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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米中貿易摩擦への警戒感根強く主力株に売り (4月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21633.73
高値  21742.84(13:38)
安値  21550.42(10:17)
大引け 21567.52(前日比 -77.90 、 -0.36% )

売買高  14億6938万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6577億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、前引けはプラス圏も後場終盤に売り直される
 2.米中貿易摩擦への警戒感くすぶり、主力輸出株などに冴えない展開続く
 3.ドル円相場も前日より円安水準ながら、荒い値動きでポジティブ視されず
 4.主力輸出株の上値重い一方で小売、建設など内需系銘柄が相対的に強い
 5.値下がり銘柄数が値上がりの倍、売買代金は3日連続で2兆6000億円台

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは240ドル高と3日続伸。米中貿易摩擦への懸念が薄らいだほか、本格化する18年1-3月期決算への期待から買いが優勢となった。

 東京市場では、方向感の定まらない展開となった。朝方は売りに押されたが日経平均株価の前引けは小幅プラス圏。しかし、後場終盤に売り直され、3日ぶりに反落した。

 6日の東京市場は、米国株市場でNYダウが240ドル高と3日続伸したことを受けリスク選好ムードとなることが予想されたが、日経平均は前日比マイナスでスタート。その後も買いの勢いは弱く下値を探る展開となった。米中貿易摩擦に対する警戒感は根強く、外国為替市場でも前日より円安水準にあるとはいえ、荒い値動きで主力輸出株への買い手控え感は拭えない。売り圧力も乏しく前引け時点では小幅プラス圏に浮上したが、後場も方向感は定まらず後半軟化、さらに引け際に一段安となった。業種別では石油関連のほか、小売、建設などの内需系銘柄が相対的に強さを発揮。一方、電機や機械セクターは売りに押されるものが目立った。東証1部の値下がり銘柄数は1350を超え、値上がり数の2倍以上だった。売買代金は前日をやや上回り、3日続けて2兆6000億円台をこなした。

 個別では、武田薬品工業<4502>が売られ、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>も安い。安川電機<6506>、日本電産<6594>も冴えない。トーセ<4728>が急落となったほか、不二越<6474>、トーセイ<8923>も大きく値を下げた。日本トムソン<6480>、ラウンドワン<4680>、アルテック<9972>などの下げも目立った。ヴィンクス<3784>も利益確定売りに押された。
 半面、レノバ<9519>、マネックスグループ<8698>がストップ高に買われたほか、イー・ガーディアン<6050>も値を飛ばした。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が上昇、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も買いが優勢だった。メンバーズ<2130>が大幅高、北の達人コーポレーション<2930>も連騰が続いている。クリーク・アンド・リバー社<4763>なども大きく水準を切り上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、第一三共 <4568> 、セブン&アイ <3382> 、ソフトバンク <9984> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は信越化 <4063> 、武田 <4502> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約46円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)小売業、(4)建設業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)倉庫運輸関連、(5)機械。

■個別材料株

△ダイセキS <1712>
 今期経常は7%増益へ。
△フロンテオ <2158> [東証M]
 横浜銀行が新卒採用選考に「KIBIT」活用。
△雪印メグ <2270>
 家庭用チーズを5月から値上げ。
△あみやき <2753>
 岩井コスモ証券が目標株価を6600円に引き上げ。
△セブン&アイ <3382>
 今期経常は5%増で8期連続最高益、5円増配へ。
△C&R <4763>
 19年2月期業績は営業利益8.0%増見込む。
△瑞光 <6279> [東証2]
 今期経常は2.6倍増益、10円増配へ。
△放電精密 <6469> [JQ]
 今期経常は2.1倍増で6期ぶり最高益、7円増配へ。
△レノバ <9519>
 1→2の株式分割を実施。
△ダイセキ <9793>
 今期経常は3%増で2期連続最高益更新へ。

▼トーセ <4728>
 今期経常を一転50%減益に下方修正。
▼不二越 <6474>
 12-2月期(1Q)経常は微増益も対上期進捗は過去平均を下回る。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レノバ <9519> 、(2)マネックスG <8698> 、(3)イーガーディ <6050> 、(4)ダイセキS <1712> 、(5)グロブライド <7990> 、(6)セレス <3696> 、(7)メンバーズ <2130> 、(8)モバファク <3912> 、(9)北の達人 <2930> 、(10)ノーリツ鋼機 <7744> 。
 値下がり率上位10傑は(1)トーセ <4728> 、(2)不二越 <6474> 、(3)トーセイ <8923> 、(4)シンニッタン <6319> 、(5)サンエー <2659> 、(6)東亜DKK <6848> 、(7)DIT <3916> 、(8)ファルコHD <4671> 、(9)enish <3667> 、(10)シンクロ <3963> 。

【大引け】

 日経平均は前日比77.90円(0.36%)安の2万1567.52円。TOPIXは前日比5.31(0.31%)安の1719.30。出来高は概算で14億6938万株。東証1部の値上がり銘柄数は661、値下がり銘柄数は1354となった。日経ジャスダック平均は3983.39円(13.53円安)。

[2018年4月6日]

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