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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):バロック、山陽鋼、ヤーマン

バロック <日足> 「株探」多機能チャートより
■バロック <3548>  1,051円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 15日、バロックジャパンリミテッド <3548> が決算を発表。18年1月期の連結経常利益は前の期比52.5%減の25.5億円に落ち込んだものの、続く19年1月期は前期比87.0%増の47.8億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は国内でショッピングセンター向けに展開するブランドが苦戦したほか、人件費や広告費が増加し、大幅減益に沈んだ。今期はポイント会員アプリを活用した販促活動や通販サイトの改善、不採算店の退店などで国内事業の回復を目指す。また、海外事業は40店舗程度の出店を計画する中国を中心に業績拡大を見込む。

■山陽特殊製鋼 <5481>  2,744円  +351 円 (+14.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 山陽特殊製鋼 <5481> が続急騰。15日、筆頭株主の新日鐵住金 <5401> が19年3月をメドに同社を子会社化することについて検討を開始すると発表したことが買い材料視された。同社は自動車・産業機械などに使われる特殊鋼の専業メーカー。新日鉄住金は欧州の大手特殊鋼電炉メーカー、スウェーデンOvako社を買収することも明らかにしており、同社との連携も検討していく構えだ。なお、新日鉄住金の子会社となった後も、上場を維持する予定としている。

■CKサンエツ <5757>  5,510円  +540 円 (+10.9%)  本日終値
 15日、東証がCKサンエツ <5757> [東証2]を3月22日付で市場1部へ指定替えすると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同日、同社は東証1部指定記念配当10円と、業績好調による普通配当20円を上積みする形で、18年3月期の年間配当を従来計画の30円→60円(前期は25円)に大幅増額修正した。権利確定日を27日に控え、配当取りを狙う買いなども入ったようだ。

■力の源ホールディングス <3561>  2,181円  +157 円 (+7.8%)  本日終値
 15日、東証が力の源ホールディングス <3561> [東証M]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■モリト <9837>  1,050円  +70 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 モリト<9837>が5連騰。15日の取引終了後、マリンレジャーやスノーボード用品などの販売を行うマニューバーライン(大阪市東住吉区)が発行する全株式(普通株式、種類株式)を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。既存の事業領域内またはその周辺領域内でM&Aを検討していたモリトと、後継者不在という問題を抱えていたマニューバーラインの双方の思惑が合致したことから、子会社化に至ったという。また、今回の子会社化により、マニューバーラインが仕入販売を行っている商品に使用されている他社製付属品を、モリトのコア商品であるハトメ・ホック・マジックテープなどの金属や樹脂、繊維付属品への切り替えや、互いの販路での販売機会の増加なども期待されているという。なお、取得価額は35億円強。また、18年11月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■ヤーマン <6630>  2,238円  +139 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 家庭用美容家電や健康機器のヤーマン<6630>が4日続伸。同社は14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年5月~18年1月)の連結決算が、売上高175億9700万円(前年同期比18.4%増)、営業利益45億8300万円(同59.6%増)、純利益28億7900万円(同55.2%増)と6割近い大幅営業増益となったことが引き続き好感された。インバウンド需要を追い風に、自社開発製品の「RFボーテシリーズ」(ラジオ波を使った美顔器)が引き続き好調に推移した。また、中国向け販売が好調を維持したことに加えて、韓国向け販売を開始した海外部門も大幅に伸長し、業績拡大を牽引した。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  3,330円  +145 円 (+4.6%)  本日終値
 ニッポン高度紙工業<3891>が7連騰。コンデンサー用のセパレーターで世界シェア推定6割超と断トツの実力を持ち、エレクトロニクス化が進む車載向けで高水準の重要を捉えている。また、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが強まるなかで、リチウムイオン電池需要が強く喚起されているが、同社は2次電池用セパレーターで高実績を有している点も注目されている。18年3月期営業利益は前期比約3倍の15億円と高変化を見込むが、第3四半期時点で15億2100万円と既に通期計画を超過しており、さらに大きく上振れての着地が有力視されている。

■SGホールディングス <9143>  2,140円  +90 円 (+4.4%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が急反発。3月に入り下値模索の展開を強めていたが、足もと売り物が枯れたところに、機関投資家とみられる断続的な大口買いが流入し戻り足急となっている。子会社で業界シェア2位の佐川急便を核に宅配便事業を展開。資本関係の厚い日立物流<9086>と来年4月に経営統合する方向で協議を進めている。18年3月期営業利益は前期比23%増の610億円を見込むが、宅配の値上げ効果などで利益が上乗せされる可能性がある。

■エボラブルアジア <6191>  2,295円  +91 円 (+4.1%)  本日終値
 エボラブルアジア<6191>が5日続伸。15日の取引終了後に発表した2月度の取扱高が48憶3589万円となり、前年同月比63%増と高水準の伸びが続いていることが好感された。また、今期の累計取扱高は215億9842万円で前期比77%増となったとしている。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,600円  +60 円 (+3.9%)  本日終値
 15日、長谷工コーポレーション <1808> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の950億円→1000億円に5.3%上方修正。増益率が6.9%増→12.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。不動産売上が増加することに加え、マンション建築工事の採算が上向くことも利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。

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