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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルチザ、セレスポ、バイテックH

アルチザ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルチザネットワークス <6778>  1,085円  +101 円 (+10.3%)  本日終値
 アルチザネットワークス<6778>、アイレックス<6944>、アンリツ<6754>など次世代高速通信規格の「5G」分野に経営資源を注ぐ銘柄が買いを集めた。27日付の日本経済新聞が「世界の通信事業者や機器メーカーが次世代高速通信規格『5G』の2019年商用化に向けて一斉に動き出した。当初計画を1年前倒しする。スマートフォン(スマホ)向け高速通信のほか、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』の進化やつながるクルマ『コネクテッドカー』の開発など、世界的な投資やサービスの高度化に弾みがつきそうだ」と報じている。これを受けて関連銘柄に投資資金が流入した。LTEの1000倍以上の大容量化、10Gbps以上の通信速度を実現する5Gはあらゆるものをオンライン化するIoT時代を縁の下で支えていく技術として注目度が高い。

■セレスポ <9625>  1,518円  +109 円 (+7.7%)  本日終値
 セレスポ <9625> [JQ]が大幅続伸。26日、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、業務上で関わりのあるイベント、スポーツ競技大会、公演のチケットを1点贈呈する。初回は、(1)ゴルフ日本シリーズJTカップのペアチケット、(2)ベルギービールウィークエンドの飲食チケット、(3)明治座公演 鑑賞ペアチケットを予定。なお、応募者多数の場合は抽選となる。

■バイテックH <9957>  1,905円  +129 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 バイテックホールディングス <9957> が続急伸。26日、植物工場事業の大展開を図る成長戦略を発表しており、これを好材料視する買いが向かった。子会社バイテックベジタブルファクトリー(VVF)を中心に業界で群を抜く植物工場事業者を目指し、将来的には株式上場も視野に入れる。22年3月期植物工場事業の売上目標を100億円に設定した。また、VVFは同社、キヤノン電子 <7739> 、日本政策投資銀行らを引受先とする第三者割当増資を実施、50億円を調達する。併せて、同事業の立ち上げを記念して特別配当5円を実施する形で、18年3月期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は55円)に増額修正した。また、21年3月期に売上高3000億円(18年3月期計画は1880億円)、営業益80億円(同32.5億円)を目指す中期経営計画も発表している。

■CIJ <4826>  745円  +41 円 (+5.8%)  本日終値
 26日、CIJ <4826> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.76%にあたる30万株(金額で2億4000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月27日から3月23日まで。

■As-meエステール <7872>  1,035円  +56 円 (+5.7%)  本日終値
 宝飾品の生産から販売まで一貫体制で手掛けるAs-meエステール<7872>は大幅高で3日続伸。株価指標面では、PER12倍台、PBR0.8倍台と割安水準にある。同社は13日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を318億5000万円から324億4000万円(前期比0.4%減)へ、経常利益を13億2000万円から15億9000万円(同23.1%増)へ、最終利益を5億500万円から8億7000万円(同99.5%増)へそれぞれ増額した。売上高では、今期ヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769>のフード事業を吸収合併してスタートした飲食店事業および食品販売事業の寄与が増加の主な要因。営業利益および経常利益については、主に宝飾品事業での自社製品の原価低減と不採算店舗の圧縮による販売費の減少が寄与する見込みだ。

■酒井重工業 <6358>  5,240円  +280 円 (+5.7%)  本日終値
 酒井重工業 <6358> が5連騰。株価は1998年2月以来、約20年ぶりの高値圏に浮上した。同社は道路舗装機械で国内トップ企業。足元の業績拡大を評価する買いが続いている。2月9日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の24.4億円に急拡大した。国内では大型ローラー排ガス規制に伴う駆け込み需要があり販売が拡大したうえ、東南アジアや北米といった海外販売も好調だった。さらに、アフリカ向け建設機械供給プロジェクトの出荷が始まったことも業績高変化に大きく貢献した。指標面では予想PER13倍台、PBR1倍と割高感はない。

■KeyHolder <4712>  143円  +7 円 (+5.2%)  本日終値
 KeyHolder <4712> [JQ]が6連騰。26日、株主優待制度の内容を変更すると発表。実質拡充となることからこれを好感する買いが向かった。現行は業務提携先のオリーブスパが運営するリラクゼーションサロンで利用可能なサロンチケット(2万2000円相当)を、3500株以上保有株主に一律で2枚贈呈している。新制度では2000株以上保有に対象範囲を広げ、保有株数に応じて同サロンチケットを1枚~10枚贈呈する。

■三相電機 <6518>  1,677円  +75 円 (+4.7%)  本日終値
 26日、三相電機 <6518> [JQ]が配当修正を発表。18年3月期の期末一括配当を従来計画の14円→20円(前期は2→1の株式併合前で7円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。堅調な業績や今後の経営環境などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の経常利益は前期比22.7%増の9.5億円を見込む。配当権利日を約1ヵ月後に控え、配当取り狙いの買いなどが向かった。

■日本基礎技術 <1914>  437円  +18 円 (+4.3%)  本日終値
 日本基礎技術<1914>が3日続伸。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は500円とした。同社は地盤改良や液状化対策などの基礎工事の専業大手。同社の収益は原価低減などにより着実に改善しており、14日には18年3月期の連結営業損益を6000万円の黒字から3億4000万円の黒字(17年3月期は3億500万円の赤字)に増額修正している。もっとも、同証券では今期業績予想は保守的な内容とし、同利益は4億4000万円への再増額を予想。19年3月期の同利益は今期推定比2.3倍の10億円を見込んでいる。

■津田駒工業 <6217>  285円  +10 円 (+3.6%)  本日終値
 津田駒工業<6217>が3日続伸。超自動織機の大手で空気を活用した噴射力で糸を飛ばして織物を編む「エアジェットルーム」や水を活用した「ウォータジェットルーム」で世界トップの実力を持つ。中国では高級衣料品の需要が拡大しており、省人化投資需要と合わせて商機を捉えている。また、インドにおいては新税制導入による金融機関の信用状発行業務の停滞が正常化したことで受注環境が一変した。18年11月期営業利益は前期比6割増の10億円見通しと絶好調で、株価は1月22日につけた昨年来高値329円奪回を目指す展開にある。

■メディアシーク <4824>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク<4824>がストップ高。きょう付の日本経済新聞・電子版が「三菱UFU、三井住友、みずほの3メガバンクグループは、スマートフォンで手軽に支払いができる『QRコード決済』に参入する」と報じ、スマホ向けQRコード/バーコード読み取りアプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を手掛ける同社の物色人気が高まったもよう。また、QRコードをベースにした新世代のスマホ決済ツール「PayB(ペイビー)」を提供しているビリングシステム<3623>、iPhoneやiPadを利用した電子決済サービス「ペイメント・マイスター」やタブレット向けマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」を販売するフライトホールディングス<3753>もストップ高まで上昇。バーコードリーダー大手のオプトエレクトロニクス<6664>も一時ストップ高をつける場面があった。

●ストップ高銘柄
 アイレックス <6944>  301円  +80 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値
 アクシーズ <1381>  6,240円  +1,000 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 シーズメン <3083>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 平和紙業 <9929>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ドミー <9924>  1,199円  -300 円 (-20.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 以上、1銘柄

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