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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:串カツ田中、SUMCO、ファストリ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■セントラル警備保障 <9740>  3,190円  +352 円 (+12.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 セントラル警備保障<9740>が急騰。同社は関東を地盤とする警備サービス会社でガードマン派遣による常駐警備主力ながら機械警備にも注力している。同社が12日取引終了後に発表した19年2月期業績予想は売上高が前期比11.7%増の600億円、営業利益が同45.4%増の25億2000万円と大幅な伸びを見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。また、前期配当については従来予想比2円増額の30円、また今期はさらに2円増配の32円を計画している。

■IDOM <7599>  851円  +58 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 中古車の買い取り・販売を手掛けるIDOM<7599>が急伸している。同社は12日取引終了後に、19年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを76億円(前期比12.1%増)としているほか、年間配当を前期比4円増配の11円としていることが好感されているようだ。売上高予想は2900億円(同5.0%増)。足もとで直営店の小売り台数が堅調に推移するなか、今期も新規出店を継続することで、全直営店の小売り台数が増加する見込みだとしている。

■串カツ田中 <3547>  3,920円  +230 円 (+6.2%)  11:30現在
 串カツ田中<3547>が大幅続伸。12日に6月1日から串カツ田中のほぼ全店約180店舗(立ち呑み3店舗を除く)で全席禁煙化または一部フロア分煙化すると発表したことが好感されている。一部の店舗や首都圏のみ全席禁煙としている居酒屋チェーンが多いなか、ほぼ全店で禁煙化するのは同社が初という。4月下旬から店舗でポスターによる告知を開始する。同社では現在、ほぼ全店全席で喫煙可能だが、一方で子ども連れ家族の顧客も多く、ターゲットとしても重要視するなかで、喫煙可の店内に違和感を覚える意見が多く上がっていた。これを受け、受動喫煙防止を促進することで、より多くの顧客に来店してもらうことを目的として、店舗禁煙化を決定した。

■コーナン商事 <7516>  2,664円  +126 円 (+5.0%)  11:30現在
 大阪地盤のホームセンター大手、コーナン商事 <7516> が続急伸。12日に発表した18年2月期の連結経常利益は前の期非連結比11.0%増の161億円で着地。続く19年2月期も前期比5.1%増の170億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期はホームセンターコーナン7店舗、建築専門店のコーナンプロ9店舗を出店する計画で、6期連続増収、4期連続増益を見込む。併せて、21年2月期に経常利益200億円を目指す中期経営計画を発表。PB商品の開発を強化し、売上構成比率を40%に引き上げ収益力を高めるほか、3年で50店舗をメドに出店を進める方針だ。

■島忠 <8184>  3,545円  +140 円 (+4.1%)  11:30現在
 島忠<8184>が大幅高、年初来高値を更新している。同社は首都圏を中心に展開するホームセンター大手で積極的な出店戦略の一方で管理コストの削減など合理化にも努め、18年8月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比36%増の103億1900万円予想と好調だ。同社が12日取引終了後に発表した18年8月期第2四半期累計(17年9月~18年2月)の単独決算では、売上高にあたる営業収益は714億5500万円(前年同期比1.7%減)と小幅減収だったものの、本業のもうけを示す営業利益は48億8500万円(同9.5%増)と2ケタ成長に近い伸びを示した。日用品などの価格見直しで利益率が改善しており、これを評価する形で買いが入った。信用取組は買い残が枯れた状態にあり、信用倍率は直近4月6日申し込み現在で0.55倍と需給関係も味方している。

■SUMCO <3436>  2,741円  +96 円 (+3.6%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が反発。半導体シリコンウエハーでは世界シェア2位。主力の300ミリウエハーを中心に世界的なメモリー需要拡大の恩恵を享受している。ここ、米国株市場主導で半導体関連株は調整ムードにあったが、目先はアプライドマテリアルズやインテル、エヌビディアなどの主力銘柄が切り返しに転じており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前日まで4日続伸と戻り足を強めている。これを受けて、東京市場でも同社株などに見直し機運が台頭している。

■日立造船 <7004>  555円  +12 円 (+2.2%)  11:30現在
 日立造船<7004>が3日ぶりに反発している。12日の取引終了後、100%子会社であるスイスの日立造船イノバ(HZI)が、スウェーデンの湿式メタン発酵施設を買収し、メタン発酵事業者としてスウェーデン市場に参入したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。スウェーデンのヨンショーピング市内の湿式メタン発酵施設・ガス充填設備JEBIO1を2月に買収し、今後2年間は同施設を運営し、その間に乾式メタン発酵技術であるコンパガスを用いたプラントを同市内に建設するという。建設予定のプラントでは、乾式メタン発酵槽2基により年間4万トンの有機性廃棄物(生ごみ・剪定枝など)を処理できるようになるとしている。なお、日立造船はメタン発酵事業の海外展開を進めており、新プラントが完成すればスカンディナビア地域で2施設目となる。

