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【市況】ハイテク株の底堅さを見極め/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日の日本株市場は売り先行の展開となろうが、25日線辺りでの底堅さも意識されそうだ。14日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念からNYダウは248ドル安となり、25日線を割り込んできている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の21555円。円相場は1ドル106円30銭台での推移となるなか、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。

 ただし、トランプ米政権が中国からの輸入品のうち最大600億ドルに相当する製品に関税を課すことを計画していることについては織り込み済みであり、改めて売り直される流れにはなり難い。先物主導によるインデックス売買による値がさ株に振らされる格好となろうが、期末要因からの買戻しも意識されるため、下値の堅さが意識されやすいだろう。

 また、ナスダックは続落となったが、SOX指数は小幅ながらも上昇と、米ハイテク株の底堅さがみられている。東エレク<8035>等の底堅さがみられてくるようだと、日経平均も下げ渋る展開が意識されやすいだろう。その他、昨日は中小型株の一角への物色が目立っていた。日経平均がこう着のなか、政治リスク等を避ける流れもあり、業績のほか、格上げ等を手掛かりとした個別物色ではあるが、値ごろ感からの水準訂正の動きに期待。また、調整が長かった銘柄等へは値幅取り狙いが意識されそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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