、-1.8%)

 東洋紡 <3101> が反落。25日の取引終了後、集計中の18年3月期連結業績予想について、売上高が従来予想の3400億円から3311億円(前の期比0.5%増)へ、営業利益が250億円から239億円(同2.4%増)へ、純利益が190億円から130億円(同37.7%増)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。超高透明ポリエステルフィルム「コスモシャイン SRF」が前の年に比べて販売は拡大したものの、計画に対しては未達に終わったほか、繊維事業で中東向け特化生地やスポーツ衣料製品の市況悪化が続いたことが要因。想定以上の原料価格高騰の影響が続いているため一部製品で値上げを実施したが、第2四半期でのGMP(医薬品などの製造および品質管理基準)対応費用の一括計上やスポーツ衣料製品の在庫処理に伴う費用計上をカバーするまでには至らなかった。なお、純利益は和解金など約74億円を特別損失として計上したため減少幅が大きくなった。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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