市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニチダイ、カナモト、ジェイエイシ

ニチダイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチダイ <6467>  3,400円  +355 円 (+11.7%)  11:30現在
 9日、東証が12日売買分からニチダイ <6467> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■カナモト <9678>  3,700円  +360 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 9日、カナモト <9678> が決算を発表。18年10月期第1四半期(17年11月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比14.3%増の55.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の建設機械レンタルの収益が拡大したことが寄与。東北地区の復興需要は減少したものの、底堅い公共投資や民間設備投資の増加を背景に受注を伸ばした。上期計画の92.7億円に対する進捗率は59.8%に達し、5年平均の54.3%も上回った。

■ジェイエイシ <2124>  2,379円  +198 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 JAC Recruitment<2124>が急反発。東海東京調査センターが9日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2090円から2700円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、同社が求人企業、登録者両方を一人のコンサルタントが担当する「両面型」のビジネスモデルを導入したことで、求人企業のニーズに迅速かつ正確に応えるとともに、中高額年収帯の人材紹介が可能となっている点を評価。18年12月期業績は会社計画の売上高184億9600万円(前年比15.3%増)、営業利益55億5200万円(同4.6%増)に対して、売上高187億円、営業利益58億円と上振れを予想しており、コンサルタントの増強、育成によるスキル向上などが寄与すると見込んでいる。

■鳥貴族 <3193>  3,105円  +237 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 鳥貴族<3193>大幅続伸。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年8月~18年1月)単独決算が、売上高165億900万円(前年同期比18.5%増)、営業利益8億9100万円(同51.0%増)、純利益5億4700万円(同30.9%増)と大幅増益だったことが好感されている。関東地方における記録的な長雨や昨年10月に2週続けて週末に台風が上陸したこと、さらに1月の関東地方の豪雪の影響などで既存店売上高は前年同期比0.1%減となったが、一方で、関東圏や東海圏を中心に43店舗の新規出店を行ったことが寄与。また、昨年10月に全品統一のメニュー価格を280円から298円に値上げしたほか、タッチパネルの導入などで人件費を抑制したことも貢献した。なお、18年7月期通期業績予想は、売上高369億3900万円(前期比25.9%増)、営業利益23億6300万円(同62.2%増)、純利益13億3900万円(同38.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■綿半ホールディングス <3199>  3,915円  +260 円 (+7.1%)  11:30現在
 綿半ホールディングス<3199>が大幅反発している。前週末9日の取引終了後に発表した2月度の月次動向で、スーパーセンター事業の既存店売上高が前年同月比1.2%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。12月から日用品や食品など800品をさらに値下げしてEDLP戦略をさらに推進したことに加えて、産地直接仕入れの拡大など生鮮食品の品質・鮮度向上に取り組んだことが奏功した。また、綿半Jマート店舗への食品導入による客単価の向上や、国分寺店・東村山店のスーパーセンター化も寄与した。なお、全店売上高は12月末に三鷹店を閉店した影響で、同3.7%減となった。

■ツガミ <6101>  1,409円  +81 円 (+6.1%)  11:30現在
 ツガミ<6101>、オークマ<6103>、DMG森精機<6141>など工作機械株が軒並み高に買われている。ここ世界的な景気回復への懸念から設備投資関連株に売り圧力が顕在化し、工作機械セクターも3月初旬に下値模索の展開を強いられるものが多かった。しかし、先物を絡めた需給先行の売りが目立っていた部分もあり、目先は全体相場買い戻しによる浮揚効果が働いている。注目された2月の米雇用統計は市場コンセンサスを上回る好調だったことで、景気拡大を背景とした企業の設投需要増大に対する投資家の期待感も再び高まった。

■シグマクシス <6088>  1,880円  +80 円 (+4.4%)  11:30現在
 シグマクシス<6088>が大幅続伸、株価は上昇基調を鮮明としており昨年来高値を更新した。同社は戦略立案やシステム開発、業務効率化など一貫した支援業務を手掛ける経営コンサルティング会社で、三菱商事<8058>が同社株の約3分の1の株式を保有する。人工知能(AI)を駆使したデジタルサービスなどのノウハウが特長で幅広く業界のニーズを取り込むことに成功している。ここにきてAI関連株が相次いで人気化する流れとなっており、同社はこの流れに乗っている。18年3月期連結営業利益は前年同期比25%増の9億5000万円~10億5000万円のレンジ予想だが、進捗率から上限で着地する可能性がある。

