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【市況】3日の米国市場ダイジェスト:NYダウは389ドル高、ハイテク株に買いが広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは389ドル高、ハイテク株に買いが広がる

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は389.17ドル高の24033.36、ナスダックは71.16ポイント高の6941.28で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感が広がるなか、寄付き後は揉み合う展開となったものの、前日に売り込まれたハイテク株に買い戻しの動きが広がったほか、3月新車販売台数が好調となり、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、「モデル3」の1-3月期生産が1万台弱となったことを発表、週間5000台の6月末生産目標を維持したほか、資金調達の予定が無いことに言及し、上昇。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード(F)は、3月新車販売台数が前年同期比で増加し、堅調推移。半導体のエヌビディア(NVDA)は、バンクオブアメリカ・メリルリンチによって投資推奨リストに追加され、買われた。一方で、英衛星テレビ大手スカイの未保有株の買収を狙う、メディアの21世紀フォックス(FOX)は、英当局からの承認を取り付けるためにニュース専門放送局のスカイ・ニュースをエンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)に売却するか、または運営資金と15年間の経営の独立性を保証する譲歩案を提示したものの売られた。

本日、ニューヨーク証券取引所に上場した楽曲配信大手のスポティファイ(SPOT)は、投資銀行などを幹事として起用しない異例の直接上場を行い、参照価格の132ドルを13%近い上昇となった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米国株反発を好感してドル買い強まる

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円20銭から106円66銭まで上昇し、106円63銭で引けた。貿易戦争に関する懸念は一服したことから、米国株式相場の回復で投資家心理は改善した。米債利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが再燃した。ユーロ・ドルは、1.2315ドルから1.2254ドルまで下落し、1.2270ドルで引けた。ユーロ・円は、米ドル高・円安の相場展開に連れて130円38銭から130円88銭まで上昇した。リスク選好の円売りが再燃した。ポンド・ドルは、1.4032ドルから1.4077ドルまで上昇した。予想を上回ったインフレ率を受けたポンド買いが続いた。ドル・スイスは、0.9557フランから0.9597フランまで上昇した。


■NY原油:反発で63.51ドル、米国株反発を期待した買いが入る

NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:63.51 ↑0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.50ドルの63.51ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時63.86ドルまで買われた。米中貿易摩擦に対する市場の警戒感は消えていないが、米国株の反発を期待した買いが入ったことが要因。短期筋などの買いがやや活発となった。ただし、63ドル台後半では原油在庫はやや増加するとの見方や米ドル高を受けて利食い売りが観測された。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.59ドル +0.28ドル(+0.96%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.17ドル +0.45ドル(+0.85%)
ゴールドマン・サックス(GS)250.58ドル +3.23ドル(+1.31%)
インテル(INTC)      49.75ドル +0.83ドル(+1.70%)
アップル(AAPL)      168.39ドル +1.71ドル(+1.03%)
アルファベット(GOOG)   1013.41ドル +6.94ドル(+0.69%)
フェイスブック(FB)    156.11ドル +0.72ドル(+0.46%)
キャタピラー(CAT)     145.06ドル +1.17ドル(+0.81%)
アルコア(AA)       45.35ドル +1.01ドル(+2.28%)
ウォルマート(WMT)     86.80ドル +1.25ドル(+1.46%)
スプリント(S)       4.96ドル +0.11ドル(+2.27%)

《HT》

 提供:フィスコ

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