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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):チエル、Tワークス、アサカ理研

チエル <日足> 「株探」多機能チャートより
■フラベッドH <7840>  975円  -53 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 22日、フランスベッドホールディングス <7840> が既存株主による210万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限31万5000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で241万5000株と発行済み株式数の5.7%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は3月6日から9日までのいずれかの日に決定される。

■チエル <3933>  1,540円  +211 円 (+15.9%)  本日終値
 チエル<3933>やすららネット<3998>などデジタル教科書関連株が急騰。政府は23日、タブレット端末などを活用したデジタル教科書の使用を認める関連法の改正案を閣議決定。今国会での成立を目指し、来年の4月にもデジタル教科書を導入する方針だ。これを受け、この日の株式市場ではデジタル教科書関連銘柄に物色の矛先が向かった。学校教育用ICT事業を柱とし、デジタル対応教材を手掛けるチエルの株価は一時前日に比べ20%を超す上昇となり、すららネットは一時ストップ高に買われた。また、ネットワーク機器事業で教育関連の実績を持つアライドテレシスホールディングス<6835>も急伸。同じく教育向けインフラ整備の内田洋行<8057>や電子黒板のブイキューブ<3681>などが買われた。

■トレードワークス <3997>  9,620円  +1,130 円 (+13.3%) 一時ストップ高   本日終値
 22日、トレードワークス <3997> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■シダー <2435>  439円  +47 円 (+12.0%) 一時ストップ高   本日終値
 22日、シダー <2435> [JQ]が18年3月期の連結経常損益を従来予想の1.7億円の黒字→2億円の黒字(前期は1.3億円の赤字)に16.6%上方修正したと発表したことが買い材料視された。有料老人ホームの入居率やデイサービスの稼働率が上昇し、売上が計画を上回ることが寄与。業績回復に伴い、従来未定としていた期末一括配当を4円実施し、4期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。

■クニミネ工業 <5388>  1,082円  +110 円 (+11.3%)  本日終値
 22日、東証がクニミネ <5388> [東証2]を3月15日付で市場1部に指定替えすると発表。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同日、同社は東証1部指定記念配当17.5円を実施する形で、18年3月期の期末一括配当を20円→37.5円(前期は20円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの配当利回りは3.86%に上昇しており、配当取りを狙う買いも入ったようだ。併せて、自己株処分による109万6000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限16万4000株の売り出しを実施すると発表したがこちらへの反応は限定的だ。

■デファクトスタンダード <3545>  1,650円  +127 円 (+8.3%)  本日終値
 22日、デファクトスタンダード <3545> [東証M]が3月15日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アサカ理研 <5724>  2,780円  +203 円 (+7.9%)  本日終値
 アサカ理研<5724>が急騰。同社は電子部品などから金や白金といった希少金属を回収し精製するビジネスを手掛けるが、世界的にコバルト不足が問題視されるなか、リチウムイオン電池から低コストでコバルトを回収する技術で強みを持っている点が材料視されたもよう。直近では米アップルがコバルトの安定調達に向け鉱山会社と直接購入の交渉を進めていることが話題となるなど、ハイテクや自動車業界はコバルト争奪戦の様相を呈している。

■北沢産業 <9930>  320円  +21 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 北沢産業<9930>が大幅続伸。業務用厨房機器大手で業績は好調。中食需要が拡大するなか、食品スーパー向けの厨房機器の販売が伸びているほか、訪日外国人観光客増加を背景としたホテル関連で需要を捉えている。17年4~12月期の最終利益は前年同期比73%増の3億2200万円と急回復、18年3月期通期では前期比68%増の4億円を見込んでいる。年5円配当を実施しながらPBR0.6倍台は割安感が強い。

■ノムラシス <3940>  1,239円  +73 円 (+6.3%)  本日終値
 22日、東証がノムラシステムコーポレーション <3940> [JQ]を3月1日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ソケッツ <3634>  1,745円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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