■三谷セキサン <5273>  2,321円  +74 円 (+3.3%)  11:30現在
 9日、三谷セキサン <5273> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.49%にあたる10万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月12日から3月23日まで。

■旭硝子 <5201>  4,430円  +140 円 (+3.3%)  11:30現在
 9日、旭硝子 <5201> が発行済み株式数の1.36%にあたる319万9600株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月30日。

■東京エレクトロン <8035>  22,185円  +655 円 (+3.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が寄り付きカイ気配スタートで大幅高となったほか、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置株が軒並み上昇した。米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇が際立っており、前週末に史上最高値を更新。この背景には半導体需要の拡大を背景とした関連銘柄の上値追いがある。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前週末に2001年以来の最高値を更新、半導体装置大手のアプライドマテリアルズが3.8%の上昇を示すなど全体を牽引している。この流れが東京市場にも波及した。また、足もとの為替が1ドル=107円近辺まで円安に振れていることもポジティブに働いている。

■新電元工業 <6844>  8,020円  +230 円 (+3.0%)  11:30現在
 新電元工業<6844>が反発している。きょう付の日刊工業新聞で「タイで車載用パワー半導体の生産を拡大する」と報じられており、増産効果による業績への貢献を期待した買いが入っている。記事によると、タイ工場3棟のうち1棟で新たに半導体の生産を始め、21年までに年間生産量を現状比で4割増やすという。自動車の電子化で1台あたりに搭載される電子制御ユニット(ECU)が増えていることから、受注増に対応するのが狙いだという。また、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)など電動車向けの新規需要も取り込むとしている。

■養命酒製造 <2540>  2,328円  +54 円 (+2.4%)  11:30現在
 養命酒製造<2540>が続伸、前週末9日の取引終了後、18年3月期の単独業績予想について、最終利益を7億円から15億8000万円(前期比15.5%増)へ上方修正したことが好感されている。埼玉県鶴ヶ島市の土地を譲渡したことに伴い、固定資産譲渡益14億5500万円を特別利益として計上することが要因という。なお、昨年6月の改正酒税法の施行に伴い店頭における販売価格が上昇したことの影響で、国内「養命酒」の売り上げが減少しているため、売上高は114億6000万円から106億8000万円(同13.0%減)へ、営業利益は7億円から4億6000万円(同72.2%減)へ下方修正している。

■出光興産 <5019>  4,150円  +95 円 (+2.3%)  11:30現在
 出光興産<5019>が反発、4200円を上限としたボックスもみ合い圏からの離脱の兆しをみせている。同社は9日取引終了後、豪州燃料油販売会社のトリニティー社を買収(株式を100%取得)したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。買収金額は非開示ながら、トリニティーは豪州で軽油やガソリンなどを年15万キロリットル販売、売上高は約2億豪ドルに達しており、今回の買収に伴う業容拡大効果を材料視する買いを呼び込んでいる。

■キッコーマン <2801>  4,320円  +90 円 (+2.1%)  11:30現在
 キッコーマン<2801>が6日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価5000円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、同社の海外事業は今後、北米の安定成長に加えて、欧州の収益貢献が急速に高まると想定。海外事業のトップライン成長と国内事業の収益性改善による連続最高利益の更新が見込めるとして、20年3月期に営業利益400億円を突破し、22年3月期には500億円に到達すると予想している。

■東日システム <3316>  4,430円  +700 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 9日、東京日産コンピュータシステム <3316> [JQ]が4月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アールエイジ <3248>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 9日、アールエイジ <3248> [東証2]が決算を発表。18年10月期第1四半期(17年11月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比4.0倍の2.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。不動産開発販売事業で賃貸事業用マンション1棟を売却し、2.2倍の大幅増収を達成したことが寄与。第1四半期実績だけで通期計画の4.8億円に対する進捗率は60.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 日本フォームサービス <7869>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ヴィンクス <3784>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 エスプール <2471>  1,131円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均