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【注目】前週末16日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより

■三井ハイテク <6966>  1,655円 (-368円、-18.2%)

 東証1部の下落率トップ。三井ハイテック <6966> は大幅反落。同社は15日取引終了後、19年1月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は870億円(前期比10.5%増)、営業利益は15億円(同30.0%減)、最終利益は10億円(同47.5%減)を見込んでいる。需要の増加が予想される車載向けや環境対応製品、情報端末向け製品に対応するための供給拡大に向けて、先行投資費用が増加するために減益になるとしている。また、年間配当は8円(前期は16円)への減配を予想する。 同社は同時に、発行済株式総数の0.91%にあたる 35万株、取得総額6億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は3月16日から4月12日。

■アカツキ <3932>  5,810円 (-360円、-5.8%)

 東証1部の下落率9位。アカツキ <3932> が大幅反落。15日の取引終了後、未開示としていた18年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高210億円(前期比81.9%増)、営業利益100億円(同2.1倍)、最終利益50億円(同51.9%増)と大幅増益予想としたが、営業利益で108億円前後を見込んでいた市場予想に届かないことから、失望感が強まったようだ。モバイルゲームの既存タイトルが堅調に推移した。一方で、新規ゲーム開発のさらなる強化やライブエクスペリエンス事業の成長に向けた積極的な投資のほか、新規事業や採用の強化などによる追加投資はあったが、売上高の増加で吸収した。なお、最終利益は回収可能価額を保守的に見込んだことによる関係会社にかかるのれんや、モバイルゲーム事業にかかるソフトウエアを対象とした減損損失、投資有価証券評価損などを考慮し、増益幅が縮小した。

■東京エレク <8035>  21,885円 (-310円、-1.4%)

 東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置関連が安い。前日の米国株市場ではNYダウが4日ぶり反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は3日続落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら軟調だった。3月初旬から中旬にかけて半導体製造装置関連は戻り足を強めていたが、目先は上昇一服、外国為替市場で円高が進んでいることもあって、利益確定の売りが再び優勢となった。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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