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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨシムラフード、Gunosy、ファーマライズなど

ヨシムラHD <日足> 「株探」多機能チャートより

ヨシムラフード<2884>:905円(-285円)
大幅反落。前日に前2月期の決算を発表している。営業利益は4.9億円で前期比0.2%増益、先に下方修正した水準で着地した。一方、今期は5.5億円で同12.3%増益の見通しとしている。今期は価格改定による利益率の向上なども想定されていた中、これまでの業績成長ペースと比較すると、伸び率は低いとの見方が優勢になっている。原材料価格上昇の影響などがあらためて意識される形にも。


Gunosy<6047>:1934円(-500円)
ストップ安。先週末に18年5月期の第3四半期決算を発表。累計営業利益は13.7億円で前年同期比26.2%増益となったが、12-2月期は同4.3%の減益となっており、足元の業績モメンタムの悪化を懸念した動きに。ユーザー獲得のためプロモーション施策を積極的に展開しており、広告宣伝費の負担が大きくなっているもよう。通期計画は22.1億円、前期比45.4%増益を据え置いているが、未達懸念が台頭する状況になっている。


ファーマライズ<2796>:771円(+100円)
ストップ高。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は約9.6億円で前年同期比3.5倍と大幅増益に。新規開設した調剤薬局やM&A効果などが寄与したほか、処方せんの枚数増加、処方せん単価の上昇などが大幅増益に貢献。通期計画約10.2億円に対する高い進捗率から、大幅上振れなどへの期待感が先行する形のようだ。上半期も高い増益率であったが、12-2月期は一段と増益率が拡大した。


SOU<9270>:6380円(+520円)
大幅続伸。18年8月期の第2四半期決算を発表している。17年9月-18年2月累計の営業利益は11.91億円で、決算説明資料によると前年同期比8.8倍となった。持ち物査定アプリ「miney(マイニー)」をリリースし、マネーフォワード<3994>と連携するなどして利益の確保に努めた。通期予想は前期比64.4%増の16.93億円で据え置いたが、進捗率は既に約70%に達していることから、上方修正への期待も広がっているようだ。


串カツ田中<3547>:3520円(-400円)
3日ぶり大幅反落。18年11月期の第1四半期(17年12月-18年2月)決算を発表している。営業利益は前年同期比9.3%増の0.59億円だった。新規出店で売上を順調に伸ばす一方、原材料価格や人件費などの上昇を背景に販管費が同40.0%増の8.64億円に膨らみ、利益を圧迫した。増益率は上期予想(同2.2%増の2.00億円)を上回ったが、決算を先取りする動きが見られるなど事前の期待は高かったようで、発表を受けて売りに押されている。


ヤマダ電機<9831>:601円(-55円)
大幅続落。先週末に業績予想の下方修正を発表。通期営業利益は従来予想の746億円から380億円、前期比34.4%減の水準に減額している。1-3月期は営業赤字に転落したもよう。第3四半期までの状況から下方修正は想定されていたものの、修正幅は想定を大幅に上回ったとみられる。在庫適正化に取り組んだことによる粗利益率の悪化が主因。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を格下げしたようだ。


大阪チタ<5726>:2240円(+249円)
大幅続伸で一時上昇率トップ。週末には米英仏がシリアに軍事攻撃を実施、シリア攻撃に反対するロシアと米国の関係悪化が懸念されている。一部では、ボーイングへのスポンジチタンの供給停止を報復措置としてロシアが検討などと報じられているようだ。こうしたなか、同社や東邦チタなど国内のチタンメーカーには、需要のシフトや需給ひっ迫による製品価格の上昇期待などが先行しているとみられる。

《ST》

 提供:フィスコ

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