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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、イーガーディ、北の達人

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■レノバ <9519>  2,895円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 5日、レノバ <9519> が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に発表した18年5月期第3四半期累計(17年6月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比0.5%減の18.4億円だった。

■イー・ガーディアン <6050>  4,460円  +550 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 イー・ガーディアン<6050>が大幅高で3月15日の実質上場来高値4270円を更新した。同社はSNSの投稿監視を主力とするほか、スマートフォンゲーム市場の拡大を背景に問い合わせ代行事業なども手掛け、収益に貢献している。人間の知見と人工知能(AI)を活用した効率性を駆使して業界他社の追随を許さないハイクオリティなサービスを展開しておりマーケットの評価は高い。ここ数年来業績は飛躍的に伸びている。株価も2016年の年初は400円台で、時価はテンバガー(10倍化)を実現しており、AI関連株のなかでも出世頭といえる。

■FRONTEO <2158>  948円  +100 円 (+11.8%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が大幅反発。独立系で米国での訴訟支援が主力業務とするが、人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を活用したビッグデータ解析事業への展開が同社の特長となっている。5日取引終了後、横浜銀行が新卒採用選考に「KIBIT」を活用することを発表、これを手掛かり材料に短期資金の買いを誘導した。

■北の達人 <2930>  964円  +67 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 北の達人コーポレーション<2930>の上げ足が止まらない。株価は遂に10連騰、きょうの高値まで上昇率は35%に達した。健康食品や化粧品の通販を展開。製造は外部委託ながら自社で企画しており、“顧客に気に入ってもらえるものしか作らず、売らず”をコンセプトとしている。クオリティの高さを背景にリピーターが多く、同社の業績を支えている。独自のマーケットデータベースによる分析で経営の効率化にも余念がない。4ケタ大台乗せから上場来高値1021.7円(分割修正値)クリアを視界に捉えている。

■薬王堂 <3385>  4,075円  +215 円 (+5.6%)  本日終値
 薬王堂<3385>は朝安の後、切り返した。5日取引終了後に発表した19年2月期業績予想で、売上高930億円(前期比11.9%増)、営業利益37億8000万円(同7.1%増)、純利益29億4000万円(同0.7%増)と4期連続での最高益を見込むことが好感された。また、同日発表した3月の月次営業速報の既存店売上高が前年同月比4.6%増と好調だった。今期は、日常生活に密着した品揃えの充実と低価格商品の販売強化を図りながら、「小商圏バラエティ型コンビニエンス・ドラッグストア」の新規出店27店舗を計画し、東北エリアのドミナント化を進めていく方針。また、セルフ健康チェックなどの新たな取り組みにより、地域の顧客の健康増進への貢献と、集積データを活用した新サービスの実現に取り組んでいく考え。なお、18年2月期の業績は、売上高831億円(前の期比10.9%増)、営業利益35億2700万円(同10.8%増)、純利益29億1800万円(同25.0%増)だった。前期はドラッグストア合計20店舗を新規出店した。

■神戸天然物化学 <6568>  4,760円  +245 円 (+5.4%)  本日終値
 神戸天然物化学<6568>は大幅続伸。同社は3月15日に、東証マザーズに上場したばかりのニューフェース。医薬分野や情報電子分野向けの有機化学品の製造受託が主な事業。顧客が製品開発や製造販売のために行う研究や開発、生産に必要とされる中間体や原料を供給するほか、基礎研究から商業生産まで幅広く研究・製造を支援している。従来は、研究開発受託先に向けてのサンプル提供が主だったが、今後は量産も受託する計画で、ボリュームが一気に拡大する見通し。そのための、設備投資を今後2年間で総額44億円と、足もとの売上規模と比べても非常に大きな金額を予定している。この量産設備の稼働率が向上することで、売上高の大幅な伸びが期待できる。従来の液晶・有機EL・カーボンナノチューブなど電子材料向けの開発・量産に注力しつつ、新たな成長ドライバーは次世代の医薬品となる。特に核酸医薬品の原料製造に注力していく。

■雪印メグミルク <2270>  3,130円  +149 円 (+5.0%)  本日終値
 5日、雪印メグミルク <2270> が家庭用チーズの価格を5月1日出荷分から引き上げると発表したことが買い材料視された。酪農家の減少を背景としたチーズ向け原料乳価格の引き上げを受け、プロセスチーズ35品とナチュラルチーズ24品を4.3~17.2%値上げする。また、ナチュラルチーズ3品の容量を14.3%減らし実質値上げを行う。発表を受けて、値上げによる利益率改善に期待する買いが向かった。

■ジンズ <3046>  6,120円  +290 円 (+5.0%)  本日終値
 ジンズ<3046>は大幅反発し年初来高値を更新。同社は5日の取引終了後、18年8月期の連結業績予想について、売上高を553億6000万円から544億4400万円(前期比7.9%増)へ、営業利益を66億円から61億7700万円(同14.3%増)へ、純利益を38億円から33億3400万円(同20.5%増)へそれぞれ下方修正した。国内アイウエア事業で、昨年9月に発売した秋冬物の新作「JINS×TIME」シリーズの販売不振などに伴い一式単価が想定を下回ったことが要因。また、通販サイトや中古市場の台頭などを受けて、雑貨事業が苦戦していることも響いた。同時に、3月度の月次売上状況(速報)を発表しており、既存店売上高は前年同月比10.1%増と3カ月連続で前年実績を上回った。花粉の飛散がピークを迎えたことを受けて、「JINS 花粉CUT MOIST」をはじめとした花粉対策用商品が好調に推移したほか、3月22日に発売した1本で簡単にメガネにもサングラスにもなるアイウエア「JINS Switch(ジンズ・スイッチ)」が好評だったことが寄与している。

■アウトソーシング <2427>  2,004円  +92 円 (+4.8%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が反発。同社は製造系および技術系人材派遣を展開し、海外でのM&A戦略により子会社が業績に貢献している。レオス・キャピタルワークスが5日付で財務省に提出した大量保有報告で、レオスが同社株を保有する比率が新たに5%を超えたことが判明し、これが株価を刺激する格好となった。

■第一三共 <4568>  3,732円  +169 円 (+4.7%)  本日終値
 第一三共<4568>が3日続伸。同社は5日、米ダーウィンヘルスが保有するバイオインフォマティクス技術を用いて、新規がん治療薬の標的になる物質を探し出す共同研究を始めると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は特定のがん種について、ダーウィンヘルスの技術を用いて標的候補の探索・評価・検証を行い、第一三共はダーウィンヘルスに対し契約一時金および各種マイルストン、販売ロイヤルティーを支払うとしている。

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