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【特集】システム ディ Research Memo(8):クラウドサービスでコンシューマーに直接サービスを提供し、収益化を目指す

システムディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期の成長戦略

4. BtoCビジネスの本格的な取り組み
システム ディ<3804>の事業は法人向けの業務支援ソフトの開発販売であり、いわゆるBtoBに属するものだ。そんななかで、学園ソリューション事業における大学生の保護者を対象としたサービス『アンシンサイト』や、ウェルネスソリューション事業におけるアンチエイジングサービス『Weldy Cloud』は、直接の販売先は法人であるがサービス対象はその先の個人という意味で、BtoBtoC型のビジネスとなっている。

同社は今後、さらに歩を進めてBtoCビジネスを本格的に展開する計画だ。現状のBtoBtoCのサービスは、個人からの収益獲得を仕組みとして有していないため、同社の業績への直接的な貢献はない。しかしながら、これらの事業を通じてBtoC事業の市場規模の大きさとその収益化について理解と知見が深まったことで、BtoC事業への本格参入を決断したものと弊社では推測している。

BtoC事業の具体的内容はまだ明らかにされていない。同社の主力である学園、フィットネスクラブ、自治体などの領域において、コンシューマーに直接にサービスを提供していくとみられる。弊社では、本格的にスタートするのは2019年10月期以降になるのではないかとみており、当面は同社の開発状況を見守りたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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