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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファナック、スタンレー、任天堂

ファナック <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファナック <6954>  27,875円  +495 円 (+1.8%)  本日終値
 ファナック<6954>が3日続伸。世界的な設備投資需要の回復を背景に収益環境は良好、強みとするNC装置が国内や中国で伸びて業績を牽引しており、17年10~12月期は営業利益段階で前期比86%増の618億円と高水準の伸びを示した。18年3月期業績について今期3度にわたる上方修正を行っている。営業利益は期初段階で1555億円予想だったが、1月26日の修正で2249億円(前期比46.8%増)まで引き上げており、これを改めて評価する動きが出ている。

■スタンレー電気 <6923>  4,280円  +75 円 (+1.8%)  本日終値
 26日、スタンレー電気 <6923> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.55%にあたる90万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月8日から3月23日まで。

■任天堂 <7974>  49,430円  +660 円 (+1.4%)  本日終値
 任天堂<7974>が3連騰。昨年3月に発売し約1年となる「ニンテンドースイッチ」は今なお売れ行き好調、関連ソフトの売り上げも含め会社側の想定をはるかに上回る業績寄与を果たし、株価も大きく居どころを変えた。また、ニンテンドースイッチについては段ボールで作った模型をゲームコントローラーのアタッチメントにする「ニンテンドーラボ」を4月に発売する予定であり、この人気を先取りする買いも入っているもようだ。

■新日鐵住金 <5401>  2,658円  +32 円 (+1.2%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が3日続伸。17年4~12月期は経常利益で前年同期比2.1倍の2254億8400万円と急拡大した。通期は前期比72%増の3000億円を見込んでいる。自動車向けや産業機械向け鋼材需要が増勢にあるほか、原料高を背景とした鋼材価格の上昇や在庫評価の改善、日新製鋼<5413>の連結化も収益押し上げに寄与している。中国の鋼材輸出減少に伴う鋼材市況高がプラスに作用している。19年3月期は今期の生産トラブルから立ち直り、輸出による収益貢献を見込む。なお、立花証券は同社株の投資判断を「やや強気」で継続フォローしており、19年3月期の経常利益見通しは今期推定比16.7%増の3500億円と試算している。

■エルナー <6972>  132円  +29 円 (+28.2%)  本日終値
 エルナー<6972>が急騰。26日、同社の筆頭株主の太陽誘電<6976>が子会社化する方針を発表した。太陽誘電を引受先とする7692万4000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は65円で、調達する約49億円は設備投資や運転資金などに充てる方針。これがポジティブサプライズとなり投機資金が集中する格好となっている。

■サイバーコム <3852>  1,614円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 サイバーコム<3852>は急騰。次世代高速通信規格の「5G」分野に経営資源を注ぐ銘柄が改めて脚光を浴びている。あらゆるものをオンライン化するIoT時代に5Gは必須の技術であり、関連各社は成長分野として傾注している。27日付の日本経済新聞が、5Gの商用化に向けて世界の通信事業者や機器メーカーが一斉に動き出したことを報じており、これが物色人気を再燃させた。そのなか同社は通信機器関連のソフトを開発しており車載関連にも強く、5G商用化が同社の収益チャンス拡大につながるとの思惑が投機資金の流入を加速させている。

■ネクストジェン <3842>  2,352円  +386 円 (+19.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ネクストジェン<3842>が大幅高。27日付の日本経済新聞が「世界の通信事業者や機器メーカーが次世代高速通信規格『5G』の2019年商用化に向けて一斉に動き出した」との報道を受け、通信事業者向けソリューションを手掛ける同社が関連銘柄として物色人気を集めているもよう。また、同社はきょう、ジェネシス・ジャパン(東京都新宿区)の製品と連携または相互運用が可能な製品を開発・販売する提携先として「テクノロジー・パートナー」に認定されたと発表。これを機にジェネシスのユーザー企業へ積極的にアプローチするとしている。

■エンカレッジ <3682>  2,188円  +216 円 (+11.0%)  本日終値
 26日、エンカレッジ・テクノロジ <3682> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ダイヤモンド電機 <6895>  5,950円  +580 円 (+10.8%)  本日終値
 26日、ダイヤモンド電機 <6895> [東証2]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■平山ホールディングス <7781>  2,829円  +269 円 (+10.5%)  本日終値
 製造業の請負・派遣などを手掛ける平山ホールディングス<7781>が5日続伸し、上場来高値を更新した。同社は26日、子会社の平山グローバルサポーターがミャンマーのマンダレー工科大学と提携し、外国人技術者の育成を開始したと発表。平山グローバルサポーターは大学に日本語講座を開設し、運営が円滑に進むよう各種インフラ(場所、設備、環境)の提供を行い、同校学生が継続して日本語を学ぶことができる環境を整備。この日本語講座を基準の成績で修了し、かつエンジニア学科の成績優秀者は日本への受け入れを進めるとしている。

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