■朝日インテック <7747>  4,150円  +70 円 (+1.7%)  11:30現在
 朝日インテック<7747>は4日ぶりに反発。12日の取引終了後、主力製品であるPTCAガイドワイヤーの米国への販売について、7月1日から直接販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同社は現在、PTCAガイドワイヤーの米国市場への販売について、これまで米アボット・ラボラトリーズ社を通じて販売を行っていたが、契約が18年6月30日に満了することに伴い、アサヒインテック米子会社が直接販売を行うことになるという。アサヒインテックでは既に、貫通カテーテルやペリフェラルガイドワイヤーについては直接販売を行っているが、PTCAガイドワイヤーは同じ循環器系の医師が治療を行うため、既存の直接販売体制を生かして、販売を行うことが可能としている。なお、18年6月期業績への影響は軽微としている。

■ファーストリテイリング <9983>  47,530円  +630 円 (+1.3%)  11:30現在
 12日、ファーストリテイリング <9983> が決算を発表。18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の連結税引き前利益が前年同期比11.9%増の1651億円に伸びて着地したことが買い材料視された。海外ユニクロ事業が収益を牽引した。中国や韓国などで冬物商品が大きく伸びたほか、米国では商品構成を見直し赤字が大幅に縮小した。また、国内事業も防寒衣料の好調を背景に既存店売上高が8.4%増収を達成。値引き販売の抑制による採算改善なども利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の2000億円→2170億円に8.5%上方修正。増益率が3.4%増→12.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の350円→400円(前期は350円)に増額修正したことも支援材料となった。

■フィル・カンパニー <3267>  6,950円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 12日、フィル・カンパニー <3267> [東証M]が18年11月期上期(17年12月-18年5月)の連結経常利益を従来予想の3500万円→9500万円に2.7倍上方修正。増益率が29.6%増→3.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。コインパーキング上部の空きスペースを活用した空中店舗フィル・パーク事業で、投資家向け販売用不動産の売上が計画を大きく上回ることが寄与。土地オーナー向け案件の工事原価低減に加え、販管費の抑制なども利益を押し上げる。

■ディップ <2379>  2,791円  -474 円 (-14.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ディップ<2379>が急落し年初来安値を更新している。12日の取引終了後に発表した19年2月期連結業績予想は、売上高423億6000万円(前期比11.3%増)、営業利益116億3000万円(同7.7%増)、純利益79億6000万円(同5.7%増)と増収増益を見込むものの、市場予想平均の営業利益135億円前後に届かないことから、失望売りが出ているようだ。求人需要の高まりを受けてアルバイト・派遣求人市場の市場拡大が見込まれることから、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員の求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこねっと」ともに伸長が期待できる。また、前期に収益が好転した「ナースではたらこ」も改善基調が続くとみられ、これらが業績押し上げに貢献する。一方、テレビCFやWEB広告などによる広告宣伝投資も継続する予定で、利益の伸びを抑える見通し。なお、年間配当は前期比2円増の45円を予定している。18年2月期決算は、売上高380億6200万円、営業利益107億9900万円、純利益75億3100万円だった。なお、18年2月期から連結決算に移行したため、前の期との比較はない。

■明光ネット <4668>  1,228円  -68 円 (-5.3%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 12日に決算を発表。「上期経常が42%減益で着地・12-2月期も47%減益」が嫌気された。明光ネットワークジャパン <4668> が4月12日大引け後(16:30)に決算を発表。18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比41.7%減の12.6億円に落ち込み、通期計画の21億円に対する進捗率は5年平均の64.4%を下回る60.0%にとどまった。
  ⇒⇒明光ネットの詳しい業績推移表を見る

■リーバイス <9836>  353円  +80 円 (+29.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 12日、リーバイ・ストラウス ジャパン <9836> [JQ]が決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の経常利益(非連結)が前年同期比5.8倍の3.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。小売店の冬物商戦で新商品が好調だったうえ、昨年開店した大阪の旗艦店をはじめ直営店も伸長したことが寄与。利益率の高い商品の販売増加で採算も向上した。通期計画の2億円をすでに70%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 リーバイス <9836>  353円  +80 円 (+29.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 エディア <3935>  971円  -300 円 (-23.